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今回紹介いたしますのはこちら。

「ゲッターロボ牌」第1巻 脚本・森橋ビンゴ先生 作画・ドリル汁先生 

竹書房さんの近代麻雀コミックスより刊行です。


森橋先生は02年に別名義でラノベ作家としてデビュー後、ゲーム会社に就職。
有名ゲームの開発にも携わりましたがしばらくして退社し、小説家・シナリオライター・漫画原作者としての活動を本格始動。
現在はシナリオ制作会社の代表取締役となり、様々な漫画原作を手掛けられております。

ドリル汁先生は、00年代初頭から活躍されている漫画家さん。
メインは成年向けの漫画作品なのですが、本作で初めて全年齢向けの漫画単行本を刊行。
エロスな作品を得意には去れておりますが、ロボットアニメに関してかなりの情熱を持たれておりまして、今回の作画に抜擢されたのもそのあたりに理由があるのかもしれません……!


そんなお二人がタッグを組む本作、言う魔でもなく永井豪先生と石川賢先生の名作、ゲッターロボをモチーフとした作品です。
ですが、連載誌が「近代麻雀」と言うことで、当然麻雀の要素が混ぜこまれております。
ゲッターロボで、麻雀。
おおよそ想像することのできないこの組み合わせ、一体どんな漫画になっているのでしょうか!?



荒廃した町の、歪んだビル。
その一室で、麻雀にいそしむ一団がいます。
彼らの話題は、今現在世界を混乱の淵に陥れている、「アトランティス」なる者たちのことに関して。
突如として現れた彼らは、圧倒的な武力でアフリカ大陸を制圧。
ユーラシア大陸も陥落寸前とのことで、次に魔の手が降りかかるのは日本ではないか、などと語りあっておりました。
が、そんな会話を「時間の無駄」と断ち切る人物がいました。
有無を言わさぬ迫力を持つその人物に気圧され、一同は話を中断。
しかしこんな球場でもかまわず麻雀をしているわけですから、ここにいる人物の誰もがそれなりに麻雀に関しては自信を持っているわけで。
自分たちを屁とも思わないかのような態度を取るその年若い人物に怒りを覚え、追いかけリーチで反撃ののろしを上げる……のですが。
その捨て牌を、その人物はロンしてしまいます。
リーチ一発、タンヤオ、三色、一盃口、裏ドラが二つ乗って倍満。
その人物は態度だけでなく、麻雀の腕も一流……一同は敗北を認めるしかないのです。
その人物は……紅丸アザナという超一流の麻雀打ちの、娘。
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その名も、紅丸バン子!
雀荘には彼女の親満を告げる声と、点棒をむしり取られる敗者の悲鳴が響き渡るのでした。
が、そこに「伏せろ!」と言う叫び声が突然割って入ります。
その声に反応できなかった数名の男は、体をスライスされ……血を吹き出し、物言わぬ躯となってしまいました。
やって来たのは……そう、次は日本にターゲットを定めた、アトランティスの戦闘マシン・ハイビースト!
ハイビーストはいかなる芸機でも傷つけることのできない堅牢な装甲を持っていまして、今までその装甲の前に数々の兵器が屈して来たのでした。
アトランティスの兵隊たちは、勢いに任せて雀荘の中にまで乱入。
麻雀を打っていた者たちを惨殺し始めたのですが……
そんなアトランティス人に、バン子は思いっきり蹴りを叩き込んだではありませんか!!
火との勝負に茶々入れやがって、覚悟はできてるんだろうなぁあ!
オレはな、飯と麻雀の邪魔をされるのだけは我慢ならねえンだよ!!
そう叫び、アトランティス人を次々と生身で引きちぎっていくバン子!!
この隙に逃げようとする雀荘の客たちですが、彼らにバン子はこう言うのです。
帰るんじゃねえよ、こいつらぶちのめしたら、また麻雀やるからな。

そうやって暴れまわるバン子ですが、そんな彼女の鼻先をかすめるように、超高速の飛行機が飛来して着地しました。
そこから出てきたのは、髭の中年男性。
その男は、バン子の顔面をつかんでだしぬけにこう語り始めたのです。
父親譲りの麻雀バカだな。
喜ぶがいい、紅丸バン子!貴様は選ばれたのだ!
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ゲッターロボのパイロットとしてな!!

いきなりロボットに乗れ、と言われてハイのりますと返事するものもいません。
ましてやバン子ならばなおのこと……と言うのは、その中年男性、四風館もわかっていたようで。
雀荘に潜んでいた彼の関係者が背後から麻酔銃で狙撃し、意識をもうろうとさせてコックピットに放り込む、と言う力技を準備しておりました。
わけもわからないまま戦闘機に乗り込まされたバン子ですが……不思議とその中に乗っていると、奈tかしさのようなものを感じてしまうのです。
天性の才能ゆえか、バン子はすぐに操縦をマスター。
ハイビーストに攻撃を仕掛けるのですが……ハイビーストを形作る超鋼オリハルコンは、現代科学で生み出す平気で歯が立たず、それはこの戦闘機の兵器でも同じでした。
ですが、四風館は言うのです。
奴らの鎧、破るるその手があったとしたら!?
突如、電磁バリヤーのようなもので囲まれるハイビーストとバン子の戦闘機。
すると、両者のコックピットに……麻雀牌が現れたではありませんか!!
四風館が言うには、オリハルコンを破るには相手の精神に損傷を与えなければならないとのこと。
そして、奴らはなぜか、麻雀に並々ならぬ終着を持っている……!!
ここまで言えばもうやるべきことはひとつでしょう!!
戦いを前にバン子は、四風館に命ぜられるまま……あの言葉を叫んだのです!
チェンジゲッター!!
バン子の戦闘機と、四風館、そして四風館の息子が乗った戦闘機が瞬く間に合体!!
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そこにいったいの巨大ロボットが顕現したのですが……どうやら合体は不完全だったようで、その頭部で火災が発生して燃え盛っております。
……が!
そんなことはバン子にとって問題ではありません!!
勝負は始まっちまったんだ、火ぶたを切りにここまで来たなら、あとは銃爪引いて、ド玉めがけてぶち当てるだけ!!
もはやバン子も、アトランティス人も止まりません!!
人類の命運をかけた、始まりの第一局は……幕を開けるのです!!



というわけで、まさかの麻雀で戦うゲッターロボが始まってしまった本作。
やっていることは確かに麻雀なのですが、ゲッターらしいド迫力バトルも同時に展開しているのがミソと言えましょう!
麻雀を打ちながら、おなじみの武器や新たな兵器が飛び交うという異次元のゲッターバトル、色物と言って切るには勿体ありません!!
情熱溢れる激闘は、ゲッターファン必見、そうでなくともひき込まれる内容になっております!!

そしてさらに、パイロットの三人が美少女化しているのも気になるところでございましょう。
厳密にいえば美少女化と言うより、ゲッターロボ斬のような女性オンリーが乗るゲッターと言う感じですが……
乗組員の三人が、竜馬のようなか入り気持ちの暴れん坊、二人目が危険な匂いをはらむアブナイ系、三人目が大柄な人物、というゲッターの基本形を踏襲しているのです!
それでいて、本作ならではの味付けもまた絶妙。
特に二人目の隼人ポジションに入る人物の危なさが、隼人とは違った方向の危なさでして、今後のバン子との絡みが心配やらたのしみやら!
三人目はまだ人となりがはっきりわかっていませんが、他のゲッターの三人目によくいる人格者タイプなのかそうでないのか……読み切れません!!

とにかくゲッターと言うのは、三人そろって真の力が出るもの!
まだ始まってすらいないともいえるこの第1巻の時点で、見どころ満点ですので、これから先も期待できること間違いなし!
続巻も楽しみでなりませんね!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!