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今回紹介いたしますのはこちら。

「おさらばめる子」 縁山先生 

ワニマガジン社さんのワニマガジンコミックススペシャルより刊行です。


さて、コミックゼロスの編集部に勤めるめる子と、そのお友達であるゆきえとあてなの三人娘日常を描いていく本作。
とりとめもない日常を描いていく本作、いつまでも続けていけるようなお話でしたが、今巻にてとうとう完結!!
一体その結末はどのようなものなのでしょうか!?



始まりは、あてなの見た神託でございました。
並行世界では神様も務めているあてなは、その神さま的あてなによって驚くべき真実を明かされることとなります。
この、「める子」の世界に終わりが近づいている。
その時点ならばなんとかできるかもしれないと、過去にさかのぼる力を持つ「ワニの手」を与えられたあてなでしたが、そこはいつものあてな。
特に何と言うこともないことにその力を使ってしまい、何も起きないまま終わってしまっていたのでした。

それからしばらくたったある日のことです。
める子の部屋に、いまひとつ見覚えのない小さな白い箱が置いてありました。
いつから置いてあったんだ、今朝にはなかった気がする。
そんなことを話し合う三人娘ですが、結局のところここはめる子の部屋ですから、メルコが置き忘れただけのものなのではないか、と言うところに話が落ち着きそうです。
める子も今一つ記憶があいまいでして、自分が午前中に受け取った気がする、そして今日はなにか特別な日で、何かあったと思う日なんだよなあ、とそれはもうおぼろげーな記憶をたどりながらその箱をさするばかり。
ですがそんなところで、あてながあるモノに気が付きます。
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める子とゆきえの背後、あてなの頭上に表示されている今回のタイトルが……「おさらばめる子」で、おまけに吹き出しに「最終回です。」と書かれていることに!!
本来見えるはずのないタイトル表記を垣間見てしまったあてなはピンときました。
女神さまに告げられた世界が終わりを迎える日、それが今日!?
一人戦慄するあてなをよそに、とりあえず開けてみようと箱に手をかけるゆきえとめる子。
あてなはすかさずそれを阻止し、二人に力説を始めるのです!
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ついに来たんですよ終わりの始まりが、唐突に現れたこの謎の箱は世界の終焉を告げる冬の小箱、その瞬間を呼び込むための最後のギミックなんですよ!!
一気呵成にまくし立てられた二人、その一見すると中二病な説明に全くついていくことができません。
あっけに取られておりますと、あてなはめる子は主役なんだからわかるだろう、今まであったことを思い出してみてください、とまたもメタ的発言で追い込んでいきます。
そんなことを言われても普通はぴんと来ないもの。
今日は何の日だっけ、と思いだしてきた今までの記憶をたどっていくと……なんと、思い当たることがありました!!
今日はわたしのあれか、よく知ってたねあてな!
危なー、忘れて開けるところだったー!
と最初こそあてなとともにもりあがるめる子でしたが、すぐに冷静になり、別に開けてもよくない?と言いだしました。
あてなはまたまた血相を変え、何を言ってるんです、開けたらあれですよ、める子が終わるんですよ!
……やっぱりあてなの考えていることと違うことを考えていためる子、そんなに私のイメージ壊れちゃう!?と困惑。
わちゃわちゃ二人でそんなことをやっておりますと、ゆきえがいい加減に何なのか私にも教えてくれ、と割って入ってきたのです。
あてなは、ざっくりこう説明。
開けたらめる子が終わる箱なんです。
何かが起こり、どわーってなって、ごわーってなって、そして終わってしまうんです。
める子がごわーっとなって終わる箱。
ゆきえはごくりと生唾を飲み込み……おそるおそる、爆弾か?とあてなに尋ねました。
なわけないじゃん、とつっこむめる子ですが、あてなはその可能性もある、と真剣。
開けたら爆発、皆アフロでわっはっは、そんなオチだってあり得ます!
あてなは真剣そのもの、ゆきえはその剣幕に押され、める子がどわーっとなってぐわーっとなって終わる様々なシチュエーションを脳裏によぎらせ……
とうとう、いたたまれないから私が開けちゃう!と、白い箱をひんむこうとするのです!!
あてなは慌てて止めようとするのですが、める子はあてなを全身でブロックし、コンな切ない時間は終わらせた方がいいとゆきえに続けさせました。
今日が何の日かわかっているゆきちゃんなら開けてもらってもいい。
そう語るめる子を見ていると……やがて、あてなもあきらめがついたようです。
める子とゆきえ、粉漫画が終わるのならお二人の手で。
そんな二人の想いを背に、ゆきえは……
何のことかわからんし、好奇心優先で開けてしまおう、と白い箱を開けてしまうのでございました……
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そこに隠されていたのは……!!!



というわけで、いよいよ「める子が終わる箱」を開けてしまった本作。
この箱を開けてしまったと言うことは、もう本作は終わるしかありません。
あてながめる子が終わる箱だと断言し、める子は私のアレのための箱だと考え、そして幸恵もそのことを知っている。
そんな謎深まるこの箱の中身は一体……!?
本作のラストを飾る「箱」、果たしてその正体は!!

と言う大仰なあおりはおいておきまして、ゆるゆるギャグと汚れもOKなキャラクターのあけっぴろげな魅力、そしてメタなネタをもりもり盛り込んでいく内容は変わっておりません!
いつものなんでもない日常あり、時代劇や吸血鬼と言った、キャラクターが別のキャラやシチュエーションを演じる感じの別世界ネタあり、何から何までいつも通りのゆるいギャグを楽しむことができるのです!!
とはいえ、口の臭さから足のにおいまでネタにする、彼女たちの涙ぐましい(?)努力も今巻が見納め……
記念企画の時のゲストページや、カバー下本体の描き下ろしおまけまで、隅々なめるように堪能するしかありませんよ!!

縁山先生、最近ではウルトラジャンプやチャンピオンで読み切りを発表するなど、活躍の場をひろげつつあります。
「める子」が終了し、主役である彼女たちが漫画のくびきを外されてしユウになったように、縁山先生もまた羽ばたいてくれるはず!!
める子たちと縁山先生の新たなる旅路に期待しましょう!!

ちなみに単行本未収録作などをしゅうろくした「えくすとらめる子」も電子書籍のみで発売中!
こちらも必見、です!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!