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今回紹介いたしますのはこちら。

「囚人リク」第34巻 瀬口忍先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、ひとつひとつ脱出の関門を潜り抜けていくリクたち。
その中で周龍と内海がエレベーターの操作スイッチの掌握に向かったのですが、成功したと思った矢先に内海がとうとう本性をあらわに!!
周龍を陥れ、大きな傷を負わせた上で自分だけ脱出してしまったのです!
のこされた周龍は、リク達のために自らの命を諦め、エレベーターの捜査を行ったのでした……



裏切ったことなどおくびにも出さない内海、何食わぬ顔をして一同と合流しました。
銃撃戦で負傷をしたから、先に降りてきた。
そう言われては、他の面々は信じるほかありませんが……一人スイッチのある操作室に残った周龍のことが心配でなりません。
不安げな瞳で管理室のある党を見上げるリク。
それを見て、内海はほくそ笑みます。
こっちはてめぇの泣きっ面が見たくて頑張ってんだからな、とリクのその顔をたっぷり拝まんとするのです。
が、そんな内海に異を唱えるものもいました。
周龍がまだ上にいるのに、なんで一人でのこの子降りてきているんだ。
そう言ってすごくのは……江田でした!
もちろんそう問い詰められることは内海も想定済みですし、一人が残らない理由もきちんと存在しています。、
補助橋脚を作動させなければ堀が渡れない、そのスイッチはエレベーターで降りなければ操作ができない。
どちらかが下に降りなければいけないから、自分が降りてきた。
……もう反論の余地はありません。
が、と言うことは周龍は負傷して動けないわけではなく、自ら残った、と言うことなのか?
それならば、一同はとりあえずではありますが安心することができます。
内海は……少し間をあけた後、ああ、無傷だと伝えるように言われてきた、と答えるのです。

エレベーターは動き出しました。
ですが、エレベーターが下がっていけばいくほど、操作室は相対的に高くなっていきます。
本当にロープで降りてこられるのか?
宇都宮(内海)はこんなに血だらけになっているのに、無傷だというのか?
田中は思案を巡らせるのです。
そんな時、その内海は……捜査室を見つめるリクの肩をたたき、わかるよ、俺だってつらい、とまるで慰めるかのような言葉をかけていました。
選択肢はこれしかなかった、彼は自分を犠牲にしても俺たちを先に行かせようとしてくれているんだ。
今俺たちにできるのは、彼の漢気に報いることなんだ。
……そんな内海の言葉を聞いて、リクの顔はさらに悲壮なものになっていきます。
逆に、内海の心の中は歓喜でいっぱいになっていきます!!
自らの指をかんでそのうれしさを顔に出してしまうことをこらえ、リクの表情を見つめ続ける内海!!
そうだ、泣け!泣いてもっといい顔を見せろ!
ヤバい、吹き出しそう!いいぞ、いいぞ!!
その時、操作室に兵たちが向かっていく姿が見えました。
このままでは、周龍が捕えられ、殺されてしまうのも時間の問題でしょう。
待っているのは、間違いのない絶望。
田中は、どうすればいいのか、と考えるだけで精一杯!
内海は、リクの顔がさらに歪むのを期待し、見せてくれ、最高の顔を!!と鼻息を荒くするのです!!
……が!!
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リクは何かを決心したような、男の顔をしているではありませんか!!
ガンと装甲車の扉を蹴破り、リクは外に出ていきます。
周龍、勝手にひとりぼっちでどうにかしようとしてんじゃねえぞ!
今行く、待ってろ!!
そう言って、リクは一人で周龍のいる部屋へ向かおうとするのです!!
このままでは「最高の顔」が見えなくなってしまう!!
内海は慌ててリクを止めようとするのですが、もうリクは壁をよじ登ってしまっていました!!
たった一人で何をしてるんだ、もうどうしようもないんだ、どうにかできるってもんじゃねえんだよ!!
思わず天野もそう叫んだのですが……気が付けば、
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天野もリクの後を追って岩壁を登り始めていたのです!!
しかしこのまま登り続けても、間に合うはずもなく。
慌てる二人はバランスを崩し、崖から滑り落ちそうになってしまうのですが……
そこで、江田がワイヤーを飛ばす銃を射出し、操作室に続くロープを垂らすことに成功!!
リクと天野はそれに飛びつき、なんとか窮地を脱したのです!!

ところがその音に気付いた兵たちが一斉にリク達に向かってきてしまいました。
そこで、天野が機転を利かせ、近くの金網に内海の持っていたスタンガンを放電!!
雨でぬれていた兵たちに一気に電気が走り、その掃射を何とか逃れることができたのです!!
そしてそのまま、一気に操作室に向かう二人!!
ですが雨でロープをつかむ手が滑り、もたついているところで、ロープに流れ弾が命中!!
あとすこしと言うところで二人は落下してしまうのです……
が!!!
そこで、
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周龍の手が伸びたのです!!
二人を助け上げてくれた周龍は、何やってんだよお前ら、何ができるって言うんだよ、と憎まれ口を言いながらも嬉しそうな表情を浮かべ……
そしてリクは、泣きそうな顔になりながら、助けに来た、と答えるのでした!!



と言うわけで、周龍を助けに向かってしまったリク。
この行き当たりばったりと言ってしまってもいい脱獄作戦、ここで周龍を見捨てていってしまった方が、成功に大きく近づくのは間違いないでしょう。
ですが、リクにとってそれは成功ではないのです。
もうだれも脱落者を出さない。
その上で脱出し、鬼道院に一発食らわしてやる!!
そうならなければ、リクに取って作戦の成功とはならないのです!!

ギリギリのところでリクと天野は操作室に飛び込むことができたわけですが、兵隊たちはどんどんと押し寄せてきます。
高所のこの操作室から逃げ出すすべは見当たらず、もはや一同は袋のネズミ……
果たしてこの窮地から逃れることはできるのでしょうか?
こういう時頼りになるレノマや江田はおらず、起死回生の策を編み出すような田中もいない。
リクと天野、手負いの周龍、三人が選ぶ道とは!?
目の離せない展開が続くのです!!

仮にここを潜り抜けたとしても、ピンチは続きます。
いまだ合流していないレノマ、体の状態が気になる田中、そして内海。
数々の不安要素を抱えた脱出行、この先に待っているのは!?
今後もますます楽しみですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!