sm0
今回紹介いたしますのはこちら。

「聖骸の魔女」第5巻 田中ほさな先生 

少年画報社さんのYKコミックスより刊行です。


さて、かつて魔女に焼き払われ、村人が皆殺しにされてしまったベファーナにやって来た二コラたち。
そこの唯一の生き残りであったはずの二コラなのですが、なんとそこで彼の母親だというアグネスに出会います。
最初こそ戸惑うばかりでしたが、徐々に彼女を母親だと認め、幸せかもしれない日常を過ごし始めたものの、そこで親公認のお嫁さんに認められていたウプスラが、とんでもない現場に居合わせてしまい……!!



魔女の傀儡である不屍者(シネズ)の探索をメインにしていたエゼルバルドとミュリッタ。
ですがどれだけ探しても見つかることはありませんでした。
やむなく依然焼き払われたベファーナがあった場所にある、墓地と廃浄会に戻りますと、そこで墓守をしているカツシーノから思いもよらないことを聞かされました。
この墓地には、墓荒らしが出る、と。
ですがその墓荒らしには不審な部分が見て取れるそうで。
死体を暴くわけでもなく、魔女に焼き払われた街の人々を埋葬したこの墓地に、盗むような副葬品が納められていることもありません。
何も盗んでいないのに、確かに墓が発かれた後はある……
ならば何が目的で、死者を辱めるのか?
カツシーノに墓荒らしの頻度を聞いてみれば、来るのは稀だが一度来ると続けてくるときもある、のだとか。
エゼルバルドは、それならば直接その墓荒らしに聞いてみよう、と言いだしました。
面倒ごとにかかわっている暇があるのかと疑問を投げかけるミュリッタですが、エゼルバルドはどうしてもそのことが気にかかるのだそうです。
が、それより気になるのは二コラの母、アグネスのことです。
何者かが墓に手を加えているのなら、「墓がないから母は生きている」と言う前提が覆る。
ならば、「あれ」は何なのか……?
正真正銘、二コラの母なのか……?

アグネスは、二コラに謝るよう迫っていました。
悪いことをしたら謝るのは当然でしょう、と言うアグネスですが、その謝るべき悪い事と言うのは……魔女殺しのことを指しているようです。
二コラは聞き捨てならないとばかりに、人の魂を食らい、国土を荒廃させ不信と憎しみをまき散らす背教の徒を討ち果たしたとて何の咎があろう、正義は我にあり!とはっきり反発するのですが、アグネスは「正義」ではなく、「私心」だろう、と言いだすのです。
お母さんが魔女に殺されたからその仇を討とうとしたんでしょう、でもお母さんこうして生きてるじゃない。
誤解、全部誤解なの。
お母さんが魔女に殺されたんじゃない、
sm1
お母さんが魔女なの。
……とんでもない事実を明かされ、混乱する二コラ。
そんな二コラをそっと抱き寄せ、アグネスは言うのです。
あなたに罪はないの、悪いのは浄会。
無垢な魂をゆがめて邪神の走狗に仕立て上げた。
魔女の仔なのに、その手を魔女の血で汚した。
涙を拭いて許しを請うのよ、私たちの神に。
きっと許されるわ、あなたは魔女の仔なんだから。
そう言って促す先にある肖像画に描かれている彼女たちの神は……二コラたちが追う宿敵、魔女を新たに作って世界に混沌をまき散らす「最初の魔女」のひとり、アダンテだったのです!!

旧ベファーナに、墓荒らしがやってきました。
怪しい仮面と全身を覆うローブで身元を隠してはいますが、彼らはただの人間にすぎず、ミュリッタやエゼルバルドからすれば者の数ではない相手です。
あっさりと制圧し、墓荒らし達が乗ってきた馬車に積まれた、穴掘り道具にしては奇妙すぎる、大きな大きな荷物を検めました。
それを見て、エゼルバルドとミュリッタは、すべてのことに納得が言ったようで。
墓荒らしに、前回墓を荒らした場所に案内させ、そこを再び掘るよう命じたのです!
掘れ、掘って全てを悪日の下に晒すのだ。

掘り返した墓の中にいたのは……
sm2
どれだけ探してもいなかったシネズでした。
魔女に魂を吸われ、生ける屍と化したシネズ。
墓を暴いて本物の死体と入れ替え、シネズを埋めなおす……そうすることで、アグネスは自らの食事で大量に生まれるシネズを巧妙に隠していた、と言うわけです!!
これでアグネスが魔女であると言うことを、エゼルバルド達も確信することができました。
すぐに二コラの元へ向かいたいところですが、そこでまた奇妙なものを見つけます。
ある墓の周りに……蝶が無数に止まっているのを!!
慌ててその墓を掘り返すと……そこに寝かされていたのは、アグネスの食事の現場に居合わせてしまった、
sm3
ウプスラだったのです……!!



と言うわけで、ベファーナ編が一気に動き出す今巻。
この後物語は一気に動き出し、アグネスの正体や目的が明かされつつ、戦いが本格的に幕を開けることになります!
羨望の魔女であるアグネスの操る力はどのようなものなのか?
その目的は?
そして、本当に二コラの母親なのか……?
暗躍する敵の魔女、ストリガの存在も気になるところですが、自身が魔女であることを明かしたアグネスが、二コラにどのような行動をとるのかがまず問題になるところでしょう!!
果たしてこの戦い、どのような展開になり、どのような結末を迎えるのか!?
目の離せない激動の展開が待ち受けているのです!!

そしてその後に待っているのはさらなる驚きの待つ新展開!!
心も体も休まる暇のない二コラたちに襲い掛かる、驚愕の現実とは!?
これから先も気になるところですね!!



今回はこんなところで!
さぁ。本屋さんに急ぎましょう!!