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今回紹介いたしますのはこちら。

「SHIORI EXPERIENCE(シオリエクスペリエンス) ジミなわたしとヘンなおじさん」第9巻 長田悠幸先生・町田一八先生 

スクウェア・エニックスさんのビッグガンガンコミックスより刊行です。


さて、井鈴が地獄の特訓を経て復帰、バンド名「シオリエクスペリエンス」が決定、そして会心の一曲、「JAck in!」が完成と、とうとう形になってきた紫織たち。
その渾身の一曲は、光岡やすばるの気持ちまで揺るがして……!?



なんにせよ、光岡は井鈴や紫織に対する見方が変わりました。
そんなこともあり、ひょんなことから紫織たちに行きつけの楽器店を紹介することになります。
さらにそこにたまたま光岡の母親もやってきまして……なんと、光岡の家のスタジオで紫織たちは練習を行うことになってしまいました!!
光岡は不満そうではありますが、お母さんのほうはにぎやかな方が楽しい、使ってもらってこの部屋も喜んでいると言ってくれまして。
それでも光岡は、自分はどこででも集中できるから、とみんなが演奏している中でもかまわずトランペットを取り出し、早速練習を始めるのでした。
そんな光岡のかなでる音は、流石としか言いようのない圧倒的な力を持っていました。
息をのむ一同の前で、コンクールの課題曲を演奏し続ける光岡。
紫織は感嘆し、なんて力強くて太く豊かな音、あの小さな体のどこからこんな力が……と聞きほれてしまいます。
そして、その音に惹かれた台場は……勝手にドラムでトランペットに音を合わせ始めたのです!
光岡の邪魔をしてはいけないと慌てる紫織ですが、光岡はちらりと視線はやるものの、激昂して練習をやめたりと言ったことはなさそう。
そこで、続いてプリンスが、川崎が、井鈴が……と、どんどんと参加!
光岡のお母さんまで参加し始め、とうとう紫織も参加し、気が付けばトランペットとバンドのセッションが始まっていたのです!
それを見て、ジミはつぶやくのです。
トランペットとバンドのオーケストレーションセッションだと?
俺がいつかマイルズ・デイヴィスとやりたかった音楽じゃねーか。

……そんな空間の中で、光岡は初めて感じる感覚に包まれていました。
さっきまでふざけていた人たちとは思えない音、でもそれでいてあの人たちそのままでもあるような音。
譜面通りに忠実に。「曲の奴隷」となって吹いてきたフレーズが、バンドの音色に侵食されて染まっていく……
……もしも、このまま自分もはみ出したら……?
光岡のわずかな心の揺らぎを、ジミと光岡のお母さんは見逃しませんでした。
さて、どうする?
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彼らの視線がひそかに注がれる中、光岡は……

翌日。
部室に集まっていた一同は、昨日のことを話し合っています。
すごく楽しかった、またあのスタジオで練習させてもらえないか、ダメもとで聞いてみよう、などなど。
……結局、光岡はあの時、曲の奴隷であることを貫き通していました。
彼女の脳裏によぎったのは、すばるが先日の練習の時にかけてくれた、「完璧だ」と言う言葉。
光岡は、未知の体験よりも、すばるとの関係や絆を選んだというわけです。
が、光岡にはあのときはみ出していたらどうなったのだろうか、と言う疑問は残りました。
そのせいでしょうか、自宅に忘れていた川崎の雑誌をわざわざ部室まで届けてくれたのです。
そんな光岡に、紫織はおずおずと提案しようとします。
無理を承知で、お願いがありまして……と、きりだそうとしたその時です!
すばるが現れたのは……!!
そしてすばるは、
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なんといきなり光岡の頬を叩きました!!
何してるんだ、何度も電話をかけたのに返事もしないで、朝イチでこんなところにいるなんて、頭がおかしくなったのか。
いきなり始まったお説教に、川崎達も慌てて自分たちが悪いと謝り始めるのですが、すばるの怒りは収まりません。
なんてことをしてくれたんだ、コンクール前のデリケートなこの時期に、一日でもさぼれば体がなまって転げ落ちてしまう!
すばるはアレな性格をしてはいますが、こと吹奏楽に関してはガチンコもガチンコ。
素直に全員で頭を下げて謝り、光岡もまた自分が軽率だった、金輪際この人たちとかかわることはない、とはっきりと宣言することで、何とかその場を収めるのです……が。
すばるの怒りはまだ収まり切りません。
原因は、この間だんまり状態だった紫織です。
責任者としていうことがあるだろう、とすごまれ……紫織は、ぺこりと頭を下げて丁寧に謝罪をしました。
……が、それは光岡のペースを乱してしまったこと、だけに対してではありません。
これからする、光岡への無礼かもしれないお願いに対して、でもあるのです。
部員たちは、スタジオの話は今じゃないだろう、と青くなるのですが……紫織のお願いは、そんな部員たちの想像をはるかに超えたとんでもないものだったのです!!
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軽音部に来ませんか?



というわけで、まさかすぎる展開が待っていた今巻。
スタジオを貸してくれどころか、まさかの光岡のスカウトとは……!!
光岡は、ライバルともいえる吹奏楽部の部員、と言うだけではありません。
コンクールで金賞を取る全国から注目を浴びる吹奏楽部の、絶対的なエースなのです!!
勿論今年のコンテストでも金賞を狙うわけで、そんな要の存在を引き抜いてしまったらどうなってしまうことやら……!!
ですが光岡も、今までにない体験で心が躍ったのは確か。
果たして光岡は、どの道を選ぶのでしょうか……?
この後物語は、光岡と、すばるの過去が明かされる過去編に突入!!
光岡とすばるを主役とした、衝撃的な物語が描かれることになります。
彼女たちに秘められた物語も、見逃せませんよ!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!