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今回紹介いたしますのはこちら。

「六道の悪女たち」第6巻 中村勇志先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、鬼島連合の幹部たちが転校してきてから大分日にちも経ちました。
すっかり学校にもなじみ、クラス一丸となって学園祭で劇をやろう、と楽しく平和な日々を過ごしていた六道達でしたが、鬼島の真の目的には気がついていませんでした。
鬼島のトップ、童子の目的はただ一つ。
規格外の力を持つ乱奈を手に入れること。
その為には、手段は選ばない……!!


六道が教室に入ると、異様な空気に包まれていました。
なんでも、再び亞森の生徒が襲われているというのです。
針蔵高校がまた動き出したのかと焦る六道でしたが、同時によればそうではないとのこと。
なんとこれは、かつての鬼島連合を一度潰して見せた、最悪のレディースチーム、竜宮の仕業だと言うではありませんか!!
竜宮と言えば、ものすごい勢いで荒れ果てていたころの乱奈と付き合えていたほどの(?)いい人、乙姫が総長を務めるチームです。
六道も実際会ってみて、彼女の人となりがとでも信頼できるものであることがわかっています。
だから、乙姫が、竜宮がこんなことをするはずがないと言うこともわかるのですが……
童子は、竜宮は恐ろしいチームだけど、亞森を守るためなら僕らが戦う、と謳いあげるのです。
今までの積み重ねによって鬼島の面々は高い信頼を得ている状態。
クラスのみんなは完全に童子の言うことを信頼し、一緒に戦おうと盛り上がり始めてしまいました。
慌てて六道はこうフォローに入りました。
竜宮は昔は悪いチームだったかもしれないけど、今はいいチームになったんだ。
それに、竜宮の人たちは乱奈さんの大事な友達なんだよ!
六道もまた、一同にある程度の信頼を寄せられている人物。
今まで嘘を言ったことがない六道のことは信じたいものの、では童子が嘘をついていると言うことなのか?
頭の中が疑問符だらけになるクラスの面々。
ですがそこで、クラスの情勢を決定づける出来事が起きてしまうのです!
そこに入ってきたのは、雷乃と風乃。
ですが、雷乃はぼろ雑巾のように痛めつけられた姿になっていて、風乃に肩を借りてやってくるのです!
心配する一同に、雷乃がつぶやいた言葉は……
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竜宮にやられた、と一言。
六道の顔からは一気に血の気が引いていきます。
そんなはずはない。
でも、確かにこうして痛めつけられた跡がある……
クラスのみんなは、やはり竜宮は許せないと興奮。
そして朱井の先導も作用して、「竜宮がやった」という言葉をいまだ信じることができない六道に対して、冷たい視線を向け始めるのです。
一気に疑念の目で見られる六道。
乱奈はとっさにかばおうとするのですが、それこそ童子のもくろんでいた構図です。
ここぞとばかりに、ボクは仲間だと信じている、一緒に竜宮と戦ってくれるよね、と手を差し出し……六道が、そんなことはできないと断る。
それこそが童子の描いたシナリオなのです!!
六道に対してのクラスメイトの評価は、一目置く仲間で、亞森の裏番と言うものから、一気に裏切者へと急落。
童子は、残念だよ六道くん、とつぶやき……ほくそ笑むのです!!

六道は一気に学校で孤立します。
以前のようにトイレに逃げ込むようになってしまう六道ですが、今の彼は以前とは違いました。
このままうじうじしていては、いずれ竜宮のみんながひどい目に会わされてしまう。
自分一人でも何とかしなければ!!
悲壮な決意とともにトイレを出る六道の前に現れたのは……飯沼。
飯沼は、自分も竜宮は喧嘩っ早くて危険なチームだと聞いている、と言いだします。
もし噂通りだったら、亞森は危険にさらされることになる。
それでも、六道は竜宮と戦わないというのか?
鋭いまなざしでそう問い詰めてくる飯沼。
六道は……自分を曲げず、本当に竜宮は乱奈さんの優しい友達なんだ、と絞り出すように答えると……
飯沼は、
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なら俺はお前を信じる、と肩に手を回してきてくれたのです!!
もともと飯沼は、鬼島の面々を信用していませんでした。
そして、竜宮もほとんど知らないチームのため、信用以前の問題です。
そこで飯沼は……信頼できる、ザコではない対等な友達の、六道の側につくことを決めたのです!!
落ち込んでる場合じゃない、学園祭がつまんなくなっちまうぜ。
そう笑う飯沼に……六道はお礼を告げ、そして嬉しさのあまり泣き出してしまうのです。

二人は、状況を整理しました。
童子の目的は何なのか。
今の状況は、童子が望んで作りだしたモノであることは間違いない。
六道を孤立させ、竜宮を潰す。
追い詰める二社に共通するのは……そう、乱奈の存在です!!
ハッとする二人ですが、その乱奈は……その時まさに、同時に決断を迫られていたのです。
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六道くんを、救いたくないかい?
六道に、「思いやりを持ってくれ」と言われていた乱奈。
その乱奈が、今の六道の状況を良しとするはずもなく……!!
乱奈に、童子の悪魔のささやきが投げかけられるのです!!



というわけで、童子がいよいよ乱奈を手中に収める作戦の最終段階に踏み込んだ今巻。
圧倒的すぎる力を持つ乱奈を手に入れれば、鬼島連合の強さは盤石のものとなるでしょう。
ですが、その力ゆえに乱奈をコントロールすることは不可能と言っても過言ではありません。
ただしそれは、今までの話。
今の乱奈は、その高すぎる悪女具合によって六道に心酔しており、彼の言うことならば何でも聞く状態。
逆に、彼を人質のようにされてしまえば、どのようにでも操ることができる状態でもあるわけで……!!
童子の策略は見事にはまり、六道を救いたいならば自分の言うことを聞けと持ち掛けるつもりでしょう。
六道のためならば何でもする乱奈ですから……彼女がそれを断る術は……
六道によって、徐々に普通の高校生活も過ごすようになってきていた乱奈。
そんな彼女が、また以前のような悪鬼へと逆戻りしてしまうのでしょうか!?
……それを食い止められるのは、やはり六道だけなのです!!

この後、今回もそんな六道の漢気と、彼に感化された飯沼や幼田と言った仲間たちの奮闘が描かれることになります!
鬼島連合の企む、さらなるどす黒い策略とは?
実力者ぞろいの鬼島連合を相手に、勝ち目はあるのか?
そして、鬼島の中で唯一きちんと六道に心を開いていた雷乃の動向は……!?
大長編となった鬼島連合編、いよいよ本格的な決戦へ!!
熱い展開に繰り広げられるドラマ、意外な謎……巻末のおまけも含め、見どころ満点の一冊となっていますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!