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今回紹介いたしますのはこちら。

「五等分の花嫁」第1巻 春場ねぎ先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


春場先生は13年にマガジンの新人賞を受賞してデビューした漫画家さんです。
14年には原作付きで「煉獄のカルマ」を連載。
そちらの連載終了後、読み切りの発表を経て、17年に本作の連載を開始しました。

そんな春場先生の最新作となる本作は、ラブコメディとなっています。
ヒロインも多数登場するのですが、そのヒロインはちょっぴり珍しい共通点を持っていて……?



焼肉定食、焼肉抜きで。
学食でそんな奇妙な注文をするのは、この学校に通う上杉風太郎です。
ライス単品で頼むのと比べ、値段は同じなのにみそ汁と漬物が付く分お得だという理由でこのチョイスらしいのですが、それに目をつむっても彼の食事は寂しいもの。
皆がワイワイと友達連れで食べにくる学食に、いつもたった一人でやって来るのですから。
そんな寂しさも何のその、一人のすばらしさを知らないやつらめ、とつぶやきながら風太郎はいつも座っている席に座ろうとします。
が、ちょうど同じタイミングで、
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この学校のものではない制服を着た女子が同じ机に座ろうとしたではありませんか!
ふたりともなぜか意地を張り、この席は自分のほうが早く座ろうとした、と主張、そして結局相席することになってしまいます。
ですが男子と二人掛けの机で対面して食事をするのは恥ずかしいようで、赤面しながら食事をとろうとする彼女……
無理しなければいいのにと思う風太郎ですが、気に入らない部分はまだあります。
極限まで節約した自分の食事に対し、彼女はうどんに海老天二つ、いか天、かしわ天、さつまいも天をトッピング、さらにプリンまで購入するブルジョワジーなランチを食べようとしているのです。
セレブかよ、と内心でぼやいている風太郎ですが、彼女のほうも風太郎に気に入らない部分があるようです。
それは……食事をしながら、風太郎がテストの復習をしていることです。
行儀が悪いと注意する彼女、食事中にまで勉強をするなんてよほど追い込まれているんですね、と嫌みのような言葉を言いながら、風太郎のテストを取り上げて点数を見ると……
なんと100点でした。
それを見た彼女、いいことを思いついたと柏手を打ちます。
自分は勉強が得意ではないから、せっかく相席になったわけだし、勉強を教えてほしい。
そう言うのですが……風太郎はその言葉をろくに聞きもせず、ごちそうさまだした、と言い残して立ち去ろうとするのです!
しかも、お昼はそれだけで良いのか、わけようかと言う彼女のお誘いを、あんたは頼み過ぎだ、太るぞと失礼極まりない返しをして!!

何となくお判りでしょうが、風太郎のおうちは相当困窮しています。
ですがそんな彼に、彼の愛する可愛い妹からこんな知らせが入りました。
お父さんがいいバイトを見つけた、最近引っ越してきたお金持ちの娘さんの家庭教師をしてくれれば、相場の五倍のお金を払ってくれる……!!
胡散臭さは禁じ得ませんが……くっついてしまいそうな背に腹は代えられません。
引き受けようと決心はするものの……そのお金もちの娘さんと言うのは、あの相席して失礼な別れをしてしまったあの女子、中野五月だったのです!!

とにかくこの家庭教師の仕事は逃したくありません。
印象最悪になってしまったであろう彼女の機嫌を直してもらおうと、翌日また学食に向かったものの……今度は五月、友達らしい同年代の女子4名と一緒に食事をしています。
席は埋まっていますよ?とにやりと笑う五月。
昨日の仕返しか、と引き下がろうとするのですが、お友達らしき女子の内の一人、ショートカットの子がなぜか引き留めてきました。
席を探してたなら一緒に食べればいい。美少女に囲まれてご飯食べたくないの?彼女いないのに?
彼女は風太郎が五月狙いの男子だと勘違いしているようで、サポートしようとしている様子。
自分のことは自分でやるからいい、とサポートを断る風太郎ですが、彼女は困ったらこの一花お姉さんに相談するんだぞ、と笑うのです。

その後も五月に謝るタイミングを狙う風太郎ですが、周りの4人がなかなか離れてくれません。
それどころか、入れ代わり立ち代わり風太郎に話しかけてくるのです。
一花の次にやって来たのは、大きなリボンが目立つ明るく人懐っこい印象の子、四葉。
この子になら手伝ってもらえそうだと思って、謝りの言葉を伝えてくれとお願いするものの、それは本人が直接すべきだと断られてしまいました。
やむなく尾行(?)を続けていますと、次はヘッドホンを首のにかけた物静かな印象の三玖が何をしているのかと聞いてきました。
女子高生を眺める趣味を持つ「予備軍」かと言いだす彼女に、大丈夫だから友達の五月には言わないでくれとお願いする風太郎ですが、そのことには納得してくれたものの、「五月は友達じゃない」と言い残して戻っていってしまいます。
仲良く見えるのに友達じゃないのか、人付き合いってめんどくさいな、とそれを見送る風太郎……
そこに今度やって来たのは、ロングヘアーの両サイドにリボンを付けた、二乃です。
彼女にはストーカーか、早く帰れ、と警備員を呼ぼうとする今までで一番厄介な因縁の付け方をされてしまい、逃げ出すようにかけだして尾行を続行する羽目になるのです!!

結局一人になった彼女に追いついたのは、彼女の住むマンションの一室に入る直前のところでした。
そこで謝る前に、五月に今日は家庭教師が来る日だから要件がるなら早くしてくれ、と言われてしまいます。
やむなくその家庭教師が自分である、と明かす風太郎。
すると彼女はがっくりと膝を付き……こんなことを言うのです。
そんな、無理。
こんな人が、私「たち」の家庭教師だなんて。
そうこうしている間に……その場に、あの4人の女子がやってきました。
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五月と4人の女子は、友達などではありません。
五月、四葉、三玖、二乃、そして一花……
彼女たちは、
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五つ子の姉妹だったのです!!
風太郎はこの時、思いもしませんでした。
最悪ともいえる形で出会ってしまったこの五人。
自分が後に、そのうちの一人と結婚することになるだなんて……!!



と言うわけで、ヒロインが五つ子という驚きの設定で繰り広げられる本作。
主人公の風太郎が誰かと結婚する、というゴールは決まっているものの、五つ子だけにそれがだれかはわからないという構成になっているわけです。
ちょっぴり大胆なお色気お姉さん的な一花、家族愛に溢れるゆえ風太郎を敵視し姉妹を守ろうとする二乃、不思議ちゃん系のキャラの三玖、素直で優しく五つ子とのつながりを作るきっかけになってくれそうな四葉、そして正統派ヒロイン然とした五月。
同じ顔ながら受ける印象は全く違う、個性豊かな五人とのあれこれが描かれるのです!
それぞれにはそれぞれの魅力があり、欠点もあったりするわけですが、その最たるものがとんでもない学力の低さ……!
そこで風太郎が一肌脱ぐことになるわけですが、実は学力が非常に低いながら、光明を見出せるかもしれないポイントもあって……?
風太郎は彼女たちの成績を上げることができるのか?
それ以前に、まともに授業を聞いてくれるくらい打ち解けられるのか?
そしてその先に誰と結ばれることになるのか……?
かわいらしくも難しい五つ子との「勉強」は、どうなるのでしょうか!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!