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今回紹介いたしますのはこちら。

「男塾外伝 大豪院邪鬼」第4巻 原案・宮下あきら先生 作画・柳田東一郎先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、亞流禍怒羅頭(アルカトラズ)に乗り込むことになった邪鬼。
たった一人で乗り込んだそこには、覇王と呼ばれる大柄な男を頂点とした組織が出来上がっていました。
邪鬼はその覇王の用意した烈死闘なる戦いをクリアしながら、決戦の場所へと向かうのでした。



次々に立ちはだかる戦士たち。
邪鬼はその戦士たちを退け、ついに覇王の元へとたどり着きました。
邪鬼の姿を見ると、覇王は邪鬼に素直な称賛の声をかけてきます。
よく来た、休みなしに烈死闘を制するその力、流石だ!
腕組みをして仁王立ちする覇王の姿は、仰々しい甲冑に包まれたまま。
その表情もうかがえないのですが……邪鬼はそんな覇王の姿を見てこう言うのです。
対峙してはっきりわかったわ、やはり貴様が覇王だったか!
……邪鬼は、覇王の正体がすでに分かっているようです。
ですがそんなことは邪鬼にとってそれほど問題ではないようで。
自分の目の前に立つ覇王にこう言い放ちました。
貴様がなぜおれをここに呼んだかは問題ではない。
だが俺と戦う以上、どちらかが……!
覇王もその言葉の先は重々承知。
みなまで言わずともわかっておるわ、やっと貴様と戦える!と笑うのです。
そんなやり取りを、立ち合い人のワンは固唾をのんで見守るしかなく。
この戦いはどちらかが死ぬまで終わらない、本当にこれでいいのか?
ワンのそんな胸中も知らず、二人の闘気は増していく一方。
その戦いは、いよいよ幕を開けるのです!!

その戦いは、ド派手な轟音とともに幕を開けました。
アルカトラズの囚人たちは、突如として巻き起こったその轟音、そしてその轟音の出どころである管制塔の爆発に目を見張ることとなりました!
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次々に管制塔の壁は砕け、崩壊!
そのすさまじい爆発は、もちろん邪鬼と覇王の戦いの影響です!!
二人は崩壊する管制塔から放り出される形になりましたが、それでも戦いが止むことはありません。
空中で二人は拳と拳、脚と脚を交差する殴り合いを続けます。
時として落下する瓦礫を足場として態勢を整え、そしてまた殴り合う。
そんな激しすぎる戦いが繰り広げられていたのでした!!

やがて二人は、アルカトラズの闘技場の中心に降り立ちます。
一瞬早く着地した邪鬼が間合いを詰め、覇王に強烈な拳を叩き込みました。
その勢いで後ろに交代する覇王ですが、踏みとどまってすかさず反撃!
再び乱打戦になる二人!!
並の男ならば一撃で全身が砕けようという威力を持った拳が激しく交錯し……そして、拳同士がぶつかり合った勢いで、二人の間合いが離れました。
拳の交錯の余波でしょうか、覇王の兜が欠け、その顔がわずかに覗きます。
そこから見える口元は、静かな笑みを湛えており……
邪鬼の力を検めて体感してなお、それでこそ倒す価値がある、と余裕の言葉を漏らします。
対する邪鬼もまた、覇王と同じように笑みを浮かべ、貴様こそここまで強くなるとはな、と笑いました。
邪鬼のこの口ぶり……覇王は邪鬼を以前から知っている、と言うことは間違いないでしょう。
言った彼は何者なのか?
その正体は……ほどなく明かされることとなります。
覇王は邪鬼に、挑発を仕掛けました。
お得意の真空殲風衝は放たんのか?
まさか俺に放てんわけではあるまいな。
そう言いながら、指をクイクイと曲げ、撃ってみろと言わんばかりの態度で……!!
自分の力には絶対の自信を持つ邪鬼、そうまで言われて引き下がることなどできるはずもなく。
渾身の真空殲風衝、受けてみよ!!
そう宣言すると、いつもの両腕を左側へ開いて気を錬るあの構えを取るのです。
が、それと同時に
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覇王もまた同じ構えを取るではありませんか!!
大豪院流奥義、
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真空殲風衝!!
邪鬼と覇王、二人は同時に真空旋風衝を放ち……
空中でぶつかり合ったのでした!!



と言うわけで、邪鬼と覇王の頂上決戦が幕を開けた本作。
邪鬼と同じ技を操るこの男、いったい何者だというのでしょうか!?
邪鬼がその存在を知っていて、この強さにある程度納得している。
そして、最近の「明石」「伊達」と言った他のスピンオフの流れを見ると、何となくその正体がわかってくるような気もしますが……!?

とにかく、邪鬼に引けを取らない実力を持つ覇王との戦いは一瞬も目の離せないものになることは間違いありません。
その正体も気になるところではありますが、まずはすさまじい力と力のぶつかり合いを楽しみたいところ!!
その戦いのさなかに、きっちりと覇王の正体、そしてその追いたちなんかも語られていきますのでご安心くださいませ!!

もちろん覇王に至るまでの烈死闘も、昔ながらの男塾風味な一発芸(失礼!)的な技も飛び出す見どころ満点のもの!!
覇王の過去のエピソードの、どこの国のどんな時代のエピソードだよ!とシリアスな展開なのに突っ込みたくなってしまう独特のテイストや、しっかりと描きこまれた迫力満点の絵面も併せて楽しみたいところですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!