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今回紹介いたしますのはこちら。

「ゴールデンゴールド」第3巻 堀尾省太先生 

講談社さんのモーニングKCより刊行です。


さて、あまりにも怪しい存在・フクノカミの魔力にとり憑かれてしまったばーちゃん。
フクノカミが普通ではない存在であると見破ることのできる、ばーちゃんの孫である琉花は、この島にたまたまやって来ていて、同じようにフクノカミを認識できる作家の黒蓮とともに動向を見守っていました。
ですがフクノカミの力はどんどんと影響を強めていき、島を発展させようというばーちゃんの意思に反抗しようとしたものの命を奪うというとんでもない事態まで引き起こしてしまい……!!



こんな事件まで引き起こしてしまったのではもう黙ってはいられません。
琉花は黒蓮と協力し、フクノカミを捕まえてどこか山の奥にでも監禁してしまおうと動き始めました。
が、フクノカミは異常ともいえるほどに素早く、なかなかとらえることはできませんでした。
まごまごしていますと、そこに刑事が訪ねてきました。
島外からやって来た刑事、酒巻です。
彼がやって来ると、フクノカミは一瞬のうちに人形のふりをして動かなくなりました。
島外の人間にはこのフクノカミの、自分に対しての認識を改ざんするという能力が使えないためです。
酒巻は……人形のふりをしているフクノカミに興味を示している様子。
ですがすぐにどうこうするつもりはないようで、ばーちゃんに例の事件の事、その事件に関係するかもしれないばーちゃんの立ちあげた組織、寧強会についての質問をすると、帰っていってしまいました。
酒巻が帰った瞬間、フクノカミは逃げ出そうとするのですが、そのチャンスを逃さない黒蓮!!
すかさずフクノカミを捕まえて、あらかじめ用意していた木の樽へ押し込みます!!
フタをかぶせてしっかり押さえ、釘で打ち付けようとするのですが……そこで、ばーちゃんが邪魔をするのです!!
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そんなことをしても無駄よ。
虚ろな瞳でそう告げるばーちゃん。
ばーちゃんは完全にフクノカミの虜になっているようで、あの事件は手違いだった、多少の間違いはある、順調順調と笑うのです。
そんなばーちゃんの変わりようを見て、とうとう琉花は耐えきれなくなってしまいました。
本屋もスーパーもいらない、ないのが普通だったんだからこれまで通りでいい、普通の暮らしで十分だったじゃん!
そう言って、今の金と発展に執着するばーちゃんをとがめるのですが、ばーちゃんも反論をしてきます。
本屋ならあんたの生まれる前まであった、いい若いものが「普通」なんて幻に囚われるな。
本屋がやりたいなんて夢があっていいじゃないか、何をやめることがあるのか!
確かに、そう言う夢を描いていたのは事実ですし、本当にそれがばーちゃんのやりたいことの延長先にあるのならこうまで反対なんてしません。
フクノカミの傀儡になってやらされているのが駄目だ、あいつを家に置くなら自分が出ていく、と琉花が今の気持ちを偽りなくぶちまけると、ばーちゃんもそんな聞き分けのない子ならいなくていい、福山の実家に帰れ!と怒鳴りつけてくるのです。
……琉花は、何も言わず自分の部屋へと戻ってしまうのでした。

自分の部屋に入ると、琉花の心にどんどんと闇がのしかかってきてしまいます。
あの事件は手違いだった、と言う言葉は、間違いなくフクノカミの言葉。
フクノカミが、事件を引き起こし……人が死んだ、と言うのは間違いないようです。
そのフクノカミは、誰であろう自分が拾ったモノです。
なんであんなものを拾ったのか。
疲労だけならまだしも、なんであんなものを持ち帰ってしまったのか。
なんで……
思えばそれもフクノカミの魔力だったのでしょうか。
ですがその考えがまとまる前に、琉花の携帯がSNSのメッセージの通知を知らせるメロディを流します。
そこには、琉花が思いを寄せる及川のメッセージが表示されていました。
そのメッセージには、大阪息をやめようかと思っている、と言う文章がつづられていました!
どうして急にそんなことを言いだしたのかと尋ねてみれば、その方がいいような気がしてきた、とか、親もなんかテンションが下がってるっぽい、とか、ふわふわした理由が並べられるばかり。
……本来ならば喜ぶべきところなのでしょう。
ですが今の琉花はとてもそんな気分にはなれません。
はじめから、ただ単純にここにいてほしいって言える自分だったら良かったのに。
そんな考えとともに、涙を瞳から保母すことしかできないのです……
そして、琉花の抱いているであろう不安は的中していました。
そんなメッセージをやり取りしていた及川の手にしていた、お気に入りのフィギュア。
その顔が……
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フクノカミのそれに変貌していて……その魔力が及川にまで影響を及ぼしていることを証明していたのです。

そんな琉花のもとに、フクノカミが現れました。
ゆっくり近寄って来るフクノカミに、離れてよ、何を企んでるの、何か言え、と罵倒の言葉とともに本を投げつける琉花。
するとフクノカミは、本当に何かを言いだしたではありませんか!!
田戸とドしい言葉ですが、その口は確かにこう言っていました。
オイカワ ガ ヒッコシ タクナイ モット ズット デッカイノ……
それは、大きなアニメファン向けチェーン店ができないか、となんとなくフクノカミに琉花がお願いした要求そのもので……!!
琉花はその言葉を聞いて、淡々とこう返します。
機嫌とってるつもり?
あんたはそう言う風にしか人と関われないだけなんだね。
悪意と可じゃなくて、そういう風にしか存在できないんだよね。
あんたに文句言っても、仕方ないね。
静かにそう告げたかと思うと、琉花は机の横から何かを取り出し……
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フクノカミを思い切り殴りつけたではありませんか!!
土産物の木刀で思い切り殴りつけられてしまったフクノカミは、顔が大きくひしゃげてしまいました。
慌てたようにその場から逃げ出すフクノカミ。
……そして……フクノカミは、琉花の前から姿を消すのです……!!



と言うわけで、新たな展開を迎えた本作。
どんどんとその魔力を強めていくフクノカミに恐怖と不安を募らせた琉花が、とうとうその怒りを爆発させ、殴りつけるという思い切った行動に出てしまいました。
結果としてフクノカミは姿を消しましたが……だからと言って安心することはできません。
この島からいなくなったとは限りませんし、罰の場所でもっと良くない行動をしていないとも限らないのですから!!
ともかくこの琉花の行動は、この後の展開に大きな転機をもたらすこととなります。
ちょっとしたことから、ある推論にたどり着く黒蓮。
そして、別の方面からフクノカミに疑問を持ち、動き始める酒巻……
フクノカミの魔力は島全体に及んでいき、これから後も何かが起きるムードが増すばかり。
さらに事態は広がりを見せ、思わぬ人物も事件に巻き込まれることになり……!!
じわじわと、確実に進んでいく本作。
この悪夢のような現実は、どこまで、どのように進んでいくのか?
この後も驚くべき展開や、背筋の寒くなる出来事が連続!!
堀尾先生ならではの、淡々とショッキングな展開を紡いでいく独自の味わいは今巻でも存分に発揮されていきます!!
目の離せない展開は、今巻でも、これからも続いていくこと間違いなし!!
今後からも目が離せませんね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!