今回紹介いたしますのはこちら。
「火ノ丸相撲」第16巻 川田先生
集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。
さて、激戦の末にとうとうインターハイ決勝にまで登りつめたダチ高相撲部。
ですが最後に待ち受けているのは、あの久世を擁する栄大付属。
ここで勝利を収めなければ、潮の夢は露と消えてしまうことになる……
負けられない戦いが、幕を開けるのです!!
幕を開けた決勝戦。
先鋒戦は、國崎VS兵藤と言う兄弟対決になりました。
今まで幾人もの国宝を打ち破ってきた国宝喰い・國崎ではありますが、この兵藤と言う男もとんでもない力を持っています。
幼少のころは一緒に暮らしていたこの二人、両親の離婚を期に離れ離れになってしまいましたが……そのいっしょに住んでいた頃には、國崎は幾度となく煮え湯を飲まされてきた経験があります。
國崎がはじめたスポーツを、なんでもあとからマネするように始め、國崎をけちょんけちょんにやっつけてはやめていってしまう。
そんな経験が、兵藤は國崎に勝るとも劣らない身体能力を持っていることを物語っています。
その実力も成績が証明しておりまして、大物を食うことも珍しくありません。
ですがそんな力を持っていても、兵藤は「国宝級」と呼ばれるにとどまっています。
何故国宝と呼ばれないのか?
その理由は、國崎との大事な一戦の立ち合いの時に明かされることとなったのでした!!
そんな大荒れの先鋒戦を終えた後、次鋒として出てきたのは……辻でした。
三ツ橋が足を痛めてしまったのもあって、久しぶりの公式戦に出ることになった辻。
数年間公式戦に出ていなかった辻のことを、ほとんどの観客は知りません。
ずっと監督席に座っていたやつ、程度の認識しかいようで……ごく一部のものを除いて、その本当の力を知らない、と言うことになるわけです。
が、同じダチ高の人物はその強さを良く知っています。
ダチ高で潮に次ぐ強さを持っていると言っていい國崎。
その國崎が、潮とともに唯一、一度も勝てなかった男……それが、辻なのです。
と言ってもそれはあくまで、その日の初めての一戦で、と言う条件において。
辻は心臓に病を抱えていまして、その身体能力を完全に生かせるのはわずか20秒間だけ。
その20秒が過ぎれば、はげしい呼吸困難に陥り、著しく体力が落ちてしまう……
2番、3番と取り続ければ、そこをついて國崎が勝つことはできます。
ですが、その最初の一番に限れば……辻は、潮に引けを取らない力を持っている、と言うわけです!!
しかし、相手もまた強豪です。
栄大付属の次鋒は、体格に優れる澤井。
相撲において体格の差と言うのは、時として決定的な力の差を生む、と言うのは今までの潮の戦いでさんざん見せつけられてきました。
澤井もそのことは重々承知。
相撲と言うのは大きく重くなきゃいけねえ、一部の例外はいるし、そいつらのことは認めてる。
だがそれはあくまで一部の例外で、たいていのちびは体重差の負担に耐え切れずに壊れて終わりさ。
お前んところの三ツ橋のようにな。
そう言って辻をにらみつけるのですが……辻はそんな挑発を意にも介さず、こう返すのです。
せっかく人が久しぶりの公式戦の空気に浸ってんだ、何しゃべってたか知らねぇけどそのクセェ口閉じてくれねえか。
……舌戦では辻に分がありそうです。
そんなやり取りを見ていた栄大付属の主将、四方田は辻に警戒を強めています。
三ツ橋の代わりに出てきた、控えの数合わせ。
辻のたたずまいは、到底そんなものには見えません。
しかもダチ高はそんな状況なのに焦っている様子はない。
辻は強いのか?
ならばなぜ三ツ橋を今まで使ってきたのか……?
そんな四方田の思案の裏で、ダチ高は辻への信頼を確認していました。
確かに辻は20秒しか相撲が取れません。
ですが、その20秒の間ならば、潮や、柴木山親方すら投げたことがあるのですから!!
三ツ橋、小関、潮……様々なメンバーの想いを背に受け、土俵に立つ辻。
三ツ橋がくれた、潮とダチ高の勝利に貢献できるチャンスを無駄にはしない……!
土俵上で仕切る辻の体からは、ものすごい闘気が立ち上っています。
沢田もそれを感じ取り、スカした野郎かと思ったが暑苦しい目をするじゃないか、と辻の評価を改めた様子。
お互いに油断も慢心も一切なし。
そんな状態で……運命の一番は、幕を開けました!!
辻が立ち合いで選択したのは、なんとまともなぶちかまし!!
体格差は歴然、一気に持っていかれる……かと思いきや、壱秒にも満たないわずかな間に澤井の腕を取り、側面に回って投げを打つ
とったりをしかけたのです!!
瞬殺!?
会場の全ての観戦者がそう思った直後、澤井はとっさに足を出して回避!!
したものの、辻はすかさずのど輪を取って、一気に寄っていきました!!
遊びは無しだ、ここで決めるぜ!!
ここまでわずか3秒余り。
辻はこのまま一気に勝負を決めるつもりのようです!!
……ですが相手はあの栄大付属の次鋒、澤井。
果たしてこのまま決めきることはできるのでしょうか……?
と言うわけで、決勝戦が開幕する今巻。
先鋒の國崎VS兵藤という兄弟対決に続いて、20秒しか全力を出せない辻の戦いが描かれることになります。
満を持してと言っていいであろう辻の試合ですが、その情報が知られていないことはプラスになるでしょう。
ですが相手はその体格差を生かし、持久戦に持ち込んでくるということも十分考えられます。
辻としては、このまま一気に決めてしまいたいところでしょうが……?
そんな辻の戦いが今巻の最大の見どころと言っていいでしょうが、もちろん他の戦いも白熱します。
國崎と兵藤の戦いは、飛びぬけた身体能力を持つ者同士の超弩級のぶつかり合い。
似たタイプ同士のぶつかり合いは一瞬も目の離せないスピーディーなものに!!
目まぐるしく展開の変わる、行きつく暇もない戦いが楽しめるのです!!
そしてさらに中堅戦、五條VS四方田も収録!!
地味ながら、栄大付属で主将を務める四方田に対し、体格もキャリアも、おそらく技でも大きく劣る五條がどのように立ち向かうのか!?
そして肝心かなめの勝ち星をつかむことができるのか?
こちらも見逃せない一戦になっているのです!!
さらに巻末には、4Pの番外編を収録。
なんと怜奈と堀ちゃんが相撲を取るというとんでもない展開に!?
そのいきさつや顛末は、是非ともその目でご確認を!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「火ノ丸相撲」第16巻 川田先生
集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。
さて、激戦の末にとうとうインターハイ決勝にまで登りつめたダチ高相撲部。
ですが最後に待ち受けているのは、あの久世を擁する栄大付属。
ここで勝利を収めなければ、潮の夢は露と消えてしまうことになる……
負けられない戦いが、幕を開けるのです!!
幕を開けた決勝戦。
先鋒戦は、國崎VS兵藤と言う兄弟対決になりました。
今まで幾人もの国宝を打ち破ってきた国宝喰い・國崎ではありますが、この兵藤と言う男もとんでもない力を持っています。
幼少のころは一緒に暮らしていたこの二人、両親の離婚を期に離れ離れになってしまいましたが……そのいっしょに住んでいた頃には、國崎は幾度となく煮え湯を飲まされてきた経験があります。
國崎がはじめたスポーツを、なんでもあとからマネするように始め、國崎をけちょんけちょんにやっつけてはやめていってしまう。
そんな経験が、兵藤は國崎に勝るとも劣らない身体能力を持っていることを物語っています。
その実力も成績が証明しておりまして、大物を食うことも珍しくありません。
ですがそんな力を持っていても、兵藤は「国宝級」と呼ばれるにとどまっています。
何故国宝と呼ばれないのか?
その理由は、國崎との大事な一戦の立ち合いの時に明かされることとなったのでした!!
そんな大荒れの先鋒戦を終えた後、次鋒として出てきたのは……辻でした。
三ツ橋が足を痛めてしまったのもあって、久しぶりの公式戦に出ることになった辻。
数年間公式戦に出ていなかった辻のことを、ほとんどの観客は知りません。
ずっと監督席に座っていたやつ、程度の認識しかいようで……ごく一部のものを除いて、その本当の力を知らない、と言うことになるわけです。
が、同じダチ高の人物はその強さを良く知っています。
ダチ高で潮に次ぐ強さを持っていると言っていい國崎。
その國崎が、潮とともに唯一、一度も勝てなかった男……それが、辻なのです。
と言ってもそれはあくまで、その日の初めての一戦で、と言う条件において。
辻は心臓に病を抱えていまして、その身体能力を完全に生かせるのはわずか20秒間だけ。
その20秒が過ぎれば、はげしい呼吸困難に陥り、著しく体力が落ちてしまう……
2番、3番と取り続ければ、そこをついて國崎が勝つことはできます。
ですが、その最初の一番に限れば……辻は、潮に引けを取らない力を持っている、と言うわけです!!
しかし、相手もまた強豪です。
栄大付属の次鋒は、体格に優れる澤井。
相撲において体格の差と言うのは、時として決定的な力の差を生む、と言うのは今までの潮の戦いでさんざん見せつけられてきました。
澤井もそのことは重々承知。
相撲と言うのは大きく重くなきゃいけねえ、一部の例外はいるし、そいつらのことは認めてる。
だがそれはあくまで一部の例外で、たいていのちびは体重差の負担に耐え切れずに壊れて終わりさ。
お前んところの三ツ橋のようにな。
そう言って辻をにらみつけるのですが……辻はそんな挑発を意にも介さず、こう返すのです。
せっかく人が久しぶりの公式戦の空気に浸ってんだ、何しゃべってたか知らねぇけどそのクセェ口閉じてくれねえか。
……舌戦では辻に分がありそうです。
そんなやり取りを見ていた栄大付属の主将、四方田は辻に警戒を強めています。
三ツ橋の代わりに出てきた、控えの数合わせ。
辻のたたずまいは、到底そんなものには見えません。
しかもダチ高はそんな状況なのに焦っている様子はない。
辻は強いのか?
ならばなぜ三ツ橋を今まで使ってきたのか……?
そんな四方田の思案の裏で、ダチ高は辻への信頼を確認していました。
確かに辻は20秒しか相撲が取れません。
ですが、その20秒の間ならば、潮や、柴木山親方すら投げたことがあるのですから!!
三ツ橋、小関、潮……様々なメンバーの想いを背に受け、土俵に立つ辻。
三ツ橋がくれた、潮とダチ高の勝利に貢献できるチャンスを無駄にはしない……!
土俵上で仕切る辻の体からは、ものすごい闘気が立ち上っています。
沢田もそれを感じ取り、スカした野郎かと思ったが暑苦しい目をするじゃないか、と辻の評価を改めた様子。
お互いに油断も慢心も一切なし。
そんな状態で……運命の一番は、幕を開けました!!
辻が立ち合いで選択したのは、なんとまともなぶちかまし!!
体格差は歴然、一気に持っていかれる……かと思いきや、壱秒にも満たないわずかな間に澤井の腕を取り、側面に回って投げを打つ
とったりをしかけたのです!!
瞬殺!?
会場の全ての観戦者がそう思った直後、澤井はとっさに足を出して回避!!
したものの、辻はすかさずのど輪を取って、一気に寄っていきました!!
遊びは無しだ、ここで決めるぜ!!
ここまでわずか3秒余り。
辻はこのまま一気に勝負を決めるつもりのようです!!
……ですが相手はあの栄大付属の次鋒、澤井。
果たしてこのまま決めきることはできるのでしょうか……?
と言うわけで、決勝戦が開幕する今巻。
先鋒の國崎VS兵藤という兄弟対決に続いて、20秒しか全力を出せない辻の戦いが描かれることになります。
満を持してと言っていいであろう辻の試合ですが、その情報が知られていないことはプラスになるでしょう。
ですが相手はその体格差を生かし、持久戦に持ち込んでくるということも十分考えられます。
辻としては、このまま一気に決めてしまいたいところでしょうが……?
そんな辻の戦いが今巻の最大の見どころと言っていいでしょうが、もちろん他の戦いも白熱します。
國崎と兵藤の戦いは、飛びぬけた身体能力を持つ者同士の超弩級のぶつかり合い。
似たタイプ同士のぶつかり合いは一瞬も目の離せないスピーディーなものに!!
目まぐるしく展開の変わる、行きつく暇もない戦いが楽しめるのです!!
そしてさらに中堅戦、五條VS四方田も収録!!
地味ながら、栄大付属で主将を務める四方田に対し、体格もキャリアも、おそらく技でも大きく劣る五條がどのように立ち向かうのか!?
そして肝心かなめの勝ち星をつかむことができるのか?
こちらも見逃せない一戦になっているのです!!
さらに巻末には、4Pの番外編を収録。
なんと怜奈と堀ちゃんが相撲を取るというとんでもない展開に!?
そのいきさつや顛末は、是非ともその目でご確認を!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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