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今回紹介いたしますのはこちら。

「バイバイ人類」第5巻 原作・渡辺恒造先生 作画・萩原あさ美先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、とうとう最終決戦に挑むことになった真矢たち。
「奴ら」のボスがいると思われる廃病院へ向かうことになったのですが、当然そこまでの道程には奴らが蠢いているのは間違いないわけで……?



特製爆薬を積んだ消火器を載せた車をぶつけ、派手な爆炎と音を立て、警備の目を惹きつけた一同。
その隙に町の中に入る道を作り、あるび田の中へ侵入。
そこで緒方さんに暴れまくってもらい、さらに警備を手薄にして3人はあっさりと廃病院の中へ入ることができました。
予想していた通り病院の中に入ってしまえば警備は手薄でこのままいけばすんなり目標は見つけられそうです。
が、緒方さんがあまりにも暴れすぎてしまうと、今度はほかの地区から応援が来てしまうのではないか?
めぐみはそう心配するのですが、そのあたりは真矢が手を打っていました。
知り合いになった重兼刑事に協力を頼んであり、時を同じくして警察たちにあるび田市へのファイ規模な手入れが入るようにしていたのです!
その罪状は正直どうでもいいようで、殺人、膀胱、監禁、自殺示唆……とにかく何でもかんでもやっている疑いのある人物がいるから、捜査に入らせと、と掛け合っている重兼。
その罪状はほとんどはったりなわけですが、あるび田の「奴ら」からすれば、中に入り込まれてしまうという事態だけは避けなければなりません。
住民のほとんどはまともな知性を持たない「奴ら」ばかりですから、叩かれれば埃なんて出放題なのです。
おまけに大規模捜査と言うわけで、マスコミまで食いついてきています。
「奴ら」が電波に乗って全国放送に乗ってしまえば……まだひそかに勢力を伸ばしていきたい段階の彼らにとって、それはデメリットにしかならないわけです!!
入ってほしくはない、かといって相手は警察なので強引に王祓うわけにもいかない。
応対している知性のある「奴ら」も、これにはどうしていいかわからない様子。
なんとか警察に不審がられないよう帰ってもらわなければならないわけで……自然とその場に釘づけにされてしまうのです!

おかげで真矢たちはすんなりと調査ができました。
いかにも怪しい感じの院長室に突入しますと……そこにいたのは、死んだはずの宇都宮だったのです!!
宇都宮は……真矢たちを待っていました。
が、なんだかイラついているようです。
テレビに映し出されている、警察のあるび田強制捜査の様子を見て、自分なら追い返せるのに、と漏らし、そして……酒をあおります。
その姿は、まるで人間ではありませんか。
感情など持たないはずの「奴ら」であるはずの宇都宮が、何故……?
そんな宇都宮に、凛子は黒幕がどこにいるのか、と銃を突き付けながら質問します。
宇都宮の答えはこうでした。
答えるわけないだろう、君たちはここで終わりなんだ。
そして、宇都宮はこの一連の作戦のブレーンが真矢であることを見抜いていることを明かし、そして……
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君の目的はこれなんだろ、ぜひ感動の再会であってほしい、と小熊さんを招き入れたではありませんか!!
宇都宮は小熊さんの頭部に拳銃を突き付けていますが、「奴ら」化している小熊さんは全くそれを意に介さず、直立したままになっています。
君たちをおびき寄せる餌になってもらおうと思ったが、自ら出向いてくれるとはね。
銃を置け、ともたちの頭がふっとぶ前に。
小熊さんは真矢が一番助けたかった人物。
そして「奴ら」は、何かのためならば仲間でも平気で殺す存在……
真矢はやむなく銃を下ろします。
が、凛子は以前銃を構えたままではありませんか!
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そんなことをしたらなぶり殺しにされる、私は絶対銃を手放さない!!
凛子はそう言って、真矢に銃口を向けるではありませんか!!
その様子を見て宇都宮はご満悦。
真矢に、撃たれる前に撃てばいい、君が打たれた瞬間友人の頭も吹き飛ぶからねと真矢を脅してきました。
凛子は真剣な表情のまま、私は本気よとつぶやき、銃弾を手に取るのですが……
瞬間、真矢は足元の銃を手に取り発砲!!
凛子はすかさずそれを避けながら銃を撃ち返しました!!
銃弾はお互いに当たらず……かと思われた瞬間、なぜか小熊さんが倒れたではありませんか。
小熊さんを狙った……?
ですが彼女、どうやら意識を失っているだけの様子。
凛子が手にしていたのは、そう言う銃弾だったわけです!!
凛子は最初から真矢に反発するつもりはありませんでした。
かつて緒方さんを助けてくれた真矢は、凛子にとってもはや家族も同然、家族を悲しませることなんてしない、と凛子はにっこり笑うのです!
その予想外の状況に一瞬戸惑った宇都宮、その隙をついた真矢によって足を狙い打たれてしまいました。
それでも抵抗しようとしたため、やむなく凛子は宇都宮の胸を撃ち抜くのですが……
死の淵に立った宇都宮は、仕方ない、僕はあまりにも失敗しすぎた、と漏らしながら……腹部に巻いた爆薬を見せつけてきます!!
これはもう間違いなく、自爆するつもりでしょう……!!
凛子はとっさに真矢、めぐみ、そして小熊さんを部屋の外に突き飛ばし……
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そして、爆発の中へと、消えてしまったのでした……!!



というわけで、いよいよ最終決戦となった本作。
爆風の中に消えていった凛子……本作の中で一番し七層だった彼女が、いきなり戦線離脱となってしまいました。
今まで友達らしい友達のいなかった真矢、こうして自分の目の前で友達と言える存在がいなくなってしまった、と言う状況にショックを隠し切れません。
冷静そのものだった真矢が見せる動揺……
果たして真矢はそこから立ち直ることができるのでしょうか!?
ですが真矢もここで立ち止まるわけにはいかないのです。
この後、いよいよ真矢とめぐみはこの事件の黒幕に出会うこととなります。
ようやく出会えた奴らを指揮する黒幕。
の口から、「奴ら」とは何なのか、と言うことが語られ……!!
遂に明らかになるその真実……一体その実態は!?

そんなわけで、戦いが決着する今巻。
本作その戦いの決着後の様子もたっぷりと描いてくれます!!
奴らと真矢たちの戦いが終わった後、いったい彼らはどう過ごしているのか?
あれだけ増えてしまった奴らはどうなったのか?
そんな疑問もすっかり解消されるエピローグで物語は完結を迎えます。
そしてそのエピローグをさらに補完する番外編、さらにその後を描く15P描き下ろしの特別漫画も収録!!
真矢たちの最後の勇姿までしっかりお楽しみください!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!