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今回紹介いたしますのはこちら。

「上野さんは不器用」第3巻 tugeneko先生 

白泉社さんのヤングアニマルコミックスより刊行です。


さて、超鈍感男子・田中に思いを寄せる天才少女・上野さんが奮闘する日々を描いていく本作。
現代科学の常識を超越した発明品も、素直になれない恋心の決め手にはならないようで。
同じ科学部の山下さんのサポートを受けつつ、今日も今日とて空回りをするのです。



その日は、上野さんがなかなか部室に現れませんでした。
いつもなら来ているはずの時間になっても姿を現さない上野さん、何か用事でもあるのでしょうか。
山下さんに何か聞いているかと尋ねる田中ですが、その答えが返ってくる前に、窓のほうから物音がしました。
それは、窓を叩く音。
何だベランダにいたのか、とカーテンを開けますと、そこには
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何か知らない人が窓に貼りついていたのでした!!

なんだかよくわかりませんが、鍵を開けてあげる田中。
鍵がかかっている可能性を忘れていた、と笑う彼女ですが……いったい何者で、何用なのでしょうか。
なんでも上野さんに用事があるとのことで、運動場からこの部室までの最短コースを通った結果ベランダにたどり着いたのだそうです。
が、この部室……3階にあります。
一体どうやって外からベランダにたどり着いたというのでしょうか……?
そこで彼女はようやく自己紹介してくれました。
彼女、西原は陸上部の部長。
日々鍛錬を繰り返し、適切な休息を取ることで人の息を超越した運動能力を会得した……とのこと。
彼女にかかれば、3階のベランダまで垂直跳びをすることなど、右小僧だけで難無しなのだそうです。
右膝を右小僧と呼ぶのはなんだか気になりますが、とりあえずそこはおいておきましょう。
彼女の上野さんへの用事と言うのは、まさにその人知を超えた身体能力に由来する悩みに関してでした。
超人的な身体能力に比例するかのように、彼女の体の新陳代謝もまた人知を超えてしまっています。
そのため、彼女の体は常に滝のような汗が流れ出てしまい……!
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これでは所かまわずお漏らしをする嬉ションガールとして認識されてしまう!!
彼女はそんな恥ずかしい台詞を、ものすごい大きな声で叫ぶのでした!!

上野ちゃんどうにかしてくれぇ!と言う叫び声とともに、その上野さんが部室に入ってきます。
これをつけなさい!と言って差し出したのは、スポーティーな下着、と言った風情のウェアでした。
何やかんやとすごい材質で作られたというその下着は、表面積を保持したまま5リットルの水分を吸収できるとのこと。
早速装着してみますと、なるほどグイグイ流れ出る汗を吸収してくれております。
素晴らしいと称賛する西原さんですが、本当にすごいのはこれからです。
このウェア、PEリザーバーは細いチューブのような排水弁から吸収した水を放出する仕組みなのだそうですが、なんとそこから出る排水はろ過処理が施され、飲料水として使用できるというのです!!
エコ!!
思わずそう叫んだ西原さんは、おもむろに股の上から伸びていた排水弁を引き延ばし、はい!と田中に飲むように促したのです!!
さすがの田中もこれには引いてしまったようで、その水はあんまり……と及び腰。
女子の分泌液をすすれるチャンスなのに、と謎の不満を漏らした彼女ですが、そうか、配慮が足りなかったなと今度は下のほうではなく、上の方の……胸の谷間あたりの部分から排水弁を伸ばして田中に差し出したのです!!
上野さんは、田中はそう言うのには反応が鈍くて、とフォローを入れるのですが……
田中、なんか悩みながらもその排水弁は手に取ろうとするではありませんか!
何一考しようとしてるんだと怒る上野さんに、田中は下の履物よりは上のほうが、とわかるようなわからないような反論。
上野さんは排出口のえり好みしてんじゃねえ、と更に怒っていくわけですが、相変わらずな田中はなぜ上野さんが起こっているのかとんと見当が付きません。
どっちにしろ怒るんじゃないですか、どうしろっていうんですか僕に。
冷静にそう言われると、上野さんも言葉に詰まるしかないのですが……
そこで、西原さんがさらに攻め立ててくるのです。
素直になればいいのさ、西原の取れたて一番搾り、飲みたければ飲めばいい。
そう言って、排水弁が伸びている胸をむにっと持ち上げて田中に見せつけるようにして……!!
性的なアレにはものすごく反応の薄い田中、その誘惑めいた行動にも全く反応している様子はありません。
ありませんが……こうまで進められては、断ることもできないようで。
その排水弁を、ゆっくりと口に運んでいき……!!
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田中が自分ではない女性の分泌液を吸おうとしているのを見ている上野さん、気が気ではありません。
もちろん自分のならばもっと気が気じゃなくなるのでしょうが……
追い詰められた上野さんは、その時……!!



と言うわけで、またまた個性的なキャラクターが登場し、上野さんをいぢくりまわす今巻。
今回紹介したエピソードの他にも、様々な発明品が披露され、それにまつわるトラブル、そして上野さんの空回りが描かれていくことになります!
上野さんが何とか田中を尻に敷こう(物理)と画策してみたり、自分のへそを田中にいじくりまわされてみたり、履いているスカートを鋏で切らせたり、ガチャガチャから自分の下着をゲットさせようとしてみたり……
羅列すればなんだか頭のおかしい人にしか見えない行動の羅列ですが、実際にやっている行動ばかりなのですから仕方ありますまい!!
上野さんの恋する乙女心と、田中に対する遠回りすぎるアプローチ、田中の察さないにもほどがあるポンコツぶり、そして山下さんのさりげないフォロー……
そんなあれこれがかみ合い、愉快な光景がこれでもかと繰り広げられるのです!!

そして今巻には西原さんの他にも、意外な素性の新キャラクターが登場。
今まで特に語られはしなかった主要キャラたちの家族構成ですが、ここに意外な縁者が登場!
主要人物三名だけでも十分ににぎやかな本作が、一層騒がしくなりそうなそのキャラクターの活躍も必見ですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!