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今回紹介いたしますのはこちら。

「鉄牌のジャン!」第6巻 西条真二先生 

竹書房さんの近代麻雀コミックスより刊行です。


さて、とんでもない料理を作り、3回戦を勝ち抜いたジャン。
いよいよ準決勝に挑むことになるのですが、そこで待っていたのはようやくまともな麻雀勝負……と思いきや、『村人」と「人狼」に別れてチーム戦を行う人狼麻雀でした。
誰が村人でだれが人狼か、本人以外わからない中で行われるこの戦い、勝ち上がるのは果たして……?



あっという間に、最初の半荘が終わりました。
点数の動きはもちろんありましたが、誰かがハコになったり、大勝ちしたりと言うことのない、大きな動きのない半荘だったわけですが……
それもそのはず、この人狼麻雀には二つの大きなカギが用意されているのです。
まず、半荘一回ごとに村人の中から一人、点数の支払い時に倍払わなければならない人物を選ぶこと。
人狼はその恩恵を得られる代わり、ある一つの制限を受ける……例えばタンヤオで上がってはいけないとか、ペンチャン待ちをしてはいけないとか、そう言ったハンデを負うことになるのです。
その制限を避けるために不自然なうち廻しが、人狼かどうかを探る手掛かりにもなるわけで、皆どうしても様子見をせざるを得ず……大人しい半荘になったのです。
村人が誰か、人狼が誰か。
それは本人以外に明かされることはないのですが、点数を倍払わなければいけない大将の人物だけは発表されてしまいます。
村人1人は絶対にばれてしまう仕組みですが、だからと言って人狼がその村人ばかりを狙えば、自分が人狼だとばらしているようなもの。
戦略を考えて、序盤はじっくり勝負に挑む必要があるでしょう。

半荘一回終了するごと1時間の休憩をはさみ、倍払いの人物の発表、そしてくじ引きによる大戦の組み合わせ決定の後、次の半荘に移ります。
2回目の半荘、「2日目・昼のターン」の倍払い対象者は……小此木でした!!
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なんであたしなんだ、と大ショックを受ける小此木。
一応仲間であるはずのサンバンチの面々は、そそくさと目をそらして去っていき……
小此木は一人で身を守らなければならなくなってしまいました。
ジャンの参加している卓の面子は、銀子、王、スグル。
銀子が様子を見ながら勝負をしていますと、ジャンは8巡目で早くもリーチをかけてきます。
誰が敵でだれが味方かわからない以上、できるだけ無難に打っていきたいところですが……
ジャンのひっかけにはまり、銀子は跳満の直撃をくらってしまいました。
ぬるいんじゃねーのか銀子ちゃん、といやらしく笑うジャン。
イカサマを普通に行うような男だけあり、いかさまなしのまっとうな勝負でもいやらしい手を好んで打つジャンに、いきなり苦杯をなめさせられてしまった銀子ですが……
銀子とジャンが敵なのか味方なのかわからない以上、こう言った高得点の直撃は本来避けるべきもののはず。
こいつはどっちなんだと苦々しげにジャンを見つめるのですが、ジャンはこんなことを言い出すのです。
アレコレ考え事が多いみたいだげ、もっと単純に考えたほうがいいぜ。
人狼も村人も関係ないさ、要は自分一人で点棒を全部集めちまえばいいのさ、飛ばさないように気を付けながらな!!
人狼麻雀は誰かが飛ぶまで続きます。
誰も飛ばさないように、点数を集めてしまえば……確かに負ける道理はありません!
実際それができるかどうかは置いておきまして、それはこのゲームの勝ち方の一つであることは間違いないでしょう!!

……それにしても、今まで強烈な存在感を見せつけていた王が、この戦いでは大人しい感じがします。
序盤は様子見……と言うようなキャラでもないでしょうし、
まだ動くときではないのか?と思いきや、実はすでに動きを見せていました。
それに気がついたのは、別室からモニタリングしていた金悟、そして……ジャンです!
じゃんは、王の捨て牌を見て、何か違和感を感じ取りました。
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そして、その捨て牌の中のサンピンを見て、その違和感を確信に変えたようです!
こいつ、といつにもまして不機嫌そうな顔になるジャンですが……?

2日目昼のターンも、そのまま大きな動きなく終わりました。
小此木は3回戦で点数をがっぽり持っていて、加えてこのメンバーの中で実力が一枚も二枚も劣る、いわばカモのような存在。
完全に情勢が固まってからがっぽり奪えばいい、と思ったものがほとんどなのでしょう。
そんな思惑も知らず、小此木は必死に安上がりを繰り返すなどしまして……そんな感じで小此木の卓は半荘が終わったのです。
ジャンのほうも大きな動きはなく、1時間の休憩に入ります。
とはいえ、もう日も暮れてきました。
蛇美は今日はここまでにして、続きは明日の朝から出もいいんじゃないか、と提案するのですが、そこで金悟からの説明が入ります。
それは無理だ、言い忘れていたが、この準決勝は決着まで一時間の休憩のみのぶっ続けで行うものとする!
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……点棒は全員合わせれば100万点以上あります。
その中で、誰かが0点以下になるまで続ける、と言うことは……!!
徹マンどころか、下手すれば2~3日続いてもおかしくないではありませんか!!
さすがの一同も驚きを隠せませんが、ジャンは余裕。
のんびりやってるから焦るんだ、俺は鼻から転機決戦のつもりでいたぜ。
そう言ってサッサと自分のテントに入り、一時間の休憩で最大限体力を回復するための休息に入るのです。
が、その心のうちは休息とは程遠いものでした!!
どいつもこいつも仕掛けてきやがったな、だったら乗ってやるよその流れにな!
そう笑うジャンは、早速その次の半荘から大きな仕掛けを打つのでした!!



と言うわけで、久しぶりに本格的な麻雀勝負となった今巻。
今巻はそのページのほとんどを裂いて準決勝の決着まで描いていきます!!
誰が人狼で誰が村人なのか?
人狼が受けている制限は何なのか?
王の見せた「仕掛け」は何なのか?
そしてジャンは……!?
数々の要素が徐々に明かされていき、穏やかな序盤から怒涛の展開で決着を迎えることになる人狼麻雀!
特殊なルールこそ用意されているものの、イカサマなしでの麻雀勝負がここまで長く続くのは本作初にして最後だったりしてしまうかも……?
8選手それぞれの見せ場が用意されているこのシリーズも注目です!!

そして王と金悟の因縁が明かされるなどのイベントを経て、勝負はいよいよ決勝戦へ!!
勝ち残りの4人と、もう一人ある人物を加えて行われる決勝戦は、波乱の起こりそうなルールとなっています!!
この人狼麻雀もそうですが、決勝戦も一筋縄ではいかなそうです!!

……皆様お気づきかもしれませんが、今巻……まさかの料理シーン無し!!
ジャンならではのヒール感あふれる立ち振る舞いは楽しめますが、料理がないのは何だかやっぱり寂しいような……
「2nd」も連載始まりましたし、料理はそちらに任せると言うことなんでしょうかね……?
個人的にこっちで、3回戦の時のような、「2nd」ではできないやばげな料理を披露していってほしいですが!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!