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今回紹介いたしますのはこちら。

「てのひらにアイを!」第5巻 ムラタコウジ先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。


さて、ヒカリの野望を打ち砕き、その欲望を持ち前の青臭さで浄化して見せた海山。
ヒカリがらみの問題は無事に解決したわけですが、海山はついに愛に「大事な話」をする決意を固めて……?



その時は、なんだか突然やって来てしまいました。
大事な話があるからと愛を呼び出した海山でしたが、だったらついでに買い物がしたいという愛に付き合っているうちに、なんだかデート的な感じになってしまいます。
試着した服のお披露目なんかをしておりますと、自然と二人の気持ちは盛り上がってしまうのですが……そんな時、まさかのマホマホ先生の姿が!!
愛はとっさに海山を試着室の中に連れ込みます!!
狭い更衣室の中、中には海山と愛だけ。
とっても危険な香りのする空間ですが、だからこそ今しかタイミングはないと海山は決断したのです!!
僕はマホマホ先生が好きだ、今もその気持ちは変わってなくて……
と海山が離し始めるのですが、そのタイミングで愛は急に海山に抱き着いてきました!
海ちゃん、好き。
そう繰り返す愛は……たまらないほど愛おしくて……!!
思わず彼女の背中に手を伸ばそうとしてしまう海山ですが、その瞬間にとんでもないことが起きてしまいます!
よりによって二人の入った更衣室を開け、マホマホ先生が入ってこようとしたのです!!
最初こそ二人に気が付かずすみませんとカーテンを閉めたマホマホ先生でしたが、すぐその二人が海山と愛だと気づき、再びカーテンを開け、何をしてるんだと尋ねてきました。
……なんか異様なシチュエーションですが、海山はその状況の弁明はせず、大事な話です、とシリアスに帰しました。
マホマホ先生はそれを聞いて……
なぜか自分も試着室の中に入ってきたではありませんか!!
なんだかんだ海山に惹かれているマホマホ先生、更衣室で二人きりでする大事な話が気になってしまったのでしょう。
自分もその大事な話に参加しようとするのです!!
が、正直を言えばマホマホ先生にも関係のある話ですから、それほど悪いことではないのかもしれません。
海山は仕切り直し、二人にこう言いました。
マホマホ先生、森野……
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僕は……二人のことが好きです。
……当然そんなことを言われても、大人しく受け入れられるはずがありません!!
何言ってるの、頭がおかしいんじゃないのと糾弾するマホマホ先生。
海山は臆面もなく、はい、今の日本では同時に二人を愛する子尾は許されていない、確かにボクはおかしいです、と開き直り。
そのまま恥ずかしげもなく、マホマホ先生は見ているだけで気分が高揚するような、しっかりしているようで実は弱いところもある、守ってあげたくなるような存在で、愛はめちゃくちゃなんだけど気が付いたら目で追っていて、不思議とは腸も会う一緒にいて楽しい存在だ、とそれぞれに惹かれる理由を解説までしてくれました。
マホマホは……とうとう耐えきれずに思いっきり海山にビンタをし、もう知らない、バカ、と叫んで去っていってしまうのです。
……が、マホマホ先生はこれで海山を見限った、と言うわけでもありません。
そんなまっすぐ言われて、嫌いになるわけないじゃない。
手首に歯を立てて溢れそうになる思いをこらえながら、マホマホ先生はこぼすのでした。

一方の海山と愛は、一緒に帰っていました。
愛も先ほどの発言で海山に愛想をつかすと言うことはなく、むしろ嬉しい気持ちまで感じている様子、
マホマホ先生のことが好きなのはすでに知っていることでしたし、今まであくまで教師と生徒の関係だったはずの海山の想いが、現在は教え子以上恋人未満くらいにはなっているのだろうと感じたからです。
そんな気持ちに後押しされたのか、愛はとんでもないことを言い出すのです。
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今日はおうち帰りたくない、海ちゃんち行きたい、と!!

勿論それはできないと断る海山ですが、結局愛を家に連れていくことになってしまいます。
それは下心云々ではなく、ダメだと速足で逃げようとする海山を追いかけた愛がすっ転び、ちょっと大きめの擦り傷を負ってしまったから。
治療のために彼女を家に連れていき……そのまま愛の心に秘めた思い、ひそかに抱えていた悩みを聞くこととなったのでした。
海山は、いつも明るい彼女が、苦しい思いを感じていても無理して笑っていたことがあったのを知り、こう声をかけます。
君がどうしてもつらくて苦しくて居場所がないなら、ここにいればいいよ。
だから辛い時まで無理に笑う必要はないんだよ?
僕も一緒に行くから、悩みに向き合おう、今行かなきゃずっと怖いままだ。
そう言って彼女をおんぶしして、海山は愛を自宅まで連れていくのです。

そんな海山の漢気によって、愛も救われました。
が、翌日……学校で、とんでもないことが起きてしまったのです!!
愛を自宅に導くその瞬間の写真を手にした人物が現れ、教頭に海山を辞めさせろと言いだしたのです!!
その人物はいったい何者で、何のつもりでこんなことをしたのでしょうか?
その場に居合わせたマホマホ先生が問い詰めますと……その人物はこんなことを言うのです。
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海山の妻です。



と言うわけで、クライマックスを迎える本作。
あとは海山と愛とマホマホ先生の関係が整理されれば完結かと思われていた本作ですが、ここに来てまさかの人物が登場!!
天貝しじみと言う彼女、海山の妻を名乗るとは一体どういうことなのか。
ここに来てとんでもない爆弾を投入してたわけです!!
海山と愛とマホマホ先生の三角関係に突如飛び込んできたしじみ、彼女の投入した爆弾はもう学校教師rとしては致命傷と言えるでしょう。
果たして海山の運命はどうなってしまうのでしょうか。
バレー部はどうなるのか、二人との関係は?
ここに来て明かされる海山の過去なども絡みあい、怒涛の最終局面へなだれ込むのです!!

そんな物語の急展開もありまして、今回はサービスシーンがやや少なめ。
とはいえマホマホ先生が暴走してゴイスなことをしてくることもあるのですが……それも物語の中に組み込まれた要素となっていまして、ただのサービスではございません!
ひょっとしたら本作の中で最大のシリアスかもしれないこのドラマ、見逃す手はありません!!
そんなマホマホ先生や愛、そして海山もクライマックスに向けて思いっきりその持ち味を出していきますし、予想外の(失礼)盛り上がりを見せるフィナーレまで目が離せませんよ!!

そしてこの土壇場での新キャラ、しじみですが……
なかなかどうしていいキャラをしてらっしゃいます。
突然出てきた悪役キャラなのかと思いきや、彼女なりの魅力もきっちり存在しているのです。
積極的なキャラと言える愛やマホマホ先生に対して、大人しい感じのキャラですし、本作の始まりともいえる(?)「胸」が控えめというのも新鮮でよろしいのではないのでしょうか!!
お話をまとめるためのキャラなのでしょうが、もう少し活躍が見たかったような気もします……!!



今回は
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!