今回紹介いたしますのはこちら。
「灼熱の卓球娘」第6巻 朝野やぐら先生
集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。
さて、地区予選決勝での燕女学園との決戦に挑む雀が原。
2-1とリードした状態で戦いは副将戦、あがりVSくまみとなりました。
1ゲーム目はあがりがとったものの、以前くまみはあがりの泣き顔が見たい、と言う歪んだ感情を内に秘めていまして。
1ゲーム目を取られてからその真の力を解放し、すさまじい速度のスピードドライブで追い上げてきたのでした!!
くまみの猛攻を受け、2ゲーム目を取り返されてしまったあがり。
部長にまさかドライブで来るとは思わなかったが、相手のペースに飲まれないように落ち着いていこうとアドバイスされるあがりは、あっちがその気ならばドライブマンの打ち合いで勝負するだけだと気丈な言葉で返します。
が、負けないんだからと言う強気の発言とは裏腹に、あがりの表情には動揺や不安が浮かんでいるのが見て取れて……
チームメイトも不安を禁じ得ないのですが、そこでこよりがあがりに右手を出してと声をかけてきました。
そしてこよりうは、何やら亀戦流の必殺技を放つようなポーズをとって気合を込め……
あがりの右手にその手に持っていた、わん子のリストバンドをつけてあげたのです。
こよりぱわーを注入しといたから、コレつけてプレーしたら絶対負けないよ!
頑張って!あがりちゃん!!
そう言って、あがりの手を力強く握りしめて激励したのです!!
おかげであがりの重苦しい気持ちは幾ばくか回復したようなのですが……
その様子を、くまみが見ていました。
そして、彼女のチームの部長にこんな不穏なことを尋ねてきたのです。
人って、どうすればぶっ壊れると思いますか?
第3ゲーム、それを実行してみようと思います。
ドキドキが、止まらない。
卓球台の前で向かいあうあがりとくまみ。
くまみはあがりに、奇妙なことを尋ねてきました。
1点も取れずに負けたこと、ある?
挫折を味わうこともあったものの、幼いことからその実力を発揮していたあがりにそんな経験などあるはずもないのですが……それを確認すると、良かったと胸をなでおろし、くまみはこう言うのです。
宣言するね、この第3ゲーム、0点試合(ラブゲーム)で完封して見せるから。
幸せだな、私が初めての人になるんだね。
そんなことを言われて、受け流せるようなあがりではありません。
やれるものなら、やってみなさいよ!!
激しい怒りとともにゲームは始まるのです!!
が、いきなりそのすさまじいスピードのドライブがさく裂し、くまみが一点先取。
あがりをラブゲームで仕留める、と言うのはさすがのくまみをもってしても困難なのは間違いありません。
ですが、くまみはやる気満々。
その先に待っているのはおそらく、いまだかつてない感情を与えてくれるあがりの表情なのですから……!!
早くも3点を連取されてしまったあがりですが、まだまだゲームは始まったばかり。
何とか正気をうかがいながら応戦していますと……くまみも完全にあがりを抑え込むことなどできるはずもなく、高く浮き上がったチャンスボールが飛んできました!
ラブゲームで決着するなんて、これを返してから言いなさい!と気合満点、得意のフォアハンドスマッシュをはなるあがり!!
なのですが、くまみはあっさりとその球を返し、逆に得点を獲得してしまうのです!!
もう慣れたよ、そのスピード。
……フォアハンドスマッシュは確かにあがりの得意とする一打。
ですが、必殺と言うには今一つ威力が足りないのはわかっていました。
そこで合宿中、あがりはこよりとともに強化版スマッシュを編み出す特訓に打ち込んでいたのです。
強化版スマッシュならば、くまみの堅牢な守りを打ち破ることも可能でしょう。
しかし……そもそもその強化版スマッシュを討つための布石である、ループスマッシュを撃たせてもらえないのです。
強い回転のループドライブを討つには十分な振りかぶりが必要なのですが、くまみのスピードドライブはその振りかぶる余裕すら与えてくれません。
そのため弱いループドライブしか放てず、くまみの体勢を崩すことはできないのです。
そうなればくまみの速攻は続き、ループドライブは打てないまま……
ループドライブは封じた、フォアハンドスマッシュは通じない。
劣勢で歪ませるその表情、素敵だよ。
もっと歪ませたい!!
くまみはさらにどす黒い欲望を加速させていきます。
私で表情が歪むのがたまらなくうれしいの、私を感じてくれることが幸せなの。
感じて、見せて、
でも、あーちゃんの泣き顔にはもっと別の魅力を感じる気がする。
なんなんだろう、わかるといいな。
気が付けば、得点は0-10。
もはや勝負は決したも同然でしょう。
あがりの胸中も、絶望に支配されつつあります。
本当に強い、息つく暇のない速攻、決定力のある強打、とても対応しきれない。
負けるの……?
私はくまみから1点も取ることができないの?
どうすれば、どうすれば……!
無策のまま、サーブを打つあがり。
逆にくまみのテンションは最高潮です。
完封したらどんな風に歪むのかな。
悔しさと絶望で大粒の涙があふれて、でも周りの目を気にして必死に堪えるの。
羞恥心と無念で顔を真っ赤にしながらね。
そんな場面を想像し、ものすごいことになるくまみ!!
今日の日記は今までで一番濃厚になりそう。
刻みつけるよ、あなたの表情、くまなく、すべて。
行くよあーちゃん、ぶっ壊す!!
とどめの一撃有を放ったくまみ……!!
あがりのラケットはギリギリで届かない……と思われたその時です。
思わず立ち上がったこよりは、こう言ったのです。
負けない。
私のほうが強いから負けない。
そして、その言葉に応えるかのように……
あがりのラケットは、打球を捕えるのでした!!!
と言うわけで、あがりVSくまみ戦を収録した今巻。
過去の因縁深い二人の戦いは、どのような戦いとなっていくのでしょうか。
あがりとくまみ、そしてこよりの想いが錯綜する中で、激しすぎるそのバトルが描かれていくことになります!!
どす黒い欲望の目であがりを求め続け、そしてその成就のためにぶっ潰すとまで言い切るくまみ。
一方のこよりは、あがりとの友情、そしてその実力を信じて高め合い、彼女を信じ続けています。
全く逆のベクトルであがりのことを強く思っている二人……
この戦いは、あがりとくまみだけでなく、くまみとこよりの戦いと言う図式にもなっているわけです。
支え続ける想いと、破壊しようとする想い。
強いのは一体どちらなのか……そんな、あがりへの想いの比べ合いでもあるこの戦い、そちらのぶつかり合いも見逃せません!!
そしてもちろんあがり対くまみの戦いも白熱する一方!!
完全に抑え込まれてしまっているかのように見えたあがりですが、心が宇t砕かれると思われたその瞬間に届いたラケット。
それは最後のあがきのようなものではなく……こよりの、「私のほうが強い」と言う言葉に関係する、あがりの覚醒の第一歩ともいえるものになっておりまして。
ここからのあがりの見違えるような姿こそがまさに必見!!
朝野先生の持ち味である、可愛くも迫力満点の熱いシーンが心行くまで楽しめるのです!!
さらに今巻はおまけもたくさん。
描き下ろしのカラー口絵から始まり、モブ気味だった脇役キャラや今まで紹介されていなかった対戦校のキャラたちのプロフィール、さらに4コマ漫画を11本収録!!
本編では鬱気味シーンと熱血シーン、試合シーンが満載のおかげで(?)足りなくなってしまっていたホンワカ成分が補充できる、こちらも是非とも堪能していただきたいものです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「灼熱の卓球娘」第6巻 朝野やぐら先生
集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。
さて、地区予選決勝での燕女学園との決戦に挑む雀が原。
2-1とリードした状態で戦いは副将戦、あがりVSくまみとなりました。
1ゲーム目はあがりがとったものの、以前くまみはあがりの泣き顔が見たい、と言う歪んだ感情を内に秘めていまして。
1ゲーム目を取られてからその真の力を解放し、すさまじい速度のスピードドライブで追い上げてきたのでした!!
くまみの猛攻を受け、2ゲーム目を取り返されてしまったあがり。
部長にまさかドライブで来るとは思わなかったが、相手のペースに飲まれないように落ち着いていこうとアドバイスされるあがりは、あっちがその気ならばドライブマンの打ち合いで勝負するだけだと気丈な言葉で返します。
が、負けないんだからと言う強気の発言とは裏腹に、あがりの表情には動揺や不安が浮かんでいるのが見て取れて……
チームメイトも不安を禁じ得ないのですが、そこでこよりがあがりに右手を出してと声をかけてきました。
そしてこよりうは、何やら亀戦流の必殺技を放つようなポーズをとって気合を込め……
あがりの右手にその手に持っていた、わん子のリストバンドをつけてあげたのです。
こよりぱわーを注入しといたから、コレつけてプレーしたら絶対負けないよ!
頑張って!あがりちゃん!!
そう言って、あがりの手を力強く握りしめて激励したのです!!
おかげであがりの重苦しい気持ちは幾ばくか回復したようなのですが……
その様子を、くまみが見ていました。
そして、彼女のチームの部長にこんな不穏なことを尋ねてきたのです。
人って、どうすればぶっ壊れると思いますか?
第3ゲーム、それを実行してみようと思います。
ドキドキが、止まらない。
卓球台の前で向かいあうあがりとくまみ。
くまみはあがりに、奇妙なことを尋ねてきました。
1点も取れずに負けたこと、ある?
挫折を味わうこともあったものの、幼いことからその実力を発揮していたあがりにそんな経験などあるはずもないのですが……それを確認すると、良かったと胸をなでおろし、くまみはこう言うのです。
宣言するね、この第3ゲーム、0点試合(ラブゲーム)で完封して見せるから。
幸せだな、私が初めての人になるんだね。
そんなことを言われて、受け流せるようなあがりではありません。
やれるものなら、やってみなさいよ!!
激しい怒りとともにゲームは始まるのです!!
が、いきなりそのすさまじいスピードのドライブがさく裂し、くまみが一点先取。
あがりをラブゲームで仕留める、と言うのはさすがのくまみをもってしても困難なのは間違いありません。
ですが、くまみはやる気満々。
その先に待っているのはおそらく、いまだかつてない感情を与えてくれるあがりの表情なのですから……!!
早くも3点を連取されてしまったあがりですが、まだまだゲームは始まったばかり。
何とか正気をうかがいながら応戦していますと……くまみも完全にあがりを抑え込むことなどできるはずもなく、高く浮き上がったチャンスボールが飛んできました!
ラブゲームで決着するなんて、これを返してから言いなさい!と気合満点、得意のフォアハンドスマッシュをはなるあがり!!
なのですが、くまみはあっさりとその球を返し、逆に得点を獲得してしまうのです!!
もう慣れたよ、そのスピード。
……フォアハンドスマッシュは確かにあがりの得意とする一打。
ですが、必殺と言うには今一つ威力が足りないのはわかっていました。
そこで合宿中、あがりはこよりとともに強化版スマッシュを編み出す特訓に打ち込んでいたのです。
強化版スマッシュならば、くまみの堅牢な守りを打ち破ることも可能でしょう。
しかし……そもそもその強化版スマッシュを討つための布石である、ループスマッシュを撃たせてもらえないのです。
強い回転のループドライブを討つには十分な振りかぶりが必要なのですが、くまみのスピードドライブはその振りかぶる余裕すら与えてくれません。
そのため弱いループドライブしか放てず、くまみの体勢を崩すことはできないのです。
そうなればくまみの速攻は続き、ループドライブは打てないまま……
ループドライブは封じた、フォアハンドスマッシュは通じない。
劣勢で歪ませるその表情、素敵だよ。
もっと歪ませたい!!
くまみはさらにどす黒い欲望を加速させていきます。
私で表情が歪むのがたまらなくうれしいの、私を感じてくれることが幸せなの。
感じて、見せて、
でも、あーちゃんの泣き顔にはもっと別の魅力を感じる気がする。
なんなんだろう、わかるといいな。
気が付けば、得点は0-10。
もはや勝負は決したも同然でしょう。
あがりの胸中も、絶望に支配されつつあります。
本当に強い、息つく暇のない速攻、決定力のある強打、とても対応しきれない。
負けるの……?
私はくまみから1点も取ることができないの?
どうすれば、どうすれば……!
無策のまま、サーブを打つあがり。
逆にくまみのテンションは最高潮です。
完封したらどんな風に歪むのかな。
悔しさと絶望で大粒の涙があふれて、でも周りの目を気にして必死に堪えるの。
羞恥心と無念で顔を真っ赤にしながらね。
そんな場面を想像し、ものすごいことになるくまみ!!
今日の日記は今までで一番濃厚になりそう。
刻みつけるよ、あなたの表情、くまなく、すべて。
行くよあーちゃん、ぶっ壊す!!
とどめの一撃有を放ったくまみ……!!
あがりのラケットはギリギリで届かない……と思われたその時です。
思わず立ち上がったこよりは、こう言ったのです。
負けない。
私のほうが強いから負けない。
そして、その言葉に応えるかのように……
あがりのラケットは、打球を捕えるのでした!!!
と言うわけで、あがりVSくまみ戦を収録した今巻。
過去の因縁深い二人の戦いは、どのような戦いとなっていくのでしょうか。
あがりとくまみ、そしてこよりの想いが錯綜する中で、激しすぎるそのバトルが描かれていくことになります!!
どす黒い欲望の目であがりを求め続け、そしてその成就のためにぶっ潰すとまで言い切るくまみ。
一方のこよりは、あがりとの友情、そしてその実力を信じて高め合い、彼女を信じ続けています。
全く逆のベクトルであがりのことを強く思っている二人……
この戦いは、あがりとくまみだけでなく、くまみとこよりの戦いと言う図式にもなっているわけです。
支え続ける想いと、破壊しようとする想い。
強いのは一体どちらなのか……そんな、あがりへの想いの比べ合いでもあるこの戦い、そちらのぶつかり合いも見逃せません!!
そしてもちろんあがり対くまみの戦いも白熱する一方!!
完全に抑え込まれてしまっているかのように見えたあがりですが、心が宇t砕かれると思われたその瞬間に届いたラケット。
それは最後のあがきのようなものではなく……こよりの、「私のほうが強い」と言う言葉に関係する、あがりの覚醒の第一歩ともいえるものになっておりまして。
ここからのあがりの見違えるような姿こそがまさに必見!!
朝野先生の持ち味である、可愛くも迫力満点の熱いシーンが心行くまで楽しめるのです!!
さらに今巻はおまけもたくさん。
描き下ろしのカラー口絵から始まり、モブ気味だった脇役キャラや今まで紹介されていなかった対戦校のキャラたちのプロフィール、さらに4コマ漫画を11本収録!!
本編では鬱気味シーンと熱血シーン、試合シーンが満載のおかげで(?)足りなくなってしまっていたホンワカ成分が補充できる、こちらも是非とも堪能していただきたいものです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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