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今回紹介いたしますのはこちら。

「五等分の花嫁」第2巻 春場ねぎ先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、まさかの五つ子の家庭教師をすることになってしまった風太郎。
その五つ子は美少女……ではあるのですが、みなとんでもなく成績が悪いうえ、誘惑めいた言動でからかう者、思いっきり敵視している物、何を考えているかわからない者などなど、それぞれ個性が強すぎてなかなかうまい事教えることができません。
それでも何とか、まずは徐々に五つ子に受け入れてもらっては来たようですが……?



地元の花火大会で盛り上がりを見せるある日の事。
日曜日の今日、風太郎のほうも張り切っておりました。
今日は日曜日、学校が休みならば家庭教師の仕事も休み、今日は丸一日自分の勉強ができる!!と意気込んでいたのです。
が、勉強の最中に予想外の影響が出ていることに気がついてしまいました。
この公式は教科書には載っていないがあいつらに教えてやると良いだろう。
この問題はよくできてる、これなら四葉でも理解できるかも。
この問題は三玖が喜びそうだ。
……何かにつけて、あの五つ子に結び付けて考えてしまう、と言うことに!
あいつらのせいで勉強が進まない、いなくても俺の邪魔をするのか!と怒りをあらわにし……それでも、集中集中、と気を取り直そうとするのです。
とその時、呼び鈴の音が響き渡ります。
借金取りか?金なんてないぞなどと考えながら、玄関のドアを開けますと、そこにいたのは……五月でした!
思わず反射的にドアを閉めてしまった風太郎。
そう言えば五月だけは家の住所を知っているんだ、と思い当たり、とドアを開けるのですが……一体何のようなのでしょう。
あなた渡すものがある、と言う五月。
するとそこに、ちょうど風太郎の妹であるらいはが帰ってきます。
五月さんいらっしゃい、中にどうぞ。
笑顔でそう言われては断れる五月ではありません。
外で渡すものでもないですし、と風太郎の家にお邪魔することとなるのでした。

彼女が渡してきたのは、家庭教師としてのお給金でした。
とはいえ今月はなんだかんだ二回しか授業に行っていません。
期待しないほうが良いだろう、と封筒を開けてみますと、中から顔を出したのは福沢先生。
それも……5人!
一日5000円を5人分、それを2日。
あっさりとそう言う五月なのですが、いくら何でもこれはもらいすぎでしょう!!
確かに2日お前たちの家に行ったが、俺は何もしてない、と言ってお金を返そうとしたのですが……五月は柔らかな表情でこう返すのです。
何もしてないことはないと思いますよ。
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あなたの存在は五人の何かを変え始めています。
……思わず自分も含めてしまった五月は、慌てて四人です、とにかく返金は受け付けませんと取り繕ってその場を立ち去ろうとするのですが……

五月は、ゲームセンターに来ていました。
風太郎とらいはと三人で。
風太郎がらいはに欲しいものがあるか聞いたところ、ゲームセンターに行きたいとの答えが返ってきました。
そしてらいはは、五月におねだりするような表情で、一緒に来るよね、ダメ?と問いかけてきて……
可愛いらいはにおねだりされてしまえば、ことわれるものばおりますまい!!
三人は仲良く(?)ゲームセンターに赴くことになるのです。
なかなか行くことのできないゲームセンターではしゃぐらいはに、熱くなるタイプの風太郎、そしてなんだかんだ風太郎のことを意識していないわけではない五月。
自然とちょっといい感じになっていっちゃいます。
くわえて、風太郎が漏らしたある事を聞いた後は、風太郎とらいはに対してまた違った見方をしてしまう五月。
らいはには家の事情でいつも不便をかけていて、本当はやりたいことがもっとあるはずだ。
あいつの望みはすべてかなえてやりたい。
いつも突き放した感じで接してくる風太郎に隠された想い、そして辛い境遇をおくびにも出さず楽しそうにふるまうらいは。
二人の様子を見て、五月にどんな感情が去来したのでしょうか……
ともかく、何か感じるものがあったことは間違いありません。
三人でプリクラを取ろうというらいはのお願いを、それとなくそらそうとした風太郎を捕まえ……複雑な表情で、すべてかなえる、でしょう?と引っ張るのですから!

なんだか家族写真みたいだね、という撮影直前のらいはの言葉のおかげで微妙な表情にはなってしまいましたが、らいははその写真をとても気に入ってくれたようです。
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一生の宝物にするね、とギュッとシールを抱きしめるらいは……
らいはがとても喜んでくれたのは何よりなのですが、結局貴重な日曜日が半分潰れてしまいました。
夜こそ勉強しなければいけませんし……宿題も出しているのですから、五月達も夜は勉強しろよと念を押す風太郎。
すると五月は何かを思い出したようで、突然そそくさと帰ろうとするのです。
怪しい、宿題は済ませたのか、と五月を問い詰め始める風太郎。
とにかくこの場を離れたいと言った感じの五月ですが、風太郎がそんな五月を追いまわしていたところ……らいはがこんなことを言いました。
お兄ちゃん、五月さんが四人いる。
……らいはの指さしたそこにいたのは……
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着物姿の、五月以外の五つ子四人!!
その表情、そして反応は様々ですが……風太郎と五月からすればマズイところを見られたという感じです。
どうやら五つ子はみんなで今日の花火大会が行われるお祭りに行く予定だったようです。
思わぬ集まり方をしたものの、五つ子が勢ぞろいしたのは確か。
なので、早速お祭りに行こうと三玖が声を上げるのですが、そこでらいはの例のヤツが出てしまいました。
四葉に一緒に行こうと誘われてからの……ダメ?が。
こうして風太郎の日曜日は潰れ……長い長い、花火大会の夜が幕を開けるのです!!



と言うわけで、主要キャラ勢揃いの花火大会編が始まってしまう今巻。
ヒロインとお祭りへ行く、となれば結構なイベントになるはず。
ですがなにせそのヒロイン全員と一気に行くわけですから、一気に何かが進むというのは難しい……と思われました!!
が、この後五つ子の長女、一花を主役とした思いがけないお話がスタートすることとなるのです!!
実はこの花火大会、五つ子にとってある大きな思い入れがあるイベントでして。
そんなイベントの真っただ中で、一花がある事に思い悩むのです。
果たしてそのある事とは何なのか?
一花を探し回っている怪しい男なども現れ、事態は予想外の方向へ!!
五つ子の過去なども絡み、ますます興味深いことになっていきます!!

一花編ともいえるこのシリーズ、一かの新たな魅力が見られるだけではございません。
何かと衝突の多い風太郎なのですが、決めるところではバッチリと決めてくれます!!
そんなカッコいいところもある風太郎に対し、あの子やその子もまた新たな魅力を感じさせてくれる顔を見せてくれるのです!!
勿論一花以外も大活躍。
四葉が主役となるエピソードや、二乃の隠している本当の心が垣間見れる瞬間などなど、見逃せないあれこれがいっぱい!!
同じ顔とは思えない五つ子のそれぞれの魅力をお腹いっぱい堪能できること間違いなしです!!
魅力あふれるそれぞれの五つ子、少しずつ明かされていく風太郎と五つ子の隠された秘密……そんな、キャラクターがかわいい、かっこいいだけではないしっかりしたストーリーも展開していくのでご安心を。
五つ子の誰かと結婚する、と言うエンディングに向けて、ゆっくりではあるものの着々と進んでいるようです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!