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今回紹介いたしますのはこちら。

「蟻の王」第7巻 原作・塚脇永久先生 漫画・伊藤龍先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、六道財閥の長である龍太郎を倒すため、確実に龍太郎が表舞台に登場する年末歌謡祭に照準を絞った四郎。
歌謡祭に堂々と出場するため、芸能界に進出をもくろむ四郎、ミハルが行っていた地下アイドルの活動を食い物にしようとしていた宇崎というプロデューサーを締めあげ、そのきっかけを手に入れることができたのでした。



四郎の作戦はこうです。
宇崎の悪行の証拠を使ってテレビ局に脅しをかけ、ミハルの参加していた地下アイドルグループ「童話名作プリンセス」、略してドメプリを歌謡祭に出場させる。
そして離脱した旧メンバーの代わりに、枕田やナズナを加えて不測の事態を「起こす」準備も万端に……
と言うつもりではあったのですが、かなり無茶な計画であるのは四郎もよくわかっています。
ですが、指名手配されてしまっている四郎が、厳重な警備に守られている龍太郎に直接対面する手段がほかには思いつかないのですから仕方ありません。
一同もその作戦に協力することになるのですが……その作戦の決行には一つ絶対に必要な要素が一つ欠けているのです。
それは……大人の仲間、です。
いくら強請のネタを持っていたとしても、子供だけでテレビ局に行ってしまえば門前払いされるのが目に見えています。
ドメプリのマネージャー役を演じてくれる大人が引率してくれなければ、交渉することすらできないでしょう。
根古がいるじゃないかと言う四郎なのですが、根古にその役は荷が重い様子。
口数が少ないですし、そもそも根古もまた指名手配の身。
その役目を任せることはできません。
四郎は何処かに何でも言うことを聞くお人好しのバカで、いい年濃い手暇そうなおっさんはいないのか、とものすごくわがままな文句を言うのです。
そんな人はいるのだろうか。
枕田はアヤカとともに首をかしげるのですが……すぐにそんな都合のいい人材がいることに思い当たるのでした!!

六道関連の関係会社の、とあるビル。
そこで、一人の中年男性がビルの掃除をしていました。
仕事仲間はその様子を見て、大笑いしながら、ちんたらやってると朝までに終わらないぞなどと罵声を飛ばしています。
営業マンとして採用されたのに、どうして現場では働かされているんだとぼやくその男性は、アヤカの父親。
何をやっても裏目に出続ける人生を歩んだ来た彼は、枕田やミハルと出会ったことをきっかけに、捨て鉢になりそうだった自分に活を入れなおし、新たな人生を歩み始めたのですが……
やはりそう簡単にその運命は変わらない様子。
再就職先で新人いじめに会ってしまうのです。
新人いじめで喜んでいた仕事仲間ですが、そこにその会社の専務がやってきます。
この道は今ワックスの塗り替え中で滑るので、あちらを通ってくださいと促すいびり社員ですが、そのすべる床に侵入してくるまた別の男が現れました。
年若いその男、すべる床を悠々と歩くその男ですが……つるっと足を滑らせた、かと思われたその瞬間、まっすぐいびり社員のほうへ突進!!
そしてすべる床を利用して勢いをつけ、
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瞬く間にその場にいた者達を、青龍刀のような刀で惨殺していったのです!!
9人もの人間を一瞬のうちの殺したその男……名は小鯨。
龍太郎の手下にマフィア仲間10人を殺されたから、と勝手に独断で10人殺し返す、ととんでもない行動に出たのです!!
残る1人は……アヤカのお父さん!!
青龍刀を振り上げ、全く容赦なくその刀を振り下ろします!!
が、その時!!
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そこに坂水が乱入し、アヤカのお父さんを助けたのでした!!

アヤカのお父さんを守ろうと構える坂水。
ですが、いかに格闘技に精通している坂水と言えど、こんなにすべる床で武器を持った相手にどう戦っていいのか分かりません。
どうすればいい、根古さんならどう戦う?
もっと学べばよかった……!
そう自分の選択の甘さを悔いる坂水ですが……
そこにまたも乱入するもの……四郎が現れました!!
何やってんだ坂水、そんなんじゃ視聴率とれねえぞ!!
これから目指す歌謡祭を意識したようなセリフとともにつっこんでいく四郎!!
四郎は足場がぬめる床だと言うことを全く感じさせない足運びで駆け、小鯨をソバット一閃、ノックアウトしたのです!!
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なんでも四郎、裏口から少し様子をうかがっていて、転がっている死体から床掃除に必須の靴に履かせる滑り止めネットを拝借していました。
これもいろいろなバイト経験があり、ケンカなれをしている四郎ならではの戦略と言えましょう。
坂水はその四郎の行動に、感心するやら驚くやら……
とにかく坂水はまた一つ学ぶことができたようです!!

これで難でもいうことを聞くいい年をしたおっさん、アヤカのお父さんは確保できました。
この騒動でこの会社に居続けるのは難しいでしょうし、命が助かったのは四郎のおかげ。
ただでさえ枕田にはいろいろな意味で頭が上がらないわけですし……アヤカのお父さんは交渉役を了承せざるを得ず……
ともかくこれで役者はそろいました!!
最凶に刺激異的な生放送にしてやるぜ!と、四郎は無謀な挑戦に自信満々で挑むのでした!!



と言うわけで、芸能界編本格始動となる今巻。
龍太郎を叩きのめすためには歌謡祭に出なければなりませんが、いくらどんなことをしてもいきなりビッグイベントである通う際に出られるわけがありません。
そのためにはまずドメプリの知名度をある程度で良いので上げ、ごり押しと思われてもいいから歌謡祭に出ても不自然すぎる、と言うことがないようにしなければならないでしょう。
そこで四郎たちは……?

と言う感じで進んでいく歌謡祭ですが、問題はその歌謡祭への道だけではありません。
無惨に惨殺する非道な男、小鯨。
その小鯨が席を置くマフィアの動向も気になりますし、そして龍太郎が殺した三界財閥の手のものも目をぎらつかせています。
どんどんと大事になっていき、血の匂いも濃くなっていく本作……
今巻の間にも驚くしかないとんでもない展開ががんがん巻き起こっていきますし、これから先の展開から目が離せませんよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!