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今回紹介いたしますのはこちら。

「地獄先生ぬ~べ~NEO」第13巻 原作・真倉翔先生 漫画・岡野剛先生 

集英社さんのJCグランドジャンプより刊行です。


さて、大人になった郷子が教師として奮闘する本作。
ヴィムクと言う組織、そして地獄人と言う謎の種族が暗躍する中でも、ぬ~べ~とともに子供たちを守らんと奮闘するのですが……?



スポーツ新聞に気になるニュースが躍っています。
立野広、今期欠場。
怪我でもしたのでしょうか、広が今シーズン休むというニュースを見て、郷子は気が気じゃありません。
イタリアに行ってみようか、などと言いながら、暴れまわる駄々っ子のような醜態をさらしております。
そんな時鳴り響いた電話。
出てみれば、なんとその電話の主は広その人ではありませんか!!
ちょっと連戦で疲れただけだから大丈夫、そう言う広は……最後にこんなことを言うのです。
帰るぜ、日本へ。

ヨーロッパのサッカーリーグでバリバリに活躍している広が返ってくるとなれば、もう郷子だけでなく、街中が大騒ぎです。
町を上げての凱旋祝いが行われることとなり、町は警備員を動員してのパレードの準備などを着々と進めています。
郷子はと言いますと、前日に空港に迎えに行ったものの……なにせ相手は国民的スターとなりつつある存在ですから、ガードマンなどに阻まれて会うことはできなかったとのこと。
メールをしてみても、忙しそうにメールで「悪い」の一言しか返ってこず、結局これからが初対面になるとのことです。
マリは、ぬ~べ~の教え子が大スターになるなんて、トンビが鷹を育てたってか、などとからかってみたり。
郷子は、
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広は特別なんだ、私たち並みの生徒とは出来が違うのよ、と広を持ち上げるのですが……

広のパレードが始まりました。
イベントは大好評でしたが、郷子がいくら呼びかけても聞こえていないのか、全くリアクションなし。
郷子は寂しい思いを抱いて広に視線を送ることしかできないのです。
しばらくすると、一連のイベントを終えた広が童守小を訪れてくれました。
ぬ~べ~や校長と旧交を温め、郷子とは再会を祝う感動のハグ……かと思いきや、広はなぜかヒラリとそれをスルー。
学校の中を見て回り、花子さんやはたもんばといった、かつての思い出を振り返る広……
その最中、いきなりぬ~べ~は何者かに対して攻撃を仕掛けました。
なんでも最近この辺りをうろついている妖怪のようで、ぬ~べ~はあとできっちり除霊しておくから広は心配せず、今のお前の話を聞かせてくれと話題を転換。
広は雲の上の人としか思えない文字通り桁の違う景気のいいお話をしてくれます。
正直言って空想でも追いつかないそのお話ですが、とにかく頑張っていて、結果も出ていると言うことだけはわかりました。
ぬ~べ~は、頑張ってるな、俺も嬉しいよ、とにこにこしながら広と会話をするのですが……
そんな様子を見て、
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郷子は広が遠くに行ってしまった、と感じてならないのです。

広はぬ~べ~のクラスにやってきました。
生徒たちは当然大盛り上がり!!
ぬ~べ~はそこで先ほどの妖怪退治に向かうことになりまして……ここは郷子と広に任される形になります。
生徒たちがキャッキャと喜ぶ中、広も大ハリキリ。
可愛い後輩だ、どんな他の身でも聞いてやる、と大口をたたきました!
生徒たちもまたみんな広の体を触ったり、「黄金の脚」を見せてもらったりと、はしゃぐのですが……
そんな時、広に向かって、ケントが思いっきりバレーボールを投げつけたではありませんか!!
ですが広、そんな不意に投げつけられたバレーボールもあっさりとトラップ。
ポンポンとボールを何回かリフティングしたのち、いともたやすくケントへボールを蹴り返したのです!
俺のトラップテク、そんなに見たかった?と言葉も軽く返す広。
ケントはそんな博に、なぜか挑戦的な態度を取るのです。
プロって実際どのくらいの超人なのかと思ってね。
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俺と勝負してよ、世界の立野さん。
ケントは、そう言って突然広に勝負を挑んだのでした!!



と言うわけで、とうとう広が登場する本作。
旧作の主人公の一人と言える人物でしたが、渡欧していたこともあってなかなか再登場とはなりませんでした。
ここに来てついに登場、遠距離恋愛をしていた興子と感動の再会が描かれる……と思われたのですが……!
広と郷子の関係性、ケントが広へ敵対心を燃やすわけ、ぬ~べ~が追っている妖怪。
そんな要素が絡み合って進んでいくこのエピソードですが、今後の展開を大きく左右する更なる要素が追加されることに!
それは、どうも最初の新聞記事と、広が郷子に対してそっけない事に関係しているようで……!!
本作ですから悲劇的な結末にはならないでしょうが……それでも、気になって気になって仕方のない、とんでもない展開が待っているのです!!

その他にも注目のエピソードが満載となっている今巻。
セイラが主役のエピソード、マモルが主役のエピソードと脇役の生徒たちを掘り下げるお話の他、ゆきめのところの居候となったカルラのお話、ぬ~べ~が戦えないどころか命の危ない状況になってしまい、生徒たちが奮闘するお話などなど盛りだくさん。
そんな中でも、まさかすぎるあのキャラクターのお子さんが出てくるお話も用意されておりまして……
原作ファン仰天間違いなしのその新キャラにも要注目ですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!