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今回紹介いたしますのはこちら。

「魔法少女サイト」第8巻 佐藤健太郎先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、魔法少女サイトの管理人を襲撃する、と言う作戦を決行した彩たち。
ですが管理人の力は強大で、一同はなすすべなく全滅させられてしまいました。
ですがそこで現れたのが、すこしだけ時間を戻せるステッキを持った少女、アリス。
彼女によって九死に一生を得た一同は、態勢を整えて再びサイトの管理人を襲撃したのですが……



サイトの管理人の襲撃作戦は成功を収めました。
が、管理人のお面をはぎ取った下の顔は……人間の少女のものだったのです。
ですがただの人間、と言うとそう言うわけでもなさそうで。
戦いの際に体をバラバラに切り裂いたのですが、その断面は肉体のそれではなく何か得体のしれない空間のようなものになっており、一体何がどうなっているのかが全く分からないのです。
その体が何なのかは依然わからないままですが……調査を進めるうちに、その管理人だった少女の身元はわかりました。
越智沈果、と言う名前のその少女……どうやら、
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彩たちと同じ魔法少女であるようなのです!
彼女がやったと思しき事件が1年ほど前に頻発していたのですが、ある日を境に事件は起こらなくなります。
その境となる日と言うのが、越智が失踪した日だった……
つまり彼女が魔法少女となって事件を起こしていたものの、何らかの理由で失踪。
そして何がどうなったのかはわかりませんが……こうして、サイトの管理人になっていた、と言うことのようなのです。
事情は分かりません。
わかりませんが、この事実はこれからの行動の指針になることは間違いないでしょう。
管理人の正体が元魔法少女だ、と言うことがわかったのですから……それを探っていけば、サイトの謎に迫ることになるかもしれません。
となれば、これからすることは二つ。
今回のように、魔法のステッキを渡しに来た管理人を襲撃して更なる手がかりをつかむこと。
そして……不可解な事件の周辺で失踪した不幸だった少女……おそらく魔法少女となって、消えた人物を探し、彩たちの知らない情報をつかむこと、です。
やることが増えた今、さらに手分けをして捜査を進めなければならないでしょう。
ですが、今回のように奇襲がうまくいくとも限りませんし、そもそも彩たちはサイト管理人が何人いるかすらも知りません。
サイトの謎を明るみに出す前に、彩たちの寿命が尽きては元も子もないでしょう。
そこでアリスは、今いる全員の寿命を把握したい、と提案してきます。
共闘する仲間の状況がわかっていなければ、奇襲をかけて返り討ちに会う可能性も大きくなるでしょう。
ピクリとわずかに反応する露乃ですが……気が付かない一同は次々に自分の寿命を示すマークを見せていきます。
半分以上のメンバーは寿命が半分以上残っているようですが……梨ナは残りわずか。
清春とアリスも三分の一以下と言ったところでしょうか。
彩も危険な領域で、三分の一から四分の一、と言ったところ……
そして、最後に露乃の番が回ってきてしまいます。
梅雨のの様子がおかしいことに気がついた彩ですが、その先の言葉を遮るかのように露乃は自らの印を見せてきました。
そこにあったのは、もうあるかどうかもわからないくらいの状態にまで減ってしまっている印。
そして露乃は、自らの口で告げたのです。
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あたしの寿命はあと二日。
おそらく、あと一度でもステッキを使えば死ぬでしょうね。
親友と言っていい間柄であった彩は、大粒の涙をこぼしながら、うそ、いやだよ、と露乃に問いかけるのですが……
自分の意思で、自分から彩に全てを話した露乃の覚悟はもう決まっているのです。
何も言わなくてごめんなさい。
でも、もうどうしようもない、受け入れるしかないの。

そして一同は、次に狙うターゲットを確認して解散となりました。
ぞろぞろと帰っていくメンバーを見下ろすアリス。
そこに残っているのは、さりなだけ。
そんなさりなが……メンバーを見下ろして邪悪な笑みを浮かべているアリスにこう声をかけました。
嬉しそうなツラだなアリス、全く策士なヤツめ。
……アリスは、何かを企んでいる、とでもいうのでしょうか?
振り返ったアリスは、さりなにこう答えるのです。
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何言ってんだよさりな、お前もナカマじゃないか。

その頃、美炭に監禁されていた要のほうにも変化が起きていました。
差し出された食事を何も言わず食べ、がっつきすぎたせいで皿を落としてしまう要。
多めに作って来てあるからその分を持って来てやろう、と美炭はいったん監禁している部屋からでていきます。
完全に調教され、美炭のペットのようになっている……かのように見えた、要。
ですが、その蛇のような狡猾で残虐なその本性は、まだ眠ってはいなかったのです!!
皿を落とした時の騒動のどさくさに紛れ……秘かに手に取っていた、フォーク。
美炭から見えないように握られたそのフォークを、要は……!!



というわけで、タイムリミットが近づいていくる今巻。
管理人との、魔法少女サイトとの対決までのタイムリミット。
そして、露乃の寿命までのタイムリミット……
刻々と近づいて来るその時を前にして、魔法少女達はどう過ごすのか?
そんな日常パートでキャラクターを掘り下げつつ、その時へと物語を盛り上げていくのです!!
その物語と並行していく、要の怪しげな動き……!!
要の物語は美炭につかまった時点で終わったかと思われていましたが、本作の中でも屈指の「敵」である要がそのまま終わるわけもありませんでした!!
決選を前にして蠢き始める要、彼の動きにも注目しないわけにはいきません!!

露乃の寿命、魔法少女達の背後にあるドラマ、迫る決戦、要の蠢き。
そんな様々な要素が絡み合い、目の離せなくなっていく今巻なのですが……
佐藤先生がさすがと言わざるを得ないのが、そこまで盛り上げた展開からさらに予想を覆す展開をぶち込んでくるところ、かもしれません!!
「オブ・ジ・エンド」でもそうでしたが、いつ何があってもおかしくないその展開……もうこれは皆様に見て確かめていただくほかないでしょう!!
今巻で今のシリーズは一区切りとなり、次の巻からは連載誌を週刊チャンピオンに移して仕切り直すことになるわけなのですが……ここで仕切り直すなんて……佐藤先生、容赦ないさすぎです!!
18年4月からまさかのアニメ化ともなりますし、これからも本作はどんどん盛り上がっていくこと必至ですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!