mu0
今回紹介いたしますのはこちら。

「ムシヌユン」第6巻 都留泰作先生 

小学館さんのビッグスペリオールコミックススペシャルより刊行です。



さて、 地球の、そして宇宙の異常がどんどんと広まり、人類滅亡どころか地球崩壊へ末端氏の展開が続いていった前巻。
そんな中でも上原は、自分とかなこに関してのことばかり考え、あげくの果てにもうどうでもいいと自暴自棄になってしまいます。
自らの股間に巣食う、得体のしれないそれが全ての鍵を握っているとも知らないまま……!!



現状を作りだしている、「邪神」。
それは、社会性を持つ昆虫群でした。
かつて存在していたであろう何かが、昆虫を邪神へと変え、邪神と化した昆虫は今回の地球のように様々な星を渡っては滅ぼしてきた……
そうやって消えてきた文明の中の一つが、その消える直前に邪神のDNA構造を解析し、抽出した情報を組み込んだモノ、それが上原の股間に寄生したアレである、と研究機関は結論付けたようです。
邪神を追い、地球に飛来してきたそれは上原の体に宿り、上原の本能を強く、強く刺激してそのDNAをばら撒かんとしています。
その沸き上がる劣情に上原はさんざん悩まされてきたわけなのですが、ここに来てその悩みの種が世界を救うかもしれない可能性が持ち上がってきたわけです。
人間ではうかがい知ることも、意思を伝えることもできない昆虫。
その昆虫に、唯一アクセスできる、上原のアレならば……この地球崩壊を止めることができるかもしれない、と!!

現在地球は、バリアのようなもので覆われたヨナセを先端にして引き伸ばされ、雫状のいびつな形になってしまっています。
mu1
そして、太陽に向かって進んでいるのです。
いずれ二つの星はぶつかり、ヨナセにある何かを別の星系へワープさせる。
それが邪神の目的なのですが、そのヨナセを先端にして太陽へ移動させるため、ヨナセを中心として一部以外はすさまじい大地震や噴火活動が巻き起こり、地球を移動させる推進力を生む燃料にされてしまっているのです。
残された地球人類は、安全と思われるヨナセに向かって集結しつつあるのですが、そのヨナセと言えど太陽に突っ込んだ後は超重力に押しつぶされると考えられ、無事に済む保証はありません。
残された時間はごくわずか。
……そこで、最後の希望として……上原が最後の戦いに挑むことになったのです。

邪神昆虫の中心と思われる虫塚。
そこに、上原は向かいます。
自分を最も興奮させる、かなこを連れて!!
かなこは上原を見るなりこう吐き捨てました。
今のキミ、すっごくいやな顔になってる。
今までで一番……見るだけで吐きそう。
そう言われた上原は、地球の終わりのような表情をする……と言うのがいつものパターンなのですが……完全に肝が据わってしまった上原はこう返すのです。
mu2
こっちのセリフだ。
完全な喧嘩腰で最後の決戦に挑むことになった二人。
そんな上原に、様々な人物が声をかけてきました。
憧れの人であった西川先生に、DNAの奥底に秘められた昆虫の心に触れるんだ、と肩を叩かれ。
食糧のことを話していると、田宮に巣の中にこう言うキノコが生えてたら食べられると思うよ、とアドバイスをもらい、そればかりか、がんばってね、待ってるから、となんだか脈のありそうな言葉をかけてもらい。
以前蟻の巣に一緒に突入することになりそうになったあの女の子には、かなこみたいな人はお前ごときには無理、一瞬上手くいき鴨とか思っても、それは妄想なんだよと微妙なタイミングで教えを受け。
そして、いろいろ、いろいろあり過ぎた、祖父や妹、そして母親の三人も姿を現して手を振ってくれて……
それを見て、かなこはつぶやきます。
君は愛されているのにね。
上原はすかさず、あんた以外にはね、といやみで返答。
さっそくぶち切れたかなこは、わかってるならいいんですけど、変な期待さえしなければ、と歯を食いしばりながら漏らすのです!!

ある程度歩いたところで上原は突然声を上げました。
さて、まずは……
ピクッと反応をしたかなこ、一気に服を脱ぎ去り、さぁ!と仁王立ちしたのですが……
上原はぽかんとして、まずは入口を探そうと言おうとしたんだけど……何か期待してんの?とツッコミを入れるのです。

その後すぐ入口は見つかりました。
そこで上原は持参した水着をかなこにつけさせ、ポーズを取らせると……上原はものすごい勢いで興奮、アレも例の「超ビンビン」になりました!!
人格的にはどうあれ、やはりかなこは上原を最も興奮させる存在であることは間違いないようです。
超ビンビンになった上原は、その力で昆虫を蹴散らしながら先へと進んでいきます。
昆虫の与えてくる快感に、達してしまいそうになりますが……ここでアレが萎えてしまいますと、もう昆虫とは戦えず、その巣窟のど真ん中で無防備な状態をさらすことになり……上原はとにかく我慢しながら戦いを続けるのです!!
とはいえ、世界を救うため多くの敵を蹴散らしていく今の状況に、上原は酔ってノリノリに。
ガンガン進んでいくのですが……ふとしたきっかけで、虫とつながっている最中にかなこのお尻を見てしまい、興奮が最高潮に!!
そして……上原は、達してしまったのです!!
興奮状態にあれば、昆虫相手に無敵となれる上原。
ですがこの、昆虫の……文字通り、巣窟の中で、上原に訪れてしまったのです。
mu3
……賢者タイムが!!
果たしてこの危機的状況、上原は逃れることができるのでしょうか!?
かなこは、達したばかりの上原を再び興奮させられるのか!?
最終決戦、いきなり大ピンチです!!



というわけで、とんでもない展開を迎える本作。
今までコミカルさを交え、気持ち悪さと恐ろしさとSF風味で描いて来ただけに、とんでもない大惨事が起きても何となく何とかなるんじゃないかな、と言う雰囲気が漂っておりました。
ですがこの最終巻となる第6巻では、もうそんなレベルではない、大惨事が地球全体に巻き起こっていきます!!
今まで様々な漫画で人類の存亡とかが描かれてきたわけですが、本作の待ったなし感はその中でもトップクラスと言っていいでしょう!!
上原の周りだけはバリアで比較的平和なのですが、それだけにそこ以外の惨劇との対比でますますそのヤバさが加速するのです!!
そんな危機的状況の中で、上原は股間のアレ一本で戦う……
何の冗談かと言うようなお話ですが、そこがまさしく本作ならではの部分!!
底なしの規模で描かれる、気持ち悪さ、くだらなさ、恐ろしさ、壮大さ、そして骨太のSF。
詠めば読むほど引き込まれるこのクライマックス、必見と言わざるを得ません!!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!