mn0
今回紹介いたしますのはこちら。

「無能なナナ」第3巻 原作・るーすぼーい先生 作画・古屋庵先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックス(B6版)より刊行です。


 さて、様々な能力者が集められている孤島の学校に潜入し、有害な能力者を消していく任を遂行せんと暗躍するナナ。
ここをを詠む能力の持ち主としてクラスメイトに受け入れられる奈々でしたが、不死身の能力者、キョウヤに疑いの目を向けられてしまいます。
そんな中ナナは、ネクロマンシーの力を持つシンジと、怪力の力を持つユウカをターゲットに。
夜、それぞれの部屋に忍び込み、毒針で暗殺しようとしたのですが……?



シンジに毒針を刺し、続けてユウカの部屋へ忍び込んだナナ。
ですがその毒針が突きたてられようかと言うそのその時、突然ナナは地面に組み伏せられてしまいました!!
ナナを押さえつけたのは……先ほど確かに毒針をつきたてた、シンジではありませんか!
毒で死んでいるはず……と言うよりも、ナナは今まで、確実にこの部屋にはユウカ以外の人の気配がなかったことが気になるようです。
そしてナナが導き出した答えは……
ネクロマンシーの力を持っているのはユウカで、その力でゾンビとなったシンジが怪力を発揮している、と言うものでした!
完全に種を見破ったナナでしたが、シンジのとんでもない力で押さえつけられ手身動きが取れません。
ユウカは勝利を確信したのでしょう、シンジのことを幸せそうに話し始めました。
シンジって昔から短気なんだよね。
自分のこと頭良いって思っててね、実際いいんだけどプライドが高くて。
テストで98点だってだけで、なんで100点じゃないんだって切れちゃって、答案を破り捨てちゃったんだ、かわいいよね。
あの日も楽しかったな、夕方から二人で街に出て、歩行者天国の屋台でクレープ食べてさ。
映画もよかったな、新しくできた映画館でさ、売店でお茶買ったな。
シンジはお子様だからメロンソーダね。
席について映画が始まる前に、アタシの右に座ってた男の人が飲みもをの置くときこぼしちゃって、アタシのスカートにかかったの。
でもその人謝ってもくれなかったから、シンジが短気起こして隣から身を乗り出してきたんだけど……
そのはずみでシンジのメロンソーダこぼれて、あたしにかかっちゃったの。
あれは笑ったよね……
そんな与太話を聞きながら、注意深く周囲の様子をうかがうナナ。
するとベッドの下に、何か奇妙なものがいくつか落ちていることに気が付きます。
その中の一つには、どこかで見覚えのあるネックレスのようなものもあって……?
ユウカはそんなナナに毒針を突き付け、聞いてる?と迫ります。
そしてナナの注意を自分に向けると、また話を再開しました。
ですがその話、どんどんとおかしな方向へ進んでいくのです。
エンディングが流れた頃、梶だって放送があって会場はもうパニックよ。
そのせいでシンジとはぐれちゃったよね。
外に避難できたあたしはずっと待ってたよ。
でも、次に見たシンジは単価で運ばれてた。
窒息したんだって。
ちびでも服のサイズが合わなかったから、詰襟が苦しそうだったな。
能力を使って皆を逃がそうとして、逃げ遅れたんだよ……悲しいよね?
……そこまで聞いてナナは、葬式の時にツネキチを操ったのもユウカだったのか、と質問。
するとユウカはこう言うのです。
だって、シンジはすごいんだってみんなに知っておいてほしいじゃない?
あたしとラブラブで、あたしがいないとダメなんだって、覚えておいてほしいじゃない?
頬を染めてそう言うユウカ……
ナナは、そのユウカの精神が正常ではないと確信します。
ですがそんなことよりも、今まさに目の前に迫った危機のほうが重要かもしれません。
絢突ている死体の目や耳を通して情報を売ることができるというこの能力、ナナがシンジを殺そうとしたこと、そしてすぐにユウカも殺すと発言していたこと、全て筒抜けになってしまっているのです。
ユウカはそれを、さもシンジと二人で会話しているかのように、ゾンビと化したシンジに台詞を言わせ、それにこたえると言う独り芝居をしています。
そんなユウカですから……ナナがどんなつもりだろうと、自分に邪魔ならば簡単に殺すことができるわけです。
と言うわけでナナちゃん、悪いけど観念してね。
そう言ってユウカは……ナナに、自分がやろうとしていたことをクラスの前で説明してもらう、と言いだしました!!
ユウカはナナの今までの行動を思い返し、ツネキチや、中島、渋沢と言った人物を殺したのはナナなのか、と問いかけて来ます。
ナナは……ふっと笑い、そうですよ、と肯定したではありませんか!!
そしてその後、こう付け足したのです。
ただ、
mn1
私は人殺しかもしれないが、死者を弄んだりはしない。
そしてナナは、こう言うのです。
クラスの連中には、夜中に見回りをしていただけだと説明する。
私がお前たちの関係を話す、するとどうなるかな?
人間は真実を信じるわけでなく、人を信じる。
クラスのリーダーである私と、恋人の死体と毎晩いちゃついている狂気のネクロマンサー。
みんなは一体どちらの味方に付くのだろうか。
そこで提案がある。
私はその秘密を絶対守り、今後おまえ達には手を出さない。
お詫びとしてお前が心の底では知りたがっていることを教えてやろう。
mn2
シンジが今お前に何とささやきかけているかだよ。
……ねじ曲がってしまってはいるものの、ロマンチストな人物であるユウカ。
恋人の天国からのメッセージが聞ける、となれば……その拘束を思わず解いてしまうのも、予測できるというもの。
ナナは拘束から逃れると……
ゆっくり振り返り、こう言いました。
ナナを殺せ、って言ってますね。
と同時に、ダッシュで逃げ出すナナ!!
あまりに素早い動きのため捕えられなかったユウカは歯噛みしますが……
シンジが、いや、シンジの体を借りたユウカの本心がこうささやきかけるです。
俺の声が聞きたいなら、あいつを殺せばいいじゃないか。
ネクロマンシーなら、死んだやつの能力を使えるわけだし。
ユウカは……シンジの手を取り、うっとりした表情で言うのです。
そうだ、ナナちゃん殺しちゃえばいいんだ。
そしたら秘密も全部守られるし……
ベッドの下の何かをつかみ取り、ゆっくりとナナの後を追い始めるユウカとシンジ。
その気配を感じたナナは……こう考えていました。
mn3
思惑通り追ってきたな。
ここからが勝負だ。



と言うわけで、VSユウカ&シンジ編がクライマックスを迎える今巻。
今までも幾度となく能力者と交戦し、勝利を収めてきたナナ。
その戦いではほとんどが、自分が能力者を殺すためにやって来た刺客だと言うことを知られないまま殺す搦め手で行われてきました。
ですが今回は話が違ってきてしまいます。
全てがばれてしまった今、作戦を錬って密かに始末する、と言うことはできません。
しかも相手は、怪力を発揮するゾンビ「たち」。
シンジだけしか操れないわけではない、ユウカの総力を挙げたゾンビ軍団をかいくぐり、その上でユウカを殺すことなどできるのでしょうか……!?

この戦いの鍵となるのは、今までの物語に様々ちりばめられたパーツです。
ユウカの語ったシンジとの思い出、ベッドの下に散乱していたもの。
それらがこの戦いの仕掛けを形作るカギとなっていまして、このシリーズでもやはりあっと驚くどんでん返し控えています!
このシリーズも、この後始まる新たなシリーズも、ギミックとサプライズが満載!
これから先も見逃せません!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!