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今回紹介いたしますのはこちら。

「死神!タヒーちゃん」第1巻 かふん先生 

 集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。


かふん先生はネットで発表していた日記漫画が話題を呼び、15年にKADOKAWAさんから書籍化されたのをきっかけとしてプロ活動を本格化させた漫画家さんです。
その「かふん昔ばなし」のようなエッセイ系漫画のみならず、となりのヤングジャンプを主戦場としてオリジナルの4コマ「しんそつ七不思議」などを発表。
今回の作品で4コマや少ページのショートギャグではない、ストーリー形式のギャグマンガでの初単行本刊行となりました。

そんな本作、 そのタイトル通り死神が主役となるまんがになっています。
ですがかふん先生の作品だけに、死神が出るからと言ってシリアスなお話なわけもなく……?


間呼かれをは、嘆いていました。
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毎晩こんなに祈っているのに、どうして俺のところにはえっちな淫魔が来ないんだろう、と!!
淫魔のお姉さんに手取足取りエナジーを吸い尽くされて死にたい。
そんな切実で、いろいろな意味で救いようのない願いを本気で抱くかれを。
必死な願いを嗅ぎ付けて、やって来たのは……

なんかえっちな感じを漂わせる、魔物っぽいお姉さんでございました。
若く邪悪な命が迸っておるのう、これなら命をたくさんもらえそうじゃのう。
そう言って窓を通り抜けて中に入ってくるお姉さん。かれをはうっすらと涙を浮かべるくらい大歓喜!
すぐさま、あれですよね、エナジーを吸い尽くしに来たんですよね、あげます、今すぐお願いします!と前のめりにお願いしちゃいました。自ら差し出してくれるなんてラッキーだと言いながら、彼女が取り出したのは……大鎌!!
その鎌をのど元に突き付けられて、ようやくかれをは彼女が淫魔ではなさそうだと感じた様子。
まだ何もえっちなことされてないですけど、普通に殺すんですか!?
そう尋ねますと、彼女はこう言うのです。
そりゃ普通に殺すんじゃよ、
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じゃってわし様は死神じゃし。

彼女は死神のタヒー。
早速その大鎌でかれをの命を刈り取ろうとするのですが、かれをもおとなしく刈り取られはしません!
普通に殺されてたまるかよ!俺は淫魔に干からびるまでエナジーを吸われて死ぬ夢があるんだ!とアレな願望を口に出しながら抵抗しようとするのですが……
タヒーは鎌を天井にぶつけて、折ってしまったのです。
レンタルした超高価な大鎌が!!と血相を変えて鎌の応急処置を始めるタヒー。
鎌の修繕が終わるまで待っていろと言うタヒーに対し、かれをはまだまだ抵抗を続けます。
今から出もいん待って設定で何とかなりませんか、死神ってことは一回忘れて、と……
勿論そんな要求は受け入れてくれません。
修理完了してしまい、再びかまでかれをを狙い始めるタヒー。
彼をはもう破れかぶれで、割りばしと輪ゴムで十字架を作り、振り回して抵抗をしてみます。
そんなオモチャが効くわけないじゃろうというタヒーでしたが、その上下運動がたまたまタヒーの大きなお胸を下から突き上げるようなヒットをするのです。
その攻撃を食らったタヒー……
そんな強力な退魔グッズを持っているとは、と漏らしまして……なんかダメージを負っている様子。
かれをはこれで、ある疑惑を抱きます。
もしかして雑魚では?
そう口に出して尋ねてみますと、タヒーは涙目になって、貴様も他の死神たちと同じことを言うのか!?と完全に精神的ダメージを負っています。
ここぞとばかりに、雑魚、ざこ、ザコ、zako、ズァクォと様々なバリエーション(?)のザコを投げかけるかれを。
タヒー、完全に参ってしまいます。
さらにここで、これ以上言われたくなかったら俺を襲ってエナジーを吸い尽くしてくれ、と追い打ちをかけるのですが……その瞬間、タヒーの体に変化が巻き起こりました!!
体から煙が立ち上り、
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幼女の姿になってしまったのです!!

なんでも死神は、命を刈り取れないとどんどん縮んでいってしまい、やがて消滅してしまうのだとか。
貴様が寿命をよこさないからじゃよ!と切れてくるタヒーを見て、かれをは、どうしよう、ストライクゾーンじゃない!!!と、絶叫……
アウツアウツ、法律的にもアウツ!俺が悪かったからさっきのムッチ&ぱっつに戻ってほしい!
そう願うものの、もうその日にタヒーの姿が戻ることはなかったそうな……


と言うわけで、ダメダメな死神が巻き起こす様々な騒動を描いていく本作。
この後タヒーは様々な人物の元へ現れては、ドタバタと騒動を巻き起こしつつ、失敗したり、たまーにちょっとだけ成功してみたりするのです。
毎回違う人物の元へ現れて事件を起こすタイプのお話かと思われたものの、4話くらいからかれをメインキャラの一人として定着していきます。
タヒーもたいがいアレなどうしようもない人物ですが、ごくごくまれにカッコいいところを見せてくれるなど、意外に(?)主人公してくれます!!
要所要所で大人体形に戻ってみたり、もっともっと大人になった、いや、なり過ぎたあられもない姿なんかも披露してくれまして、結果や過程はどうあれ頑張っているのです!
かれをのほうはと言いますと、なんといいますか、ぶれません。
基本的にはタヒーに対するツッコミ役ではあるのですが、その業深き性癖を活かしたボケのほうもこなしてくれます!!

単行本のおまけとしてなんと、2話合計18Pも新作を描き下ろしているのも注目したいところ。
本編でもごくごくまれにあるシリアス系のお話と、本編以上にどうしようもないタヒーとかれをのやり取りが楽しめるこのおまけも必見!!
カバー下本体にもおまけが収録されておりまして、大充実の一冊となっているのです!!

ところでこういうダメダメな魔族がやってきて、人間キャラとともにダメな日常を過ごすと言うお話と言えば「悪魔のメムメムちゃん」が思い起こされるところ。
設定は割と近いところがありますが、あちらは底抜けにダメな主人公のほのぼの(?)コメディに萌え要素を加えた感じに対しまして、こちらはあちらに比べれば真面目で頑張りやな主人公の、ちょっとブラックなネタが目を惹く感じに。
あちらはあちら、こちらはこちらの面白さがございますので、安心してご購読下さい!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!