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今回紹介いたしますのはこちら。


「鬼滅の刃」第10巻 吾峠呼世晴先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、鬼の調査のため宇髄とともに遊郭に潜り込んだ炭治郎たち。
調査を進めるうち、炭治郎たちは鬼に遭遇。
ですがその鬼、堕姫は何と瞳に上弦の陸と記されていて……!!



伊之助や宇髄が、地下に潜んでいた帯によって 捕えられていた人々や、宇髄の嫁たちを救出していた時。
炭治郎は一人、堕姫と対峙しておりました。
二人の戦いは一進一退でしたが、そこにものすごい勢いで人々を捕えていた帯が舞い戻ってきます!
そしてその帯が堕姫の体の中へと吸い込まれていき……
何か危険を感じた炭治郎は、すかさず堕姫へと切りかかります。
ですがその刀が斬りつけたその時、すでにその場に堕姫の姿はないではありませんか!
消えた!?
炭治郎がそう錯覚するのも無理はありません。

帯を取り込んだ堕姫はその姿を変え、より禍々しく、凶悪な力を発揮していたのですから!!
帯がやられたことから、堕姫は「柱」がここに来ていることを察知します。
柱が来た、あの方が喜んでくれる。
そう言ってうっとりとする堕姫。
おそらく今の堕姫は、今までの堕姫とは比べ物にならないほどの力を持っていることでしょう。
その危険な状況を知らず、騒ぎを聞きつけた近所の店の主が現れ、何を騒いでいるんだと文句をつけてきて……!
炭治郎はすぐに、その男性に下がるように叫ぶのですが……
もう手遅れでした。
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強力な斬撃が襲い掛かってきていたのですから!!
身構えていた炭治郎ですが、その強烈無比な斬撃を受けきることはできませんでした。
肩口を大きく切り裂かれてしまい、大きな痛手を負ってしまいます。
そして炭治郎がかばうように前に立ちふさがったにもかかわらず、店の主は左腕の手首から先を切断されてしまい……
被害はそれだけではありません。
堕姫と炭治郎の間にあった建物まで、斬撃が走った通りに鋭く切り裂かれ、崩落。
運悪くその線上にいた人々は、その命を奪われてしまっていたのです。
堕姫は炭治郎のダメージを見て、興味を失ったようです。
彼女の興味は柱、宇髄に移ったのでしょう。
そちらのほうへ向かおうと踵を返したのですが……炭治郎は言うのです。
まて、許さないぞ、こんなことをしておいて。
絞り出すように告げたその言葉を聞いた抱きは、憎々しげにこう吐き捨てました。
なに、まだ何か言ってるの、もういいわよ不細工。
醜い人間に生きてる価値ないんだから、仲良く皆で死に腐れろ。
……傲慢極まりない堕姫の言葉。
その言葉を聞いた瞬間、炭治郎の心臓の音がひときわ激しくなりました。
聞こえてくるのは大きくなっていく一方の自分の心臓の音と……
悲痛な叫び声を上げる、罪もない人々の声。
炭次郎の怒りは、頂点に達するのです!!

その時過ったのは、杏寿郎の父である槇寿郎からの手紙でした。
「日の呼吸」の選ばれた使い手は君のように生まれつき赤い痣が額にあるそうだ。
だからきっと君は……
そう教えてくれた槇寿郎ですが、炭治郎の額の痣は生まれつきのものではありません。
子供のころ弟が火鉢を倒した時にかばってできた痣が、最終戦別の時の怪我がもとで拡がったもの。
炭治郎の父は生まれつき薄く痣があったらしいのですが……
炭治郎は自身のことを、選ばれた使い手ではない、と考えていました。
でも、それでも、選ばれたものでなくとも、力が足りずとも。
人にはどうしても引けない時がある。
人の心を持たないものがこの世にいて、理不尽に命を奪って反省もせず悔やみもしない。
その横暴を
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絶対に許せない……!!
炭治郎は、立ち去ろうとしていた堕姫の脚をつかみ引き倒すとともに斬撃を振るいます。
その一撃で、堕姫の右足は切断されていました。
炭治郎は堕姫にいいます。
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失われた命は回帰しない、二度と戻らない。
生身のものは鬼のようにはいかない。
何故奪う、何故命を踏みつけにする?
……そんな炭治郎の言葉をきき、堕姫の脳裏には見たこともない人物の姿が思い起こされてきました。
これは堕姫の記憶ではありません。
おそらく、分け与えられている鬼舞辻の細胞の記憶……!!
これはいったい何なのでしょうか。
それを堕姫が知ることはありません。
彼女にとってどうでもいいことでしょうし……そして何よりも、炭治郎の怒りが頂点に達し……
決して彼女を、許すことはないのですから!



と言うわけで、上弦の陸の鬼との戦いが本格開戦する今巻。
帯の力を回収した堕姫の力は今までとは比べ物になりませんが、ここに来て炭治郎のほうにも変化が現れました。
「日の呼吸」を使い始めた炭治郎、その姿と重なって現れた謎の人物は何なのでしょうか。
日の呼吸という、今残っているどの呼吸とも違う力は、普段炭治郎が使っている水の呼吸とは格段に違うパワーを発揮することができます。
その力の進化も気になるところですが、やはりこの謎の人物が気になるところ。
かつて鬼舞辻と何らかの因縁があったことは間違いないのでしょうが……

そしてこの後、宇髄や伊之助たちもこの戦いに参加。
一気に優勢となるかと思いきや、ここに来て上弦の陸の鬼の本当の姿を見せつけられることに……
禰豆子も存在感を見せつけるなど、二転三転する戦局からはもう目が離せません!
果たして最後に立っているのは誰なのか……
激戦に注目ですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!