今回紹介いたしますのはこちら。
「遺書、公開。」第1巻 陽東太郎先生
スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスJOKERより刊行です。
陽先生は09年ごろから活躍されている漫画家さん。
12年、ガンガンONLINEで「鳥籠ノ番」で連載デビューされました。
そんな陽先生の4年ぶりの単行本となる本作、近年ネット配信された前作の好評を受けて再びミステリー系をと描かれた作品だそうで。
気になるその内容はと言いますと……?
私立灰嶺学園中等部、2年D組。
「24位」の廿日市くるみは、これから教わることを前もって勉強する予習をなぜ宿題として強制してくるのか、という彼女なりの不満を、「22位」の池永柊夜にぶつけていました。
当然そんなことを言われても彼女が納得する答えなど返せるわけがありません。
そうやって変なことばっか考えてるから毎回のように宿題を忘れるんだろう、と突っ込むことしかできないのです。
そんなところに、おはよー、とにこやかにあいさつしながら教室に入ってくるものがいました。
「1位」の姫山椿です。
挨拶を返す廿日市でしたが、沸き上がってくるのは姫山はなぜ挨拶するだけであんなにも輝かしいのか、と言う疑問だったり。
池永は……俺達D組には特別輝いて見えるんじゃねーの?なんてったって「1位」だし、と言うのです。
D組は、姫山椿を中心に回っています。
それはすべて、始業式の日に起きたある事件をきっかけにしています。
2年生になる朝、クラスの全員に一斉に何者かから送信されたメッセージ。
そこから誘導されたリンク先には、
「2-D序列」と書かれた謎のランキングが表示されていました。
クラスの話題はそれでもちきり。
先生までもが組み込まれたそのランキングですが、学校の関与はもちろんなく、成績などが流出した事実も発見できず……
とりあえず、「全く根拠の無いもの」として、学校としてはスルーする方向になったようです。
クラスの全員は、この序列をいわゆるスクールカースト的なあれではないか、と囁き合い……
そうなると俄然注目を浴びるのは、序列1位の姫山椿です。
最初の自己紹介の時からいきなりそのことをからかうヤジが飛ぶのですが、彼女は……
どうも、「1位」の姫山椿です、と言っても私はこれと言った特技と言うものが何もなく、何の1位かはわからないのですが、皆と仲良くなりたいと思っているので、とpもダチの多さで1位になれるように頑張ります!
そうにこやかにかわして、いきなりその「1位」らしさを見せつけたのでした。
今や姫山椿は、自己紹介で言った通り友達の多さは間違いなく1位、勉強も運動もトップではないもののそれなりの高いレベルでこなす、「1位」といってもあながち間違えてはいない人物だと言うことがみんなに認められていました。
3位の御門とダブルスを組んでいるテニス部では1年生の時からレギュラー入り、8位の栗原は姫山に勉強を教わるようになってから成績がアップした、交際している2位の赤崎とは破局の危機など無縁、という……まさに何でも来いと言った感じ。
そんな姫山を中心に動いているこのクラス、その序列騒動以来、一日も登校していない絹掛と言う人物がいる、と言うこと以外は特に目立ったこともなく日常を送っていました。
このクラスは普通のクラスだ。
皆がそう思っていたのです。
……その日までは。
その日、昼休みの後の授業に姫山の姿が見えませんでした。
誰も心当たりがなく、気分が悪くなったとかで保健室にでも行っているのかということで授業は勧められたのですが……
その時すでに
姫山椿は、人気のないトイレで首をくくっていたのです。
警察は自殺と判断。
発見から3日たった今も遺書はまだ見つかってはいないそうです。
ですが自殺、で納得できるものなど、D組にどれだけいるでしょうか。
なぜ姫山が自殺なんてするのか?おかしい。
そんな悲痛な叫び声が、今もなお続いているのです。
廿日市もそこには疑問を感じていたようです。
なぜ姫山は自殺したのか。
明るくて、美人で、なんでもできて、多くの人から好かれているような人が、死ぬ理由とは何なのだろうか……?
池永は……廿日市に、わからないが、どんな人にでも隠している一面はあるかもしれないだろ、と応えるのが精いっぱい。
廿日市は何か考えているような様子を見せるのですが……そこで、教室のほうが騒がしいことに気が付きます。
教室に行くと、そこには、とんでもないものが待っていたのです。
姫山の机以外のすべての机に置かれた、封書。
そしてその封書には、置いてある机に座っている生徒へのあてながかかれているだけです。
その中を検めてみると……中に入っていた紙には、こう記されているではありませんか。
遺書、姫山椿、と……!!
全員に宛てられた遺書、その中に書かれていた文章、それは……!!
というわけで、「1位」の死から始まる本作。
美人でひとあたりもよく、学業も運動も恋愛も順調。
一見すると何の問題もなさそうだった彼女は、何故死ななければならなかったのでしょうか。
本作はその謎に迫るお話になっていきます。
……そのはずでした。
クラスメイト一人一人に宛てられたこの「遺書」の存在が、物語の色を一気に変えることとなるのです。
勿論、姫山の死の謎に迫る、と言う部分はもちろんきっちりと中心に据えられてはいます。
ですがその謎に迫るための手がかりとなるであろう遺書の内容が……様々な問題を暴いていくことになるのです!
その遺書の内容は、一人一人中身が違い、ともすれば普通のメッセージのようにも取れる内容。
ところがその内容、見るものが見れば別の糸が透けてくるもので……!?
どんどんと判明していく、姫山を廻るこのクラスの暗部。
暴かれていく、クラスメイト達の抱える闇。
その中で悲嘆にくれるもの、笑うもの……
この第1巻では衝撃の幕開けの後、じっくりと展開していきます。
ですが徐々にその展開を覆していきそうな要素が見え隠れし、いつ嵐が起こってもおかしくない状況になっていきます。
この物語はどのように進んでいくのか?
姫山の死に最も深くかかわっているのは誰なのか?
……そもそも、本当に自殺なのか……!?
これから先の展開から目が離せません!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「遺書、公開。」第1巻 陽東太郎先生
スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスJOKERより刊行です。
陽先生は09年ごろから活躍されている漫画家さん。
12年、ガンガンONLINEで「鳥籠ノ番」で連載デビューされました。
そんな陽先生の4年ぶりの単行本となる本作、近年ネット配信された前作の好評を受けて再びミステリー系をと描かれた作品だそうで。
気になるその内容はと言いますと……?
私立灰嶺学園中等部、2年D組。
「24位」の廿日市くるみは、これから教わることを前もって勉強する予習をなぜ宿題として強制してくるのか、という彼女なりの不満を、「22位」の池永柊夜にぶつけていました。
当然そんなことを言われても彼女が納得する答えなど返せるわけがありません。
そうやって変なことばっか考えてるから毎回のように宿題を忘れるんだろう、と突っ込むことしかできないのです。
そんなところに、おはよー、とにこやかにあいさつしながら教室に入ってくるものがいました。
「1位」の姫山椿です。
挨拶を返す廿日市でしたが、沸き上がってくるのは姫山はなぜ挨拶するだけであんなにも輝かしいのか、と言う疑問だったり。
池永は……俺達D組には特別輝いて見えるんじゃねーの?なんてったって「1位」だし、と言うのです。
D組は、姫山椿を中心に回っています。
それはすべて、始業式の日に起きたある事件をきっかけにしています。
2年生になる朝、クラスの全員に一斉に何者かから送信されたメッセージ。
そこから誘導されたリンク先には、
「2-D序列」と書かれた謎のランキングが表示されていました。
クラスの話題はそれでもちきり。
先生までもが組み込まれたそのランキングですが、学校の関与はもちろんなく、成績などが流出した事実も発見できず……
とりあえず、「全く根拠の無いもの」として、学校としてはスルーする方向になったようです。
クラスの全員は、この序列をいわゆるスクールカースト的なあれではないか、と囁き合い……
そうなると俄然注目を浴びるのは、序列1位の姫山椿です。
最初の自己紹介の時からいきなりそのことをからかうヤジが飛ぶのですが、彼女は……
どうも、「1位」の姫山椿です、と言っても私はこれと言った特技と言うものが何もなく、何の1位かはわからないのですが、皆と仲良くなりたいと思っているので、とpもダチの多さで1位になれるように頑張ります!
そうにこやかにかわして、いきなりその「1位」らしさを見せつけたのでした。
今や姫山椿は、自己紹介で言った通り友達の多さは間違いなく1位、勉強も運動もトップではないもののそれなりの高いレベルでこなす、「1位」といってもあながち間違えてはいない人物だと言うことがみんなに認められていました。
3位の御門とダブルスを組んでいるテニス部では1年生の時からレギュラー入り、8位の栗原は姫山に勉強を教わるようになってから成績がアップした、交際している2位の赤崎とは破局の危機など無縁、という……まさに何でも来いと言った感じ。
そんな姫山を中心に動いているこのクラス、その序列騒動以来、一日も登校していない絹掛と言う人物がいる、と言うこと以外は特に目立ったこともなく日常を送っていました。
このクラスは普通のクラスだ。
皆がそう思っていたのです。
……その日までは。
その日、昼休みの後の授業に姫山の姿が見えませんでした。
誰も心当たりがなく、気分が悪くなったとかで保健室にでも行っているのかということで授業は勧められたのですが……
その時すでに
姫山椿は、人気のないトイレで首をくくっていたのです。
警察は自殺と判断。
発見から3日たった今も遺書はまだ見つかってはいないそうです。
ですが自殺、で納得できるものなど、D組にどれだけいるでしょうか。
なぜ姫山が自殺なんてするのか?おかしい。
そんな悲痛な叫び声が、今もなお続いているのです。
廿日市もそこには疑問を感じていたようです。
なぜ姫山は自殺したのか。
明るくて、美人で、なんでもできて、多くの人から好かれているような人が、死ぬ理由とは何なのだろうか……?
池永は……廿日市に、わからないが、どんな人にでも隠している一面はあるかもしれないだろ、と応えるのが精いっぱい。
廿日市は何か考えているような様子を見せるのですが……そこで、教室のほうが騒がしいことに気が付きます。
教室に行くと、そこには、とんでもないものが待っていたのです。
姫山の机以外のすべての机に置かれた、封書。
そしてその封書には、置いてある机に座っている生徒へのあてながかかれているだけです。
その中を検めてみると……中に入っていた紙には、こう記されているではありませんか。
遺書、姫山椿、と……!!
全員に宛てられた遺書、その中に書かれていた文章、それは……!!
というわけで、「1位」の死から始まる本作。
美人でひとあたりもよく、学業も運動も恋愛も順調。
一見すると何の問題もなさそうだった彼女は、何故死ななければならなかったのでしょうか。
本作はその謎に迫るお話になっていきます。
……そのはずでした。
クラスメイト一人一人に宛てられたこの「遺書」の存在が、物語の色を一気に変えることとなるのです。
勿論、姫山の死の謎に迫る、と言う部分はもちろんきっちりと中心に据えられてはいます。
ですがその謎に迫るための手がかりとなるであろう遺書の内容が……様々な問題を暴いていくことになるのです!
その遺書の内容は、一人一人中身が違い、ともすれば普通のメッセージのようにも取れる内容。
ところがその内容、見るものが見れば別の糸が透けてくるもので……!?
どんどんと判明していく、姫山を廻るこのクラスの暗部。
暴かれていく、クラスメイト達の抱える闇。
その中で悲嘆にくれるもの、笑うもの……
この第1巻では衝撃の幕開けの後、じっくりと展開していきます。
ですが徐々にその展開を覆していきそうな要素が見え隠れし、いつ嵐が起こってもおかしくない状況になっていきます。
この物語はどのように進んでいくのか?
姫山の死に最も深くかかわっているのは誰なのか?
……そもそも、本当に自殺なのか……!?
これから先の展開から目が離せません!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
コメント
コメント一覧 (2)
出来れば2巻(以降)もレビューしてほしいです!
2巻以降は例によってタイミングなどもあるのでお約束はできませんが、紹介したいとは思っております。