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今回紹介いたしますのはこちら。

「ハイスコアガール」第8巻 押切蓮介先生 

スクウェア・エニックスさんのビッグガンガンコミックスSUPERより刊行です。


さて、大野と日高の間で揺れ動くハルオ。
大野の姉まで参戦し、物語はどんどんラブがコメしていきます!!
ですが気が気でないのはハルオだけではありません。
大野と日高もまた少なからず思うところがあるようで……?


日高が店番をしていた時のこと。
大野が突然お店にやってきて、店の前のゲームをプレイし始めます。
どうやら大野、日高に用事がある様子。
日高は母が返ってくるのを待ち、彼女の導くままどこかへ向かうのですが……

基本的に何もしゃべらない大野が何をしたいのかはわかりません。
ゲーセンに行くと言うことがわかった日高は、大野から放たれる殺意の波動をビンビン感じ取っていました。
その波動とは裏腹に、最初二人はUFOキャッチャーをプレイしたり、サイキックフォースやパルスターと言った、ちょっと変わったゲームをBックグラウンドにして普通に遊びます。
ですが、もちろん大野が普通に遊びに誘うわけがありません。
そこで日高の方から、牽制技を振っていきます。
初めて会ったのもこのゲーセンだったね、バー茶コップですごい差をつけられて。
大野さんは覚えてないかもだけど、中学の時私たちスパ2Xで対戦してるんだよ。
豪鬼で入られてぼこぼこにされたけど……
振り返れば私は大野さんに負け続き。
……今日私のところに来たのは矢口君のことが関係してるんでしょ?
やっぱりこの前のことはっきりさせたいからでしょ?
もしそうだとしたら、受けて立つ。
私も大野さんと真剣勝負がしたい!
大野もその言葉を待っていたのかもしれません。
日高の方を振り向き、校庭ともとれる意思の光を湛えた瞳で見つめてくるのです!!

前巻での日高とハルオのアレ、そして今巻前半で行われる大野とハルオのイベント。
二人の戦いは、それぞれが一ラウンドずつとったような形になっています。
この戦いはいわば、1試合とるための最終ラウンドなわけです。
絶対負けられない。
二人ともそう思っていたことでしょう。
ゲームの選択権をゆだねられた日高は、勝つためのゲームを吟味します。
バーチャファイター2は家庭用ですでに対戦し、のされてしまっています。
斬紅郎無双剣は自身がありません。(運命をかけた一戦にはちょっと向かないゲームな気がします!)
ゼロ2は出たばかり、対戦慣れしていません。
何なら大野に勝てるのか?
サイバーボッツ……プレイ経験なし、モータルコンバットはコマンドすらあやしい、大江戸ファイトはさすがに……
そこで、「レインボー」を目にしたとき、日高の脳裏に豪鬼が登場し、語りかけてきたのです!
うぬはどうしても勝者になりたいか。
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ならば力を貸そう、わが拳に敵なし!!
……スパ2Xにおいて、豪鬼は万人が認める最強キャラ。
どのキャラを相手にしても有利がつく、相手によっては勝負するまでもないといってもいいくらいの超強キャラなのです。
ハルオは、それまで趣味らしい趣味のなかった日高を変えてくれた人物。
日高は、ずっと一緒に居たい、と思っています。
ですがその為には……大野を乗り越えなければならないでしょう。
大野を倒すためには……悪魔に、いやAKUMA(海外版)にも魂を売る!!
日高は大野にスパ2Xでの対戦を持ちかけたのでした!!

気持ちを落ち着けた後、早速プレイする二人。
日高は迷うことなく豪鬼を使うコマンドを入力します。
そして決定される、
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茶色のリュウ。
わりと難しい豪鬼登場コマンドの入力ミスによって選ばれてしまう茶色のリュウ……当時のゲームセンターでは、某ミュータント格ゲーのシルバーサムライ&スパイラルとともによく見る光景でございました。
痛恨の失敗に絶句する日高をよそに、大野もまたリュウ、ホーク、ガイル……とカーソルを動かしていき……!!
まさか大野も豪鬼を使用!?
日高のメインキャラではないリュウを相手に、大野が豪鬼を使ったらまず勝てる要素はありません!!
さらに絶望する日高の目の前で、キャラは無情に選択されてしまいました……
リュウに……

とりあえずその試合は捨てて仕切り直すことになりました。
大野も緊張してると言うことなのか、と日高は安堵しつつも、同時に大野も本気である事がわかって覚悟を決めなおします。
そして運命の試合は始まりました。
まず動いたのは大野。
選んだキャラは……
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ザンギエフ!?
大野の持ちキャラではあるものの、対豪鬼においては全キャラクターの中で最も不利と言ってもいい最悪の相性のキャラです!
いくら大野と言えど、徹底されればほぼ100%勝ち目はない。
そんなキャラをなぜ選ぶのでしょうか!?
……それでも、鬼となった日高は豪鬼を選びます。
100%勝てる勝負があるなら、取りに行く!!
ゲームは始まります。
そして日高は、迷うことなく開幕からバックジャンプ斬空波動を放ち……完封を狙うのです!!



と言うわけで、ついに直接対決となる今巻。
豪鬼VSザンギエフ、もはや戦う価値すらないのではないかとすら思えてしまうこのカード、順当に日高が勝利をおさまえうのでしょうか。
いや、そんな単純に勝負が決まるはずがありません。
なぜならこの戦いは、単純なゲームでの戦いと言うだけでなく、大野と日高の想いのぶつけあいでもあるのですから!!

そんな二人の戦いとともにハルオのストーリーも進行。
いろいろあって原付の免許を取ろうと言うことになったハルオですが、ゲームにばかり生きてきた彼、その試験に四苦八苦!?
大野と日高の間に何があったのかも知らないままバイク免許取得を目指すハルオはどうなるのでしょうか!?

また、当時の思い出を思い起こさせるレトロなゲームの登場も忘れてはいけないところ。
それにしてもまさか、セガサターンで発売された「アレ」をピックアップするとは思いませんでした!!
ハルオは発売日に買ったそうですが、のちの中古市場でたたき売りされたあのシリーズ……
まさかのピックアップをぜひともその目でご堪能ください!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!