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今回紹介いたしますのはこちら。

「不徳のギルド」第1巻 河添太一先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスより刊行です。


河添先生は00年代の終わりごろから活躍されている漫画家さんです。
読み切りから連載へとクラスアップした「ばのてん!」は、月刊少年ガンガンとガンガンONLINEで本編&姉妹編を同時に連載すると言う荒行を成し遂げられました。

そんな河添先生の最新作となる本作は、先生の得意とされているギャグマンガです。
今再び再燃の兆しのある「狩りゲー」的な雰囲気を持った世界で繰り広げられる本作、その内容は……?



腕利きの狩人、キクル・マダン。
このギルドでエースと言ってもいい、バリバリの活躍を見せている彼は、受付をしているギルド職員のエノメにこう語りかけていました。
仕事をやめたい、と。
どうして突然そんなことを言うのでしょうか。
エノメに悩みがあるなら話してくれと言われ、キクルは素直にその理由を語り始めるのです。

それはこんなことでした。
年明けに届いた年賀状で、級友の結婚を知った。
自分はまだ20だし、結婚なんて先の話だと焦る必要はないと思っていたのだが、ある日ふと気がついてしまった。
そもそも交際すらしたことがない、と。

子供のころから魔物を倒すための訓練ばかりに打ち込んできたキクル、その訓練の日々のまま18から狩人のジョブについて実戦の毎日。
気が付けばキクルの10代は、華やかさと言うものと無縁のまま過ぎてしまいました。
大学で狩人サークルに入った級友たちは、どういうわけか日夜異性をハントしているというお話も耳に入ってまいります。
そこで、青春のきらめきを少しでも取り返そうと決意したわけなのです。
……が、問題はキクルがこのギルドの大エースであると言うこと。
キクルが活躍はかなり目覚ましいもので、街の平穏にかなり貢献しているのは誰もが認めるところ。
ですが守る対象に「狩りサー」も混じっていることを考えるとやる気も湧かないし、今まで仕事一辺倒だったから学生より「持っている」んで、と手で金を表すポーズをとってみたりと、かなりキクルは追い詰められている様子。
そこでエノメは、ある提案をします。
そう言えば最近とってもかわいい子が入ったんだけどどう?と!
なんだか客引きの人みたいなことを言い出すエノメですが、そこに噂の可愛い子とやらがやってきました。
彼女は、獣人族の武闘家、ヒタム・キャン。
ひたむきと呼んでくれ、と言う彼女、人懐っこい笑顔でキクルに握手を求めてきました。
ひたむきは今日が初陣だそうで、不安もあるのでこれを機会に一緒にクエストに行かないか、とエノメ。
エノメがそう言うなら、とキクルは、じっとひたむきを見つめるのです。
気に入ったのだろうか、とにこにこするエノメでしたが、キクルはその後つぶやきました。
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彼女の能力次第では、安心して後を任せられる、と……

二人は、危険区域内のモンスターを狩る「ガード」のみが入れる区域に入ります。
ここで魔物を飼って、危険区域から魔物が出てしまわないようにするのがガード、キクルたちの仕事と言うわけです。
ひたむきはホントにひたむきな性格のようで、彼女が18だと知ったキクルが、こんな血生臭い仕事を10代からやるなんて虚しくならないか、とブーメランを自らの胸に突き刺しながら尋ねてみると、にっこりしながらこう答えたのです。
キクルのような人は今までたくさんの助けになってきたはずです、そんなお仕事につけるひたむきは、とてもうれしいし誇らしいです!
そんなひたむきの眩しさに目がくらみそうになっていたところ、急にひたむきが何かに気付いたようで。
向こうに魔物がいる。
そういうひたむきの導きのまま進んでいくと、結構離れたところにスライムが二体いるのを発見しました!
どうやらひたむきは索敵能力に優れている様子。
獣人ならではの能力と言えましょう。
とにかくこれは先制攻撃のチャンス。
ひたむきの力を見るためにも彼女に戦ってみてほしいところですが、ひたむき

まだこちらに気付いていなかったスライムの前に姿を現し、押忍!よろしくお願いします!と挨拶をしたではありませんか!!
武道とは礼に始まり礼に終わるもの。
そう言うひたむきでしたが、魔物には通じません。
浸っているうちに、スライムのほうが攻撃を仕掛けてきてしまいました!!
が、何でしょう。
スライム……ひたむきの服の中に入り込んだりしてきまして、
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なんだかエロスな漫画みたいな攻撃をしてくるではございませんか!!
スライムはザコ中のザコ、ガードならば誰でも倒せて当然のはず……
武闘家の拳が効きづらいと言うのもなくはないのでしょうが、それにしても……弱すぎではないでしょうか。
キクルはいい加減助けてあげようとするのですが、その前に一応確認。
取り除くには少なからず肌に触れることになる、セクハラで訴えたりしないよな、と……!!

助けられたひたむきは、またまた索敵。
トドクマという凶暴そうな熊型の魔物を発見します。
戦いは不意打ちや罠の使用は上等、大型相手に正面なんて無謀だ、と言うキクルに対し、そんな卑怯なことできない、とひたむきはプルプルし始めます。
そこでやむなくキクルが先手を打つことにして、ひたむきには仕留め損ねた際の陽動を頼んだのです、が。
ひたむきに頑張ります!と大きな返事をしてくれたおかげで、トドクマに気が付かれてしまいました!
ここは責任を取ってひたむきがやる、キクルは逃げてくれ、と前に出るひたむき!
あわてて止めようとするキクルですが、ひたむきは大見得を切って言うのです。
大丈夫です!ひたむきの「獣究空手」は負けません!
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……やっぱり勝てませんでした。

その後もなぜかひたむきがエロスな攻撃を受け、キクルが助けると言う感じで狩りを終えた二人。
キクルはひたむきを見て、ちゃんとした公認を見つけないと街が滅びる、と考えてしまい……
エノメはそんな状況を聞き、ひたむきは新人だから長い目で見てあげて、とフォローしたのち、こんなことを言い出すのです。
なんとまた新しく女の子が入ったのよ、しかもひたむきちゃんと同じくらい可愛いの!
そんなことを言われたキクル、節操なく出会いを求めたる奴みたいに言わないでください!と突っ込んでいるそこに、件の新人は現れてしまいました。
白魔術師のメイデナ、と言うその少女、ばっちり話を聞いていたようで、いきなり嫌な顔で現れます。
私はこういった出会い目的の人とは仕事できないし、したくない!
そう叫ぶメイデナでしたが、キクルはこう返しました。
さっきのは誤解だ、それに安心してくれ、お前からは何も感じない。
……良くも悪くもムチムチなひたむきとちがって、メイデナの体はすとーんとスレンダー。
キクルの無神経な言葉に、メイデナが切れるのも無理はないことなのでした……



と言うわけで、問題児たちの育成と、青春の奪還を目的に冒険を行うキクルたち。
このひたむきをはじめとして、紹介した第1話のラストででてきたメイデナ、そしてこの後登場する黒魔術師や戦士と言った、一様に可愛らしく、そして一様に問題児ぞろいの新人女ガード達がいろいろと厄介を巻き起こしていきます。
そんな騒動に、キクルが一一突っ込むを居れながら、いつかきっと任せられる後輩になると信じて(?)狩りに繰り出していくことになるわけです!!

そんな本作の肝は、エロスなトラブルと、そんなトラブルに対するキクルのツッコミの二本柱となります。
ひたむきだけでなく、それぞれの女性キャラはそれぞれ個性的な魅力を持っておりまして、彼女たちの巻き起こすトラブルをキクルのツッコミとともに楽しんでいくのがよろしいでしょう!
そんなエロス&コミカルな本作ですが、エロスな攻撃を仕掛けてくる魔物も本来は人を殺めることだって珍しくない存在のはず、という物語の謎的なものも用意されておりまして。
ひたむきの存在がなにかその生体の変化に関係にあるのか、などという謎解き的なストーリーもありまして、キャラクターの魅力を楽しむだけではないお話になっているのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!