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今回紹介いたしますのはこちら。

「聖骸の魔女」第6巻 田中ほさな先生 

少年画報社さんのYKコミックスより刊行です。


さて、突如現れた使者に連れられ、サンタンジェロに戻ることとなった二コラたち。
いざ戻ってみればサンタンジェロはとんでもないレベルで破壊されてしまっていました。
しかもそこで思いがけない人物に出会います。
それは……4人目の最初の魔女、シービッカ!!
しかもシービッカ、ここで殺された「カレシ」の復讐のため、ここの奴ら全員にケジメをつけさせると息巻いていて……!?



シービッカは割とあっさりこのサンタンジェロ大崩壊を巻き起こしたのは自分だと教えてくれました。
カレシの供養のために、哀しみの命じるまま拳を振るった、とのことです。
崩落の原因はそれでいいとしまして、それより気になるのは誰が、なんのために、シービッカを起こしたのか、ということ。
彼女が言うには目覚めた現場には二人の男がいたとのことですが……その男は何者なのでしょうか。
そして、シービッカのカレシの遺体が見当たらないのも気にかかります。
そして何より大事な浄皇猊下、ヴァレンチナの安否がわからないことこそ大問題!
二コラは適当にごまかしてシービッカと別れようとするのですが、挨拶無しってことはないだろ、と呼び止められてしまいました。
何でここにいるんだ、ここの身内なのか、と尋ねられ……胸に痛みを感じながらも、破門されて今は出禁の身なんだ、と答える二コラ。
するとシービッカ、見かけによらず不良なんだ、と言いだし、二コラの方に腕を回してくるではありませんか!
じゃあちょーどいい、あんたの分もまとめてケジメ取ってやるよ!
そう言って二コラを抱き寄せてにこにこするのですが……
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すぐに「頭」のところに案内しな、真っ先にケジメを取らせる、とすごいプレッシャーを放ち始めるのです!!
ここにいる全員シメるって決めたんだから、まずは一番偉いやつからだ、というシービッカ。
あんただって恨んでんだろ曼ないしてくれたら貸し借りなしにしてやっから、と二コラを自分の胸元に抱き寄せてきます。
その距離の近さにドキドキしてしまう二コラなのですが、その胸中は複雑そのもの!
これでシービッカから離れることができなくなってしまった、そしてこのままではヴァレンチナがシメられてしまう!
どうにかしないとと考えていますと、急にシービッカが荒っぽい声を出し始めました。
良からぬことは何も考えていない、と言い逃れしようとした二コラですが、シービッカが声を上げていたのは二コラ相手ではありません。
いつの間にか取り囲んでいた、サンタンジェロの衛兵たちです!
衛兵たちは二人に槍を突き付け、拘束する、手向かえば殺すと言いだします。
殺すと言う言葉に反応し、敵意をむき出しにするシービッカですが、二コラからすれば少しでも被害は食い止めたいところ!
なんとか話し合いをしようとしたものの、衛兵たちはもう慎重に事を運んでいる場合ではない、もう何十と言う犠牲者が出ているのだ、と二コラの言葉をシャットアウト。
シービッカの起こした崩落のせい……ではどうもないようです。
それは単なるきっかけで、それを機会に
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城内に魔女が侵入してきたと言うのです!
そこかしこで暴れまわり、もう衛兵は四割ほどしかいないとか……
シービッカはそれを聞くと、そんな話知らない、無関係だときっぱり。
衛兵たちは安堵するのですが、その後シービッカはとんでもない言葉を続けてしまいました。
雑魚と遊んでるヒマはねーんだヨ。
アタシらの狙いは、浄皇猊下サマそのお人なんだから。
にわかに色めき立つ衛兵たち!!
すかさず二人を囲み始めるのですが……
シービッカはしょーがねーなとぼやき、衛兵たちの集団に向かって二コラを放り投げました!!
あんたらの相手ならその男がやってくれっから、とあっさりその場から消えてしまうのです!!
すぐ戻っから、と入ってくれましたが……とても信じられるシチュエーションではございません。
そのシービッカの自由さにげんなりする二コラですが、これはチャンスでしょう。
先回りしてヴァレンチナに危機を知らせられる!と考えるのですが……
勿論二コラのことを良く知らない衛兵がそこをすんなり通してくれるはずもなく……多勢に無勢、二コラは衛兵にぼっこぼこにされてしまうのでした。

ぼこぼこにされて気を失った二コラですが、目を覚ますとなぜか血だまりの中に寝ていました。
よくよく見てみれば……自分を拘束しようとしていた衛兵たちがみな、
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無惨な躯とされてしまっているではないですか!!
二コラは気を失って倒れていたせいで、もう死んでいるとでも思われたのでしょうか。
幸いその命を拾うことはできましたが……
無惨な躯を見たせいで沸き上がってきた吐き気の後、猛烈な恐怖が二コラを襲います。
魔女の仕業だ。
この躊躇なく、慈悲もない、人の力では決して抗い得ない超暴力……
このままでは、猊下が、みんなが……死ぬ!!



というわけで、サンタンジェロでの戦いが始まる今巻。
エゼルバルド、ウプスラ、ミュリッタと最初の魔女の仲間が増えてきた今、まっとうに急増魔女との戦いになっても問題なく退治できるでしょう。
ですがそこはさすがの田中先生、今回は二コラを別行動にすることでそう簡単に物事が運ばなくなってしまうのです!
最初の魔女はアドベントしなければその実力を十分に発揮することはできず、本来ならザコ扱いできる魔女を相手にも太刀打ちはできないわけで。
今回の敵の魔女は複数存在するようで、その連中と、二コラがおらずアドベントできないエゼルバルド達が遭遇してしまうと……大変なことになってしまうはず!!
そして二コラのほうもなかなか難しい局面に直面しています。
ヴァレンチナを探したいところですが、シービッカとは「聖約」を結んでいないわけで、二コラのために戦ってくれるとは限りません。
何より彼女の目的はそのヴァレンチナの命なのですから、どうすればよいのやら……
混迷を極めるこのサンタンジェロでの戦い、その行く末は……!?

そしてこのシリーズ、本作において超重要と思われる人物が登場することとなります。
その人物の存在……立場や過去、目的、行っているとんでもない所業……様々な部分で物語を大きく大きく動かしていくのは間違いなさそう!!
アダンテとともに今後の物語の軸となっていくであろうその人物に要注目ですよ!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!