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今回紹介いたしますのはこちら。

「囚人リク」第37巻 瀬口忍先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、地獄島脱出が目前にまで迫ったリク達。
ですがそこに、司令長官を務める鬼道院の右腕、剣崎が立ちはだかります。
鬼道院への愛情で膨れ上がった剣崎に立ち向かうのはレノマ!
果たして地獄島での最終決戦、その行方は……!?



剣崎の体は、鬼道院への思い出パンパンに膨れ上がり、レノマの何倍もあるかのような錯覚を起こさせます。
それでもレノマは全く怯まず、しばしにらみ合い……
二人は真っ向からの殴り合いを始めます!!
剣崎の振り下ろすようなパンチをかわしたレノマは、強烈な右のフックを一閃!
的確に剣崎のこめかみを捉えました!!
普通の相手ならばこれで間違いなく決まっていたところでしょう。
ですが剣崎は体勢すら崩さず、レノマの顔面に掌底を叩き込んできたのです!!
剣崎の攻撃は終わりません。
そのままレノマの足をつかんで振り回し、地面にたたきつけます。
そしてさらにレノマの顔面に鉄拳を叩き込まんと拳を振り下ろしました!!
が、レノマも黙ってその拳をくらいはしません!
地面に寝転がった大勢のまま右足を跳ね上げ、剣崎の顔面をキック。
剣崎の拳はしっかりと自身の右手でガードしています!
そして逆側の左手で自らの体を持ち上げ、その勢いで右足でさらに顔面を蹴りつけました!!
流石の剣崎も吹っ飛び、壁にたたきつけられます。
……激しい戦いの続く中、一瞬開いたわずかな間。
そこで、剣崎はこんなことを囁いたのです。
泣いてもいいんだぞ。
見たところ、その右手、もう使い物にならんだろ。
まるで地蔵菩薩かのような穏やかな表情で語りかけてきた剣崎。
先ほどの拳をガードした際、レノマの右こぶしの指はあらぬ方向に曲がってしまっていました。
ですが……レノマはにやりと笑い、ちょっと関節が外れやすくなっちまってるだけだ、と余裕さえ見せるではありませんか!
極楽島脱出の際に練習した、腕錠を外すための関節外しのせいで、関節が外れやすくなっているレノマ……
実際痛みは相当あるのでしょうが、レノマはそれを億尾にも出さず指の関節をはめなおし……
世の中には思い通りにならないことがるってことを教えてやる!と剣崎に手四つを挑むのでした!!

力自慢のレノマではありますが、単純なパワーにおいては剣崎のほうが一枚上手の様子。
力負けし、レノマは地面に片膝をつく形になってしまいました。
剣崎はさっきまでの威勢はどこ行っちゃった?と小馬鹿にするような言葉を投げかけると、レノマの体を手四つのまま振り上げ、背後の壁にたたきつけてしまいます!!
そのまま地面に落ちてしまうレノマ。
そしてそんなレノマに、剣崎は
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壁を蹴って、ムーンサルトプレスを仕掛け……!!
体を固めて防御態勢を取り、大ダメージを覚悟するレノマ……ですが、その衝撃は一向にやってきません。
代わりにやって来たのは、気味の悪い笑い声。
ウケる!何なのそのポーズ!
焦ったの?怖かったの?
剣崎はムーンサルトと思わせてそのまま着地していました。
完全にレノマをおちょくっている剣崎……
ですが今度は本気!
強烈極まりないサッカーボールキックで、レノマの体を蹴飛ばすのです!!
剣崎のパワーはもちろん、その壮絶なスピードに舌を巻くレノマ。
するとその心を読んだかのように、剣崎はまたも囁きます。
速かろう、何もかもが追いつかんだろ?
そりゃそうだ、この差がお前たちが守るものと私が守るものの絶対埋まらぬ差なのだ。
剣崎はレノマに馬乗りになり、恍惚としながら続けます。
今の私は完璧(パーフェクト)。
この完璧、まるで永周ちゃん。
あなたを信じ、あなたに憧れて、あなたを守り、あなたのようになりたくて……
実に今の私はまるで永周ちゃん!!
そしてとどめの一撃を放つ剣崎!!
ですがその拳をレノマはキャッチし流れるように三角締めに捕えたのです!!
が、とっさにそれを引きはがす剣崎。
これも通用しないのでしょうか……?
以前剣崎の優勢は続いている……と言っても、剣崎もレノマのあきらめの悪さに苛立ちを隠せません。
いい加減にしろよ、絶望しろ、ここまで差を見せつけられて、お友達のほうがちゃんと……
「絶望している」と続けたかったのでしょう。
ところが剣崎の目に飛び込んできたのは、
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一点の絶望も不安もない、レノマを信じる気持ちだけが込められたリク達の瞳だったのです!!
その、彼からすれば不可解な光景に、戸惑いを隠せない剣崎。
レノマはゆっくりと立ち上がり……剣崎に問いかけます。
どうした?
誰か俺がてめぇをぶったおすと信じてねえようなツラしてるやつがいたか?
びっくりしたか、鬼道院とは大違いだろ。
てめえもわかってんだろ、あいつは誰も信じちゃいねえ。
てめえがあいつを信じてる限り……皮肉だな、てめえは鬼道院にはなれねえ。
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目ぇそらしてんじゃねえよ。
完璧なんかじゃねえんだよてめえはよ。
ぶっ潰す。
……みるみる顔色を変えていく剣崎……!!
信じられるものと信じられていないもの、その戦いは最終局面へと突入するのです!!



というわけで、地獄島脱出のクライマックスとなる今巻。
この剣崎を倒せば、もうほとんど脱出は終わったも同然。
門さえくぐってしまえば、レノマの仲間たちや田中の同志たちが助けに来てくれるはず……!!
ですがまだまだ問題は残されています。
剣崎もその心を完全に追ってしまったわけではありません。
さらに剣崎の部下たちも、仮にレノマが剣崎を倒したとしてすんなりここを通してくれるとは思えないでしょう。
加えて、鬼道院の離陸というタイムリミットも迫っています。
前巻での作戦により、離陸のタイミングを遅らせることはできたはず。
ですが鬼道院もその大願の成就を目前にして、多少の計画の前倒しをしないとも限らないのです。
鬼道院のたくらみを阻止しなければ、外の世界で多くの犠牲を生むことになってしまうでしょう。
誰一人犠牲を出したくない陸からすれば、それだけは絶対に避けなければなりません!!
果たしてリク達は地獄から抜け出し、この世界を剣崎の目論見から救うことができるのでしょうか?
全ての決着は次巻最終第38巻でつけられるのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!