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今回紹介いたしますのはこちら。

「食糧人類 -Starving Anonymous-」第5巻 原作・藏石ユウ先生 漫画・イナベカズ先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。


さて、桐生によって追い詰められてしまった伊江たち。
あわや改造の実験台にされると言うところでしたが、そこで助けの手が差し伸べられ……



桐生の実験室から何とか脱出することのできた伊江たち。
命が助かったこと、そして再会できた喜びを分かち合う暇もなく、突然場内が真っ暗になりました。
停電でしょうか。
ですがそこで小倉が異を唱えるのです。
ここは地下施設だから、空調が止まるなんてありえない、と。
確かにその通り、空調が止まると言うことは空気の供給が途絶えると言うことで、絶対にあってはいけないことのはずなのです。
さらにこの停電が起こる直前、山引は眼鏡のフレームに火花が散り、蛍光灯が一斉に異常な光をを放っていたことに気付いていました。
やはりこの停電は単なる停電ではなく、何か普通ではないトラブルなのでしょう。
それを表すかのように、場内に放送が流れます。
聞こえますか、私は当施設「ゆりかご」の所長、和泉新太郎です。
当施設の敷地内で働いている皆様にお伝えします、
ただいまA地区で火災発生中、非常口から落ち着いて避難するように。
それを聞いた従業員たちは、我先にと非常階段へと殺到していきました。
伊江も逃げようとみんなを促すのですが、山引は……なんだか愉快で仕方がないとでもいったような表情を浮かべ、何が始まったのか楽しみですねぇ、と笑うのでした。
そしてその始まった何かは、すぐに次の動きを始めました。
非難のドタバタに便乗し、放送はこんな言葉を続けたのです。
次の人物に心当たりのあるモノは、至急管理庁所長室に来てください。
A市市営第二団地三〇一号室、山崎さおり。
……その名前は……ナツネの、母親の名前……!!
ナツネは全身から目に見えるかと錯覚するほどの怒気を放ちながら、小倉に尋ねるのです。
所長室はどこだ、と。

罠という可能性も否定しきれません。
臆病な小倉は当然行きたがらないのですが、ナツネの迫力を前にしては逆らうこともできず、大人しく従うしかありませんでした。
……ナツネの母親は、この施設から脱出して団地に隠れ住んでいたわけで。
その関係者である人物、要するに実験の成功体であるナツネを指定して呼び出したということは……
正直を言って、あまりいい誘いであるとは考えづらいでしょう。
ですがナツネは迷うことなくその場へ向かいます。
何の用事があるかは知らないものの、ここを管理運営している相手と直接会えるわけで……危険な選択であるものの、ナツネの目的の一つを達成する早道であるともいえるのです。
ナツネの燃え上がる怒りを吐き出すという目的を。
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この手で首をねじ切ってやる。
そんなナツネの怒りは、伊江をおびえさせるほどの圧力を持っていて……

やがて、所長室にたどり着きました。
迷うことなく扉を開くナツネ。
そこで待っていたのは
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銃を構えた所長でした!!
何の前触れもなく、躊躇もなく、ナツネの顔面に直撃する銃弾。
顔に大穴の開いたナツネ、さすがにそのままあおむけに倒れます。
所長はそんなナツネの前に立ち、本当に申し訳ない、と謝罪しながら、さらに銃弾を何発も何発も発射!!
あげくの果てにマチェットのような大ぶりな刃物を取り出し、止めと行こう、とナツネの首を切り落としてしまったではありませんか!!

流石のナツネも、ここまでされてはさすがに蘇れないのではないでしょうか……?
驚愕する伊江たちに、所長の部下の一人である花島。
所長は改めて謝りながら、彼を生かしておくわけにはいかないんだと言うのです。

山引が聞きだしたところ、この停電も所長が最低限に保護された機器以外を、電磁パルスを使って使用不能にしたことによる人為的なものだったということがわかります。
一体何のためにこんなことを……?
怒りに燃える伊江は、所長を思い切りなぐりつけるのですが、所長はそれを甘んじて受けました。
自分は殴り殺されても文句は言えない、という所長。
ですが所長は、身体が欠損しても再生する増殖種であるナツネを生かしたままあの怪物たちに渡すことはできないから殺すしかなかった、と言います。
この停電の目的は……なんと、
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あの怪物を飢え死にさせることだ、というのです!!
停電によって施設から出られなくすれば、やがてすぐに食糧が不足する。
そうなれば流石の奴らも死ぬしかない……!!
怪物たちを保護し、育てるための施設のはずだったこの場所の所長が、何故こんなことをしたのでしょうか?
花島は汗を垂らしながら、「あの方」達を殺すなんて大それたことをずっと考えていたんですか?と所長に尋ねました。
すると社長は、一枚の……父子の写った画像を見せながら、こう言ったのです。
はじめてこの施設に来たのは、僕が6歳で、父が36歳の時だった。
どうです花島さん、懐かしいんじゃないですか?
僕の父で前任の所長、和泉純一。
……そこから、和泉があの怪物たちにされた許すことなどできない行動と、この計画を実施するための準備が整うまでの、残酷な昔話が始まるのです……!!



というわけで、とうとう所長と対面することになって伊江達。
問答無用でナツネが殺されてしまったことに対しては弁解しようもありませんが、所長はなんと怪物を殺したいと考えていたのだとか。
ということはいうなれば味方と言ってもいい存在なわけですが……
となる時になるのはやはりなぜ所長がそこまで怪物を憎んでいて、その憎んでいる人間が所長の座に収まることができたのか、です。
この後所長の過去編が開始。
所長の今までを語る過去編で見える、怪物たちの姿とは?
所長の不倶戴天の決意もうかがえる過去編も必見です!!

そして所長の作戦が実行されたことにより、物語は新たな局面へ進んでいきます。
このまま怪物たちが全滅してくれればハッピーエンドなのでしょう、さすがにそこまではとんとん拍子とはいかないでしょう。
所長の過去編が終わった後行われる驚きの展開とは!?
目の離せない予測不可能の物語は、まだまだ続きそうです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!