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今回紹介いたしますのはこちら。

「大上さん、だだ漏れです。」第3巻 吉田丸悠先生 

講談社さんのアフタヌーンKCより刊行です。


さて、紆余曲折あったものの、正式にお付き合いすることになった大上と柳沼。
とはいえ柳沼、肌を触れ合わせると本音を口走らせてしまうと言う能力を持っているため、普通の恋人のようなお付き合いは難しそう。
果たして二人はこれからどうなってしまうのでしょうか……?



近づく顔と顔。
二人の唇は、そっと重ね合わせられる……
と、その直前に大神は目を覚ましました。
夢だったようです。
朝起きれば今までと変わらない毎日が始まる、のですが、ひとつだけ今までと違うことがあります。
それこそが、柳沼との関係!
二人は正式に彼氏彼女になりまして、朝から仲良く投稿をするのです。

その日もあれこれと雑談をしたりして楽しく過ごすのですが……学校が終わり、柳沼と手を振って別れてから大上は気がついてしまいました。
今日したことが、今までと全く変わっていないことに!!
「つきあう」って言った何をしたらいいのか?
大上は改めて考えてしまいます。
手をつなぐ、というのは柳沼の能力的に無理ですし、キスやそれ以上のことはさすがにまだ早い気がします。
まあ妄想たくましい大上からすれば早いに越したことはないのかもしれませんが……なにせ相手はあの柳沼、「つきあう」上で行われるほとんどのことができないのかもしれない。
考えれば考えるほどわからなくなってしまう「つきあう」ですが、それならばせめて、せめて誰かに「私たちつきあってます」と言いたい!!
大上は心の中でそう叫ぶのでした。

翌日、その旨を柳沼に相談してみますと、誰かにつきあっていることを明かすことは別に構わないとのこと。
なのですが、思い起こしてみればその打ち明ける相手と言うのがいない気がします。
仲のいい、あまり数の多くない友達たちはみな知っていますから……
それでも少しぐらい特別感を味わいたいと言う大上なのですが、柳沼はそのあたりは大上に任せると言いながらも、自分はこのままで十分楽しいと言うのでした。

その後、流れで根津に相談してみた大上。
焦らなくてもいいから、まずは軽いボディタッチから、徐々に位置をずらしていこうとアドバイスしてくれる根津。
柳沼の能力を知らないからこそのアドバイスなわけですが、大上はそれができないから困っているんだけどな、と心の中でぼやくしかないのでした。
柳沼もずっとこんな気持ちだったのだろうか。
そんなことを考えていますと、最近正式につきあいだしたクラスメイトが、おそろいのストラップについてあーだこーだと話している現場を目撃します。
これだ。
大上さんはそれを見て、何かを思いついたようです!

その日から、大上はサプライズ的にその思い付きを披露するため、柳沼を避けてお店へ。
そして柳沼にふさわしいあるアイテムを見つけ、早速購入しました。
が、そのアイテムはすぐに牌どうぞと渡せるタイプのものではありません。
柳沼を避ける日々をもう少し続き……今度は柳沼の方がやきもきし始めるのです。
そんな柳沼が相談できるのは、松隈くらい。
松隈も女性関係には疎いので、柳沼から聞かされた事情だけでは判断しきれません。
が、プレゼントをしたらどうだろう、という悪くないアドバイスをすることはできました。
しかもタイミングよく、柳沼が家に帰ると、おあつらえ向きのものがあって……?

翌日、柳沼は大上にあるものを手渡してきました。
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商売繁盛、という札のぶら下がった、謎極まるキャラクターのストラップを。
全く理解の追いつかない大上ですが、柳沼はいつもお世話になってるから、僕とおそろいだ、ともう一つの同じストラップを手に持って謎アイテムの解説をしてくれました。
大上は……私も渡したいものがあるの、と……ミニチュアの盆栽ストラップを柳沼に渡したのです。
柳沼は盆栽が好きなため、お店で見つけた手作りキットを使って、これまたおそろいのストラップを作成していた大上。
これも私とおそろい!と大上ははにかむのです。
表情はそれほど変わらない柳沼ですが、やはりうれしかったのでしょう。
そして同時に、後ろめたさも感じたようです。
柳沼のくれたストラップは、おばあちゃんが温泉旅行のお土産で買ってきてくれたもの。
大上は心を込めて手作りしてくれたのに、自分は人任せなものを上げただけだった……
柳沼は改めて、何か好きなものを上げたい、何がいい?と尋ねるのでした。
大上は……こう答えます。
欲しいものはない、けど……
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手、つないでもいい?
そんなことをしたらどうなるか、もちろん大上もわかっています。
ですが今は周りに人影もないし、できる限り声の大きさも小さくするよう努力する、いまさら何を言っても恥ずかしくない。
大上はほほを染めながらも、真剣な顔でそう言うのです。
柳沼は静かに微笑んで、わかった、と手を差し伸べるのです。
そうっと握りあう、手と手。
そして……始まってしまいました。
大上の本音暴露大会が。
柳沼君の手、あっつい……!
骨ばってがっしりしてて、男の子の手で………エロい!
あっ、なんか汗ばんできた……えっっっろ!!
この手の表皮にも一つ一つ汗腺があって神経があって、私の手の成分と混ざり合って……
その後もまだまだ大上の本音は続くのですが、もう少し叫んだところでさすがに耐えられなくなって大上は手を離してしまいました。
ごめん、限界でした、と顔を隠して打ち震えることしかできない大上……
ですが、柳沼はそれでも嬉しかったようです。
誰かと手をつなげるなんて考えてもみなかった。
きっと僕たち普通の人と同じ付き合い方はできない、この先いろんなことがあるだろう。
でも、
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大上さんとなら大丈夫、そんな気がしているよ。



というわけで、二人のお付き合いが描かれていく本作。
今巻からは、恋人同士となった二人の関係をメインにお話が進んで行くことになります。
ですがやはり相手はあの柳沼ですから、そう簡単にステップアップしていくことはできません。
ラブコメではおなじみの、学校行事をはじめとした様々なイベントももちろんありまして、そこでもいろいろと出来事が巻き起こるわけですが……
やはりいろいろトラブルが起きてしまうわけです!!

そんな中で今巻注目しなければならないのが、柳沼の友達だったという多胡と言う少年です。
彼の登場がまた二人の間に嵐を巻き起こし、その関係性を変えてしまい……!?
こちらも見逃せないシリーズとなっていますよ!!

そんな見どころ満点なお話を、吉田丸先生らしい切れ味鋭いツッコミと、大上のたくましい妄想が楽しく彩ってくれます。
大上と柳沼の様々な出来事が巻き起こるイベントはもちろん、本作のノリも相変わらず読者を楽しませてくれますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!