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今回紹介いたしますのはこちら。

「SHIORI EXPERIENCE(シオリエクスペリエンス) ジミなわたしとヘンなおじさん」第10巻 長田悠幸先生・町田一八先生 

スクウェア・エニックスさんのビッグガンガンコミックスより刊行です。


さて、いよいよ本格的の歯車が動き出した「シオリ・エクスペリエンス」。
ですがそんなとき、積極的にではないながらも紫織たちにいい影響を与えてくれ続けていた吹奏楽部のエース、光岡に異変が起き始めていて……?



ライブハウスで演奏を繰り返し、着々と経験を積んでいった紫織たち。
場数を積んでいくにつれ、どんどんと洗練されていき、もしかしたら本当に「伝説」を作れるかもしれないと言うムードも湧いてきました。
そんなある日、ライブハウスに思いもよらない人物が現れました。
その人物とは、光岡のお母さん。
彼女は他たまたま見つけたフライヤーで、紫織たちに出番がある事を知り、わざわざ
やって来たのだそうです。
光岡のお母さんは、紫織たち軽音部にお願いがってきたのだと言います。
そのお願いとは……
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光岡を、助けてあげてほしい、というもので……?

猛練習の合間の休憩時間。
本来ならば水分を補給したり汗を拭いたりと、休憩後の更なる猛練習のための備えをするための時間のはずです。
ですがそんな間にも……トランペットの音色が響き続けていました。
汗をしたたらせながら、ひたすらトランペットを吹くのは、光岡です。
そんな光岡の凄まじい練習ぶりに困惑する他の部員たちですが、さらに驚くのは……光岡の前に建てられている楽譜が、裏返した状態で置かれているということ!!
もう完璧に暗記しているってこと?とさらに驚いておりますと……そこに、すばるがやってきまして、休憩の終了を告げました。
そして今度行われるコンクールを一曲変更することになったとのことで、新しい譜面を渡し始めます。
早速その譜面を受け取る光岡でしたが……その表情は真っ青になって……?

ライブが終わった後、光岡のお母さんと一緒にファミレスへやって来た紫織たち。
そこで、詳しい話を聞くことになりました。
何でも最近光岡は、以前にもまして吹奏楽にのめり込むようになったのだとか。
今までよりも早起きして、練習メニューもぐっと増加。
いまやずっと地下のスタジオにこもっている状態なのだと言います。
そうなり始めたのは、紫織たちとセッションをした日からでした。
その日の朝は、なぜかいつも完全に決まったルーティーンで過ごしてきた光岡が、そのルーティーンをほんの少し崩していました。
ほんの些細なことでしたが、それ以来何かが気になっていたというお母さん。
そこで気がついたのは……その前日、紫織たちの完成形「JACK in!」のデモCDを渡した、ということでした。
翌日光岡はそのCDを聞いていないと言いましたが、もしかしたらその時聞いていて……何かを感じたのかもしれません。
もしかしたら、コンクールが近いから追い込みをしているのかもしれない。
紫織がそう言いますと、お母さんも最初はそう思っていたというのですが……そう思えたのも、先週までの話だ、というのです。
本田先生、音々を助けてください。
このままではあの子……
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トランペットが吹けなくなってしまう……
ちょうどその時でした。
新しい譜面を前にして演奏を始めた光岡が……トランペットを落としてしまっていたのは……!!

先週の地下スタジオでもトランペットを落としたという光岡。
慌ててお母さんが駆け寄りますと、光岡は手が滑っただけと彼女は言いました。
ですが光岡は、とてもただ手が滑っただけとは思えない状態です。
体は震えっぱなし、全身から汗を垂れ流しているのですから。
それでも、光岡は朝練に行くと言うのです。
そして、この件をすばる先生にだけは絶対に言わないでくれ、とも……!!

トランペットを落とし、膝から崩れ落ちた光岡。
すばるは真っ先に彼女の下へ駆け寄り、その両手をそっと取っていました。
すみませんすばる先生、なんでもありません、もう一度頭からお願いします。
そう言う光岡の顔は蒼白で、とてもではありませんが「なんでもない」とは思えません。
あの鬼のようなすばる先生も、光岡がただならない状態である事を感じ取り……
そっと彼女に肩を貸し、今日の練習は終わりにすると宣言するのです!
部屋を出ていくすばると光岡。
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部屋には……光岡のトランペットが残されているのでした……



というわけで、光岡の体に決定的な異変が起きてしまう今巻。
前巻までは光岡の心を揺さぶり、彼女の心を変えていく展開になっていくのかと思われた方も多いのではないでしょうか。
ですが今回おきた異変は、光岡がトランペットをできなくなってしまうかもしれない、という衝撃的なものでした。
彼女の体に起きている異変はいったい何なのでしょうか。
光岡が紫織の曲を聞いたことがきっかけとなったのは間違いないわけで……
その異変を治癒できるのは、やはり紫織なのでしょうか?
それとも、ずっと光岡と二人三脚で頂点を目指し続けてきたすばるなのでしょうか?
前半は光岡を中心とした辛い現実を描いていくパートが続き、そして後半では……!!
毎回のように素晴らしいカタルシスを感じさせる構成でドラマを描いてくれる本作ですが、今回も後半の畳みかけはまさにすさまじいもの!!
手に汗を握り、目からは涙がにじみ出てしまう必見のクライマックスをぜひご堪能ください!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!