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今回紹介いたしますのはこちら。


「火ノ丸相撲」第19巻 川田先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、念願かなって大相撲の道へと足を踏み入れることのできた潮。
鬼丸国綱の四股名を引っ提げ、破竹の勢いで出世したものの……やはり大相撲において体格のハンデはあまりにも大きすぎました。
鬼丸は右腕を故障してしまい、長期休場へ。
そこから2年の月日を経て、ようやく再び幕内へと戻ってきたのでした。



西前頭13枚目にまで戻ってきた鬼丸は、以前にもまして全身に闘志を漲らせていました。
同じ部屋の力士たちも影響を受け、奮闘。
バトバヤルは幕下で4連勝、早くも勝ち越しを決めました。
この調子で行けば来場所の新十両も見えてきます。
意気揚々と花道を引き揚げておりますと、そこに鬼丸がやって来て声をかけてきました。
調子がよさそうだ、自分も頑張らないといけない。
そう言う鬼丸は、15時半ごろ土俵入り、16時過ぎから取り組みの始まる幕内力士としては速すぎる時間から会場入りしています。
こうして早々と入場し、同部屋の力士たちの取組を見ているようですが……
バトバヤルは、人のことより自分のことを心配したらどうだ、と憎まれ口をたたきます。
それもそのはず、今日の相手は今まで一度も鬼丸が勝ったことのない、いわゆる合口の悪い相手。
鬼丸は、だからこそみんなの相撲から元気をもらおうと思った、と答えました。
そんなタマじゃないだろ、他の国宝は上でバリバリやってるんだから、そろそろいいところ見せてくれよ兄弟子。
バトバヤルはさらにそんな憎まれ口を残して、花道を引き揚げていくのでした。

鬼丸にももちろん思うところはあるでしょう。
取り組みが近づくにつれ、その表情には険しさが増していきます。
レイナが観客席で見守る中、とうとうやって来た取り組みの時間。
相手はその合口の悪い相手、東前頭13枚目の岩竜。
31歳ともうベテランの領域の彼……以前、駿海の下で鬼丸と会ったことがあります。
その時、駿海に言われたある言葉を、岩竜は今でも覚えています。
そんな様だからてめぇはいつまでも平幕なんだよ。
力士が目指す所っつったら、「横綱」意外に無ぇだろうが!
……ぎり、と歯を食いしばる岩竜。
岩竜も、投資は十分のようです。
二人はゆっくりと仕切り……やがて、時間いっぱいを迎えました!!
二人は一度離れ、塩をまきます。
合口は悪い、とはいえ以前戦ったのは、鬼丸が大相撲の道に踏み入る前の学生自体の話。
あれから4年がたった今、お互いの心技体、全てが様変わりしているでしょう。
実際その時と比べれば幕内の面子もあの国宝たちがずらりと顔を並べ、岩竜も今や幕内下位の常連となってしまっていました。
……目の前で仕切る鬼丸からは、並々ならない闘志がみなぎり、その表情は紛う方無き勝負師の顔。
ですが、岩竜もまたここで負けるわけにはいかないわけがあるのです。
自分の最高位は前頭筆頭。
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俺だって、俺だって力士だ!!
立ち合いは真っ向勝負!!
真っ正面から当たったその立ち合いは、わずかに岩竜が勝っていたでしょうか。
すかさず突き押しで攻め立てようとする岩竜なのですが、どうしたことでしょう!
鬼丸の体は、まるで土俵に根を張っているかのようにピクリとも動かないではありませんか!!
出足の勢いを止めれば、もはや勝負は鬼丸のものでした。
4年前と同じ、「横綱」を目指し燃え上がるその瞳と闘志のまま、
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一気に寄り切ったのでした!!

土俵を降りた鬼丸。
そんな鬼丸に、「下手」を取るまでもない、か?と声をかけてくる男がいました。
二年前の右腕の怪我がいまだに関知していないのではないか、と噂になっている。
そう告げるその男は……
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辻桐仁……鬼切安綱、東十両二枚目!!
相撲の取組には、しばしば幕内下位と十両上位、幕下上位と十両下位といった、地位の違うものとの取り組みが組まれることもままあります。
時としてその一番がお互いの地位を交換するような結果ともなり、そんな時には「入れ替え戦」などと呼ばれることもあるその取り組みで……
とうとう鬼丸と鬼切、潮と辻の三年間の結晶をぶつけあうのです!!



というわけで、大相撲編が本格開幕となった今巻。
体の小ささと言うハンデのせいで、大相撲への道が果てしなく険しいものとなってしまった鬼丸ですが、そのハンデはプロ入りしたからと言ってなくなるものではありません。
むしろそれはより大きな重圧となって鬼丸に降りかかり、大きな故障を抱えてしまうことにもなりました。
ですがその沸き上がる闘志は萎えるどころか燃え上がる一方!
鬼丸が目指すのはただ一つ、横綱の地位!
その為にはライバルにして親友、そして師弟ともいえる辻とはいえ、重量相手につまづいていると二ではないのです!!

そんな宿命のライバル対決を皮切りとして、鬼丸には越えなければならない壁が多く立ちはだかり、その壁が次々と存在感を発揮します。
合口の悪い大型力士たち、学生時代鎬を削り合った国宝たち、そして……現横綱、刃皇!
今巻でそんなライバルたちが動き、そして……この大相撲編での最大の目標が早くも決まることとなります!!
激戦間違いなしのそのムードの中で、さらに鬼丸には別の問題も持ち上がってきて……!?
ますます過熱していく鬼丸のドラマ、見逃せません!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!