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今回紹介いたしますのはこちら。

「真!!男塾」第3巻 宮下あきら先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、江田島平八が男塾を作り上げていく様を描いていく本作。
あの暗屯子をはじめとした強力な塾生も集まり始め、男塾は大きくなりつつありましたが、そこで持ち上がってきたのが資金不足。
そこで江田島は、鳩野と言う男の持ち込んだ「三億円強奪」を手伝うこととなり……!?



とある会社の社長の不正蓄財だと言うその三億円。
薄汚れた金だとはいえ、強奪は言うまでもなく立派な犯罪。
最初は渋っていたものの、暗屯子の強烈な押しもあって、結局平八は三億円強奪に参加。
持ち前のパワフルさで見事アタッシュケースを奪取したのです。

人気のない場所で、ケースを別の車に積み替えることとなった平八。
鳩野はこの三億円事件は長く歴史にその名を遺すはずです、とケースを積みかえようとするのですが……平八はすでに、鳩野が手に入れようとしていた「三億円」は、本来の目的ではないことに気がついていました。
本当の目的は何なんだ、と問い詰めてみますと、鳩野はあっさりと「三億円」が「三億円」ではないことを認めました。
あなたには謝らなければなりません、ご覧ください、これが三億円の正体です。
そう言ってケースの入ったトランクを開けた、その時でした!!
いつの間にか周囲を、ずらりと学ランの集団が囲み、名乗りを上げたのは!
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関東豪学連、参上!
豪学連の総長である、波瀾万丈丸の顔には、6つの傷、六忘面痕が刻まれています。
彼らの目的は……やはり三億円!
ずっと平八たちを監視しており、ここぞというタイミングで金をかすめ取ろうとしていたようなのです!!
鳩野は、勘違いしている、あの三億円は大変なワケありなんだ、というのですが……もちろんそう言われて引くわけにはいきません。
万丈丸は、何を抜かしておる、素直に渡せばいいものを、死にたいか!?と何かを投擲してきたではありませんか!!
それは、それまでぱくついていた団子の串!
目にもとまらぬスピードで飛んで来た串ですが、平八は難なくその針を指で受け止めてしまいました。
そしてその針は歯をほじくりながら、すこしは武術の心得があるようだ、と余裕の表情。
その圧倒的な実力はこのほんの少しの間にもうかがいしれたでしょうが、万丈丸もまた余裕の表情を浮かべるのです。
あなたの噂は聞いている、いつか手合わせしたいと思っていた、これほどの機会はある撒いて。
そう言うと部下から一本の槍を受け取ります。
豪学連は槍術が本流、代々その極意は東大へと継承されている。
そう言って、構える万丈丸なのですが……対する平八が、俺もこの槍で相手になると構えたのは、なんと先ほどの串!!
団子の串がやりとは笑わせるな!とさっそく攻撃を仕掛けてくる万丈丸!!
その自信も頷ける槍さばき、平八はかろうじて回避するのですが、万丈丸の槍術はここからが本番弟子!!
槍がいくつもの関節で折れ曲がり、まるで多節根のように自由自在に動かしてくるではないですか!!
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これこそ秘奥儀「蛇轍槍」!!
活きた蛇のように執念深く、しなやかに敵を追うと言うその奥儀。さしもの平八も避けきれません!
次々にやりは平八を捉え、致命傷こそ受けていないものの、じわじわとダメージを負ってしまうのです!
気が付けば平八の上半身は服が全てヤブれ落ちてしまうほどズタズタにされてしまっていました。
これにて終了、と勝利を確信した万丈丸は、槍の柄を元の棒状に戻すのですが……
ここからが平八の真価が発揮されるところです!!
そいつはどうかな、すでに俺の「氣」は満ちた、その高慢な槍を今へし折ってやるぜ。
そう言って、団子の串を見せつけてくるのです。
いくら気が満ちたと言っても、団子の串などで何ができると言うでしょう。
この槍がへし折られるようなことがあれば、この腹を掻っ捌いてやろうと余裕を崩さないのですが……直後、その表情は驚愕に染め上げられるのです!!
平八の持っていた団子の串が、まるで丸太のように巨大に見え……
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万丈丸の槍を破壊したのは!!

もはや負けを認めるしかない万丈丸。
約束通り腹を掻っ捌こうとしたものの、平八は万丈丸がただのチンピラではないことがわかるあるエピソードを聞き、切腹はチャラにしてやると笑うのです。
万丈丸との戦いがひと段落突いたところで……ようやく、鳩野は三億円が入っているはずのケースをトランクから取り出しました。
万丈丸が信頼できそうな人物だと考え、鳩野は二人に中身を見てもらうことにしたようです。
これが三億円の正体です。
このケースの中に入っているのは……
ケースが開いたそこに入っていたのは、「三億円」などではなく……!?



というわけで、関東豪学連との絡みを描きつつ、三億円事件まで絡めてきた今巻。
ですがやはり本作は「男塾」、三億円が普通に三億円なわけがございません!
相変わらずの調子で展開するトンデモストーリー、今回もいろいろな意味で必見です!!
ちなみにそのエピソードの中で、ふさふさだった平八の髪の毛が何故ツルツルになってしまったのかが明かされます!
頭の薄くなり方まで普通ではなかった平八の髪の毛の最期が見られるエピソードも必見です!!

そしてさらにこの後、物語はどんどんすごいことに!!
偉くて悪い人に目をつけられて無茶なことをさせられる、という男塾シリーズにはもはやおなじみの展開が起きるのですが、そこで登場する新キャラがまさかすぎる存在だったり、とうとう平八の父親に関してのエピソードが挿入されてみたり、油断していれば時事ネタを放り込んできたり……!
相も変わらぬ飛ばしぶりで描かれる男塾シリーズ最新作、今巻もいつも通りのハイテンションです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!