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今回紹介いたしますのはこちら。

「六道の悪女たち」第9巻 中村勇志先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、とうとう童子との最終決戦となった前巻。
乱奈の中にもきっと眠っているやさしい心を呼び覚ますためにも、乱奈を引き留めようとする六道ですが、たった一人で童子を止めることなどできるはずもありません。
一方的にやられてしまう、かと思われたその時、今まで六道を先に進ませるために脱落していった仲間たちが登場!
一丸となって童子との戦いに挑むのですが……!?



全員鬼島連合との戦いで消耗しきっているということもあるでしょう。
ですが、それを差し引いても童子の力はかなりのものでした。
跳びかかってくる大佐を一撃のもとに沈め、六道達をにらみつる童子。
次はどいつだ。
死にたいやつはどいつだ!!
大佐を踏みにじりながら叫びます。
これが童子の戦い方です。
相手に恐怖を植え付け、精神的に優位に立つ。
そうして童子は鬼島連合を再興し、再び一大勢力を築きあげたのです!
しかし今回の相手は話が違うようです。
足の下でぐったりとしていたはずの大佐がむくりと起き上がり、雄たけびを上げながら同時にタックルしてきたではありませんか!!
この死にぞこないが、と童子は改めて地面にたたきつけるのですが、そこに次々と六道達が攻撃を仕掛けていくのです!!
六道はもちろんのこと、戦いのイメージなどない課長も奮闘!!
童子に蹴飛ばされても、まだまだ、とすぐさま闘志を漲らせるのです!!
予想外に食い下がってくる六道達に、苛立ちを隠せない童子。
思わず舌打ちが出たところで、雷乃と飯沼が同時に攻撃を仕掛けます。
左右から同時にパンチとハイキックで襲い掛かる飯沼と雷乃なのですが、童子は素早くその攻撃を回避!!
飯沼の髪の毛をつかみ、地面に引き倒しました!!
が、そこに莇美が滑り込み、クッションとなって致命的なダメージを避けたではありませんか。
さらにその直後、課長、大佐、つばきが同時に組みついて動きを止めようとします。
次から次へと攻撃を仕掛けてくる六道達に、童子の苛立ちは募る一方。
怒りのままに、退けザコども!!と、一度に三人を蹴散らすのですが……
それでもなお、六道達は同時に戦いを挑むのです!!
童子は怒りのままに、六道と飯沼の二人の顔面に同時に拳を叩き込みます。
決定打の手ごたえがある一撃、六道は白目をむいて地面に倒れ伏しました。
やったか、と童子がその手ごたえを実感……する間もなく、六道と飯沼は再び立ち上がるのです!!
……そこで、童子の背筋に寒気が走りました。
こいつら、勇敢すぎる、度胸があり過ぎる。
怖いもの知らずすぎる……!!
だが、こいつらをこうも変貌させ、突き動かしているのは……こいつだ、この男だ!!

そんな様子を見ていた、乱奈と乙姫。
乙姫は乱奈に、こう語りかけます。
お前が私のことを友達だと思ってなくてもいい、それでいい。
だがこれだけは聞いてくれ。
六道に惹かれる気持ちはわかるよ、お前と違って喧嘩が嫌いでも、ああやってお前のために戦って。
あんな格好いい男見たことないぜ。
だけど乱奈、本当に六道以外、あいつらの姿を見て何とも思わないのか!?
お前があいつらと過ごしてきた日々は、六道以外本当に何の価値もなかったのか!?
六道には人を変えられる力があるんだ、
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六道が与えてくれたやさしい心に気付いてくれよ、乱奈!!

取るに足らない、恐怖など全く感じない存在だったはずの六道。
童子は今、確かに六道に対して……
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恐怖を感じていたのです!
六道桃助、怖い、怖いよぉ……!!
六道の持つ、人を変える力。
人を恐怖や甘言で支配してきた童子は、自分にはない力を持って人を動かす六道が、今までにないほど恐ろしく見えたのでしょう。
ほとんど無傷に近いはずの童子は……一斉に跳びかかってくる満身創痍の六道達を前に、完全に戦意を失ってしまったのです!
が。
おそらく決着の一撃となるであろう一同の拳が届く前に
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乱奈が割って入ったではありませんか!!
一体彼女の目的は……!?
六道の、乙姫の気持ちは乱奈に届いたのでしょうか……!?



というわけで、本作史上最長の(9巻までの連載機関の半分以上!!)シリーズとなった鬼島連合編がとうとう完結となる今巻。
悪女すぎるがゆえに六道にべたべたに惚れてしまった乱奈が、だからこそ自分は六道の隣にいることは許されないのかもしれない、と考えてこじれてしまったこのクライマックスですが……
乱奈がそう考えるに至った時点で、彼女はもう変わり始めていたのでしょう。
そんな彼女が、六道と、今まで一緒にいてくれた仲間たちの決死の戦いを見て、どんな感情を抱き、どんな決断をするのか?
中村先生もおそらく描き切った手ごたえを感じたであろう、予想以上のクライマックスは必見ですよ!!

そしてこの後、物語は再び六道と友人たちに日常編へと戻っていきます。
六道とその仲間たちのキャラクターを掘り下げつつ、さらにその絆の深まっていく様子を見せてくれるこの日常編も、大きな事件こそ置きませんが、ギャグとしても楽しめる必見の内容に。
あのキャラとあのキャラが良い感じになっていったり、飯沼とつばきと言う本作唯一の完成済みカップルがどんな日々を過ごしているかという興味深いエピソードもあったりと、いろいろな楽しみが用意されているのです!

そしてその日常編が終わり、今巻の終盤でとうとう次のシリーズへ突入!!
今までのシリーズとはまた違った形の悪女とトラブルが待っている新シリーズ、こちらも先が気になること間違いなしです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!