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今回紹介いたしますのはこちら。

「マシラ-殺戮の村-」第2巻 内水融先生 

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。


さて、久しぶりに実家である磨白村へと帰った庵。
ですがそこで待っていたのは友人たちだけではなく、庵を鬼子だと忌み嫌う村人たちと……そして、磨白村を襲う、奇怪な猿たち!!
猿たちは村を襲い、そして……人々を次々にその手にかけ、喰らうのです……!!



磨白村における人と猿との戦い、その戦いがすさまじい局面を迎えていた……その24時間前。
東京で、一人の少女がスマートフォンとにらめっこをしていました。
これからバーベキューをする、そんなに遅くならないから、できたら電話するよ、また後でね。
そんな自分に宛てられた、庵のメッセージを見つめるその少女は、志布。
庵とお付き合いしている、彼女です。
彼女はそのメッセージを見て、電話がかかってくるのを今か今かと待っているのですが……
その後に起きた惨劇で庵は精神的にも肉体的にも追い詰められており、返事を返す余裕がないことなど志布が知るはずもなく。
そんなに遅くならないって言ったのにまだ連絡がない、とむくれるばかりなのです。
あんまり束縛するとせっかくできた彼氏が逃げちゃうよ、と母親に諭されまして、志布はとりあえず多大折からの連絡を待つことにしたのですが……
その後どんなに遅くなっても電話が来ることはなく、しびれを切らしてこちらから電話をかけてもつながりません。
今までこんなに長い間連絡が付かなかったことはありませんでした。

不安に駆られた志布は、翌日庵の自宅を訪ねてみます。
が、両親の姿もありません。
庵が出かけるタイミングに合わせて出かけているのでしょうか……?
志布の脳裏によみがえる、庵の笑顔。
いつまでも志布ちゃんに頼ってたらトラウマ克服したなんて言えない、俺一人で行ってくるよ。
それじゃ、向こうについたら連絡するから!
……彼の顔を思い起こしているうちに、志布は決意します。
母親に電話をかけ、こう伝えたのです!
お母さん、わたし今から
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磨白村に行ってくるね……!!!
電車にバスにと乗り継ぎ、いざ磨白村へ……と思いきや、磨白村へと向かうバスは運航が中止となっています。
落石事故の影響で、通行止めになってしまっているらしいのです。
やむなく志布はバスの運転手さんを捕まえて他のバスはないのかと尋ねるのですが……まったく行く手段がない、というわけではないとのこと。
磨白村は立てたヒョウタンのような形になっておりまして、くびれの部分で通行止めになってしまったようで。
南側ならば問題なく言えますが、志布の行きたい北側には県境を越えるほどの大きな迂回をしなければ辿り着かないのです。
勿論公共の交通手段では迂回までしてくれるものはありませんし、タクシーなどではいくらなんでもお金がかかり過ぎます。
どうしようとうなだれておりますと、そこに声をかけてくる人物が現れました。
なんだか爽やかなイケメンと言った感じのその人物、自分も磨白村に行きたくてタクシーを使おうと思っていた、避ければ一緒にどうか、と声をかけてくるのではありませんか!
ナンパだったらごめんなさい、と思わずペコリとあたまをさげる志布ですが……

男は、蜂谷と名乗りました。
なんでも磨白村でしか取れない「マシラ石」なるものが目的で着たとのことです。
そして志布の事情を聞きますと、一日連絡が取れないだけでここまで来るなんてすごいね、と感嘆。
志布は、頬を染めながら私の運命の人だから、とつぶやくのです。
……のろけにしか聞こえません。
ですが蜂谷はどう思ったのか、小さく運命の人か、と呟いて……

残念ながら、迂回路も落石で通れなくなってしまっています。
諦めて戻るしかないかと蜂谷が言うのですが……志布は、その岩を乗り越えてでも磨白村に向かう、と言いだすではありませんか!
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その決意は、相当堅そうです。
このまま見過ごせばどこかで大けがしかねません……
やむなく蜂谷は、ここから少し手前に登山道のようなものがあった、そこから山を越えれば磨白村に行けるかもしれない、僕も山越えにつきあうよ、と提案することに。
志布はただ庵に会いたいという思いを振り絞り、つらい山登りに挑むのです。

なんとか登り切ることのできた志布。
後は下りだ、正直ここまで根性があるとは思えなかった、と志布を励ます蜂谷ですが……
志布は知らなかったのです。
磨白村が今どんな状況に置かれているのか、を。
ほとんど前触れもなく、
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猿は二人の前に現れます。
そして、有無を言わさずその凶暴な牙を志布にふるってきて……!!
相手は人間のカラダなど粘土細工のように簡単に壊してしまう怪力の持ち主。
立った二人で、しかも虚を突かれた形で襲われては……
志布はこのまま、その毒牙にかかってしまうのでしょうか!?



というわけで、庵の恋人である志布を主役としたお話も収録された今巻。
ですが、磨白村に到着する前に猿に襲われてしまうと言う苦境に立たされてしまいました。
果たして志布はこのまま猿に殺されてしまうのでしょうか?
それとも……!

そして忘れてはいけない、庵の方の物語も大きな転機を迎えることに。
到底普通の動物とは思えない力と知能を持つ猿たちの脅威の脅かされる庵たちの方には、続々と犠牲者が出てしまいます。
そして人間たちの間にも、軋轢が生まれ始め……
さらに物語の鍵を握ることになりそうな新キャラクターも登場し、猿たちの侵攻もさらに激化!!
物語は一気に怒涛の展開になだれ込み、一層目の離せない展開になるのです!!

気になる猿たちとの戦い、明かされる庵や志布の過去、新キャラクターの謎。
先が気になって仕方のないこの第2巻ですが……本作はここで一時中断となってしまうようです。
連載を中断し、内水先生は電子書籍をきっかけにブレイクした「サエイズム」の続編を連載開始!!
本作の続きが読めるようになるのはだいぶ先になってしまうのは残念ですが……「サエイズム」の続編も楽しみですから、痛しかゆしと言ったところでしょうか……
ともかく本作の続き、そして「サエイズム」の続きと、どちらにしても読者を楽しませてくれることでしょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!