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今回紹介いたしますのはこちら。

「ゴールデンゴールド」第4巻 堀尾省太先生 

講談社さんのモーニングKCより刊行です。


さて、フクノカミが琉花をどうしても島に引き留めたいと考えているらしいことがわかった前巻。
こうしている間もばーちゃんだけではなく、及川や、島全体にフクノカミの勢力は広まっていっています。
琉花は島を出るべきなのか、どうするのか?
それを考えているうちに、事態は琉花の母親を巻き込んで進むことになって……?



フクノカミについて何やら探りまわっている男、酒巻。
その酒巻が事件に首を突っ込んできたこともあり、琉花の母親も寧島に向かうこととなりました。
ですがどちらかと言いますと、母は黒蓮の方を不審に思っているようで、最悪黒蓮を琉花に近づけないようにする「接近禁止命令」を出すようになるかもしれない、その判断のために島へ行くことにした様子。
黒蓮にリベンジを果たしてやろう、と意気込む母なのでした。

到着予定時間より少し遅れて、母が島へ到着します。
その時ばーちゃんはコンビニの接客で大わらわの最中で、中で適当にくつろいでいて、と挨拶もそこそこに家のほうへと招かれます。
話に聞いていた通り、離島のコンビニとは思えないほどの大繁盛ぶり。
とはいえ逆に言えば、島に初めてできたコンビニで、まだできて二か月くらいならばこのくらい生協でもおかしくはないだろう、と母はそれほど不振には思わないようです。

母はさっそく、黒蓮に主人の実家にお招きいただきましてどうも、とイヤミであいさつし、フクノカミはどこですか、楽しみにしてきたんですけど、と本題に入りました。
ですが、前巻のフルスイング以来、フクノカミは琉花や黒蓮の前に姿を現さなくなってしまっています。
そこでとりあえず、状況証拠の方を見てもらうしかない、とフクノカミ登場以来の宿泊者名簿を渡しました。
受け取った母親からは、ものすごい勢いで不審に思っているオーラが漂っております。
義母への挨拶が終わったら、「お話」しよう、それまでにフクノカミを見せてくれ、これ以上一方的に話すのなら義母へこの件を相談する、と母。
確かにフクノカミを見せることができなければ、黒蓮は娘に変なことをふい超する怪しげな女としか見えないわけで……黒蓮は大人しく、引き続き探してみます、と引き下がるしかないのでした。
母は琉花だけを引き留めて話をしようとするのですが、琉花もまた今の状況を正しく理解してもらわないと困るわけで。
フクノカミを見せないと聞く耳を持たないんだから、自分もフクノカミを探しに行く、とその場をさっさと後にするのでした。

残された母は、手持無沙汰になってしまったこともあり、ご飯の支度のお手伝いでもしようとお勝手に立ちました。
するとシンクの横に、でべら(カレイの一種)が出ていることに気が付きます。
でベラが出ているということは、でべら飯か、とでベラ飯の下ごしらえを始める母。
料理をしながら、でもこの事態はちっとも様子を見に来なかった自分のせいでもある、黒蓮を追い払うのは大前提としても、この茶番に至った真相を琉花は話してくれるだろうか、などと考えていますと……
横から、デベラ、メシ、とたどたどしい声が聞こえてきます。
そう、でべら飯、と返事しながらそちらの方に視線をやりますと……
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いました、フクノカミ。
こんなあっさりとその姿を現すとは、誰が予想したでしょう……!!
フクノカミはシュルリと舌を伸ばし、でべらを一匹掴み取って口に放り込み、呑み込みました。
そして立て続けにどんどんでべらを口に運んでいきます。
……呆然とそれを見ていた母ですが……そっと手近にあったすりこ木に手を伸ばして……!

黒蓮と琉花が成果を得られず、それでも話だけでも聞いてくれないか、と帰ってきたのは、母がフクノカミをぶん殴って追い払ったあとでした。
完全に二人の話が嘘で、黒蓮に担がれているのだと思っていた母は……いろんな意味で大ショック。
冷静に物事を考えられるようになるためにも、とりあえず今日は一泊していくことにしたようです。
そして少し時間がたって、少し落ち着いたところで本格的に話し合いを始めるのですが……
やはり疑問なのは、琉花を島から出すのを嫌がっているのが確かとはいえ、琉花が島から出ただけであんな「生き物!」と言った感じの物体が消滅したりするのだろうか?と言うところのようです。
それでも今できる最善に近い策ではありますから、やってみて、経過は黒蓮が伝えていく、という感じでお話は進みます。
……最大の問題は、琉花の心の方です。
フクノカミを消すために琉花が島を出る、ということは、もう二度とこの島に帰ってこない、という事。
そうなれば当然、最近は島に残ると言い始めた思い人、及川ともお別れすることとなってしまうわけです。
……琉花は意を決し、及川に連絡を取るのでした。

及川に会い、ここを出ることになった、と報告する琉花。
及川はもともと琉花のことを友達としか思っていない節がありますので、ふーん、とそっけない返事を返すばかり。
ここで自分の想いを伝えなければだめだ!と、わかっている琉花ですが……結局口から出てきたのは、進路をどうするのかという質問でした。
すると及川、もともと大阪に行く気なんてない、とかつての発言を全く翻した発言をするではありませんか。
確か及川は、でっかいアニメショップのある大阪に行きたい、という理由で進路を迷っていたはず。
だと言うのに、こんなことを言うのです。
進路にそんな店関係なくないか、と。
この島でゆくゆくは起業したい、寧島を人が集まるような島にしたい。
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イキモノって、繁栄し続けるしかないようにできてるから。
……まるで、フクノカミに魅入られた後のばーちゃんのような発言をする及川……!!
さらに今まで熱中していたアニメに関しても、まるで興味を失ってしまっています。
完全にフクノカミによって、その人となりを捻じ曲げられてしまっている……
その事実に直面した琉花は、はげしいショックを受け……そして、帰宅した後黒蓮と母にこう言うのです。
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残る、あたし一人だけ帰れない、と。



というわけで、事態がどんどんと変わっていく本作。
フクノカミが琉花に固執していて、島を出さないように動いているのは確実です。
琉花が島を出れば、フクノカミの力も弱まって行くのかもしれません。
ですが、こうしてフクノカミの影響が色濃く出ている今、変わっていってしまっている及川を置いて島を出る、という決心もできず……
琉花は本当に島に残る選択をするのでしょうか?
それとも、島を元に戻すために島に二度と戻らない決心をするのでしょうか?
あるいは……?
琉花の動向に注目です!!

そしてこの後、さらに事態を複雑化させていきそうな新キャラクターが登場。
そこに本格化していく酒巻の不穏な動きも絡んでいき、物語はどんどんと複雑に、そしてきな臭くなっていくのです!
フクノカミの力に関しての謎、絡み合う複雑な思惑、いまだ明かされないフクノカミの正体。
徐々にではありますが、フクノカミを倒すための鍵のようなもの見え始めてきた本作、これから先も楽しみでなりませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!