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今回紹介いたしますのはこちら。

「火ノ丸相撲」第20巻 川田先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。



さて、腕の故障を乗り越えて幕内にまで戻ってきた鬼丸。
ですが角界は鬼丸の復活よりも大きな話題で持ちきりになっています。
それは大横綱・刃皇が、来場所優勝したら引退する、という前代未聞の宣言です!!
このまま刃皇を引退させるわけにはいかないと、鬼丸達国宝をはじめとした面々は今まで以上に闘志を燃やすのですが……?



鬼丸は、童子切こと天王寺に誘われて、大和国部屋の夏合宿に参加していました。
打倒刃皇に燃える力士たちが、部屋や一門の壁を越えて一堂に集い、技を磨き合うこの合宿。
そこには大和国部屋の力士や童子切だけではなく、三日月こと沙田、大典太こと日景といった戦友たちも大勢詰めかけています。
ちなみにこの三日月と大典太、鬼丸が団体優勝を果たしたあのインターハイの翌年、個人戦の結晶でぶつかり合ったライバル。
今でもライバル関係、そしてなんだかんだと仲の良い友人関係も続いているのです。
そしてそこに、童子切と数珠丸も現れます。
鬼丸を加え、これで天下五剣と呼ばれる国宝五名が勢ぞろいをしたと言うわけです!
合宿参加者もざわめくこの豪華そろい踏みですが……鬼丸と数珠丸の間には少し違った空気が流れていました。
鬼丸、よく戻ってきてくれた。
そう言って手を伸ばす数珠丸。
そして握手を交わしながら、こうささやくのです。
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後で一番お願いします、真剣で。
そのわずかな瞬間に、二人の間にはピリついた空気が流れます。
これこそ鬼丸が求めていたもの。
けいこ相手は強ければ強いほど、真剣であればあるほどいい。
表面上は和やかなこの合宿には、本場所に劣らないほどの殺気が漲っている……!!

鬼丸にとっては言うことのないこの合宿ですが、不満があるとすれば……鬼丸が苦手とする長身大型力士三名、天下三名槍と呼ばれるメンバーの集まりが悪いことくらいでしょう。
大和国部屋の大和号は参加しているものの、御手杵や蜻蛉切の姿はなし。
特に三人の仲がいいわけでもないようで、大和号は一応声はかけたが残りの二人はやる気があるのかないのか分からない、ひとくくりにはしてほしくない、と吐き捨てるのです。
とはいえ、関取と言うのは忙しいもの。
巡業や連合稽古と言った公式のスケジュールではないこの合宿に参加していないことを責めることはできないでしょう。
そもそも本来、こう言った一門や部屋を越えた稽古と言うのはその純行で行うものです。
ですがそれでは足りない、もっと追い込まなければならない。
さらに強くなって……打倒刃皇を果たす!
そう決意した者達でこの合宿は行われているわけですが……その決意を抱いているのは、ここに集まった力士だけではありません。
かつて力士だった者たちもまた、その使命に燃えているのです!!
大典太の兄にして元大関の大景勝。
そして……最後の日本人横綱、大和国!!
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その二人もこの合宿に姿を現したのです!!
そして大和国は言うのです。
もしこの場に刃皇の引退宣言を聞いて悔しくなかったものがいるなら用はない、即刻立ち去れ。
相撲の国に生まれたものの矜持を示せ……!
みなぎる殺気……!
今の刃皇の独壇場と化した土俵に最も憤りを感じているのは、この大和国なのかもしれません。
その大和国の想い、そして刃皇に勝ったこともある大景勝の経験。
それらがここに集った力士たちの情熱と合わされば……きっと、刃皇にも届くはずです!!

激しい稽古の中、いよいよこの二人が対峙しました。
鬼丸と、数珠丸。
この二人の体格は、まるで子供と大人……いや、それ以上です。
鬼丸の身長は157センチ、体重は91キロ。
間違いなく関取の中で最も小さく、軽い力士です。
対する数珠丸は身長は190を超え、体重は230キロ……日本人力士最重量を誇る恵まれた体の持ち主。
普通の格闘技ならば、この体重差での試合などありえません。
格闘技では、数キロの体重差で決定的なパワーの差が生まれるもの。
ともすれば、致命的な事故が起こってしまうこともあり得るわけで……
実際、2年前の鬼丸の腕を壊してしまったのも、倍以上の体重差があるこの数珠丸でした。
この二人の真剣勝負には、どうしてもお互いのトラウマがよぎってしまいます。
鬼丸は、腕を壊されてしまった痛恨の記憶が。
そして数珠丸には、「壊してしまった」と言う精神的な苦痛が……!
数珠丸は精神的にもろいところがあるようで、大事なところで勝ちきれない様子。
番付も上下して今一つ上位に進出できない現状が続いています。
そのトラウマは、鬼丸と土俵上で対峙している今も彼を苛んでいて……
突然、そんな数珠丸の頬を張る鬼丸。
思いもよらない出来事に驚く数珠丸ですが、鬼丸は言うのです。
真剣って言ったのはあんたじゃろ、あんたにそんな調子でいられたら、死んだこの腕が浮かばれねえんすよ!
……死んだ、この腕。
鬼丸は、本場所でぶつかり合うライバルも大勢いるこの場で、はっきりとこう宣言するのです。
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あの怪我以降、鬼車が打てない、と……!!


というわけで、運命の場所に向けて着々と刃を研ぎ続ける今巻。
鬼丸の右腕がもうしっかりと相手を掴んで投げることはできないと言う、衝撃的な事実が明らかになったものの、もちろん鬼丸がただそのままにしているはずもありません!!
怪我をして棒に振った、ように見えた2年間。
その2年間で鬼丸はどんな稽古を積み上げたのか?
それもまた明かされることとなるのです!!

さらにそんな来場所に向けての稽古に加えて、今巻では鬼丸とレイナのお付き合いが始めるラブコメ編も収録!!
今まではっきりとその想いを明かしてこなかった二人ですが、周りの面々の力添えもあっていよいよ本格的に交際が始まるようです!
とはいえ今までまともに恋愛などしてこなかった二人、素直に進展とはいかないようで?!
さらにそこにとんでもない人物も絡んできまして、良くも悪くも自体は混乱!!
二人の関係はどうなってしまうのか、これが鬼丸の新たな力になったりしちゃうのか?
いろいろな意味でこちらも要注目です!!
……個人的には堀ちゃんに頑張ってほしかったんですが……まあ……ね……!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!