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今回紹介いたしますのはこちら。

「上野さんは不器用」第4巻 tugeneko先生 

白泉社さんのヤングアニマルコミックスより刊行です。


さて、頭脳は天才、恋愛は凡才以下の上野さんが、何とか思いを寄せる田中に告白させようと奮闘する本作。
もはやその目的もどこにいったのやらと言う謎アプローチを続ける上野さんでsyが、果たしてその願いが叶う日は来るのでしょうか……!?



いつものように、上野さんは独りごとを言いだします。
中にあれ着てくるの忘れてたわ、昼休み忙しかったからなぁ、まあいいか、すぐ着られるし。
まず下を先に脱いでぇ……と、ツッコミなり反応待ちの上野さんですが、たなかももう慣れたもの。
何も言わず、理科室から出て行こうとするのです!!
着替えるみたいな話をしていたから外に出ようとした、という紳士的な発言をする田中なのですが、そこは複雑な、と言いますか、面倒くさい乙女心を持つ上野さん。
女子が今から着替える様なそぶりを見せたら、自ら進んで席を外すっていうのか、その一見紳士的な対応の見返りとして何を要求してくることやら、いやらしいにもほどがあるだろう!!
こんな圧巻の前で着替えてられるか、さっさと出てけ!
とさんざっぱら言うだけ言って、結局部屋から田中を追いだすのです。
おまけに塩をまくと言うおまけ付きで……!

上野さんが着替え終わった後、たなかは改めて理科室の中へ。
すると上野さん、なんとスクール水着に身を包んでおります。
プールで何かをするのかと尋ねる田中ですが、もちろん上野さんがここで披露する水着なのですから普通の水着であるわけもなく。
何でもこの水着は「SQ水」なる上野さんの発明品で、空間量子仮想水中服、なのだそうです。
場が有する量子濃度変動率を波として捉え、装置から放出する水分子を鍵として非実在ウェーブに乗ることができる……というわ、パッと聞き何が何だかわからないこのSQ水。
案ずるより産むが易しとばかりに、上野さんはさっそく実演を行います。
まずこのSQ水に水を含ませました。
すると……何と上野さんは、
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ふわふわと浮遊し始めるではありませんか!
さらにそのまま、上野さんはすいすいと空中を泳ぎ始めるのです!
気持ちよさそうですねー、とそんな上野さんをぽけーっと眺める田中。
上野さんはと言いますと、特に何も考えていないだけの田中に対し、白々しい反応をしている、このSQ水を全方位から観察できるこの状況に内心打ち震えているだろうに、とほくそ笑むのです。
今はこの触れることのできない天女の舞を両目に焼き付けることを許そう、と謎の上から目線で見られる喜び(?)に打ち震える上野さん。
全く打ち震えていない田中の方は、これ使ったら空飛んで移動できますね、と感想を漏らします。
……ですがこのSQ水、そこまで万能のアイテムではないようです。
この装置は性質上、量子の流れが安定している室内なんかに使用が限られるのだとか。
しかもこの教室内でも、ドアを急に開けるなどして量子の流れが変わると、一気に外へと押し流されてしまったりするのだそうです。
と、そんなことを言うとそんなことが起こってしまうのが上野さんの運命だったりします。
突然理科室の扉がバンと派手に開けられて、田中の妹、みずなが参上!!
おにいちゃん、放課後までに水筒貸してって言ったでしょ!と簡潔に用件を告げてきたのでした!!
瞬間、上野さんは理科室から扉の方へと投げ出されそうになってしまいます!!
とっさに柱をつかんで難を逃れようとする上野さんなのですが、その間にもSQ水は理科室の外へと飛んでいこうとします。
とうとう耐えきれなくなり、左肩のあたりがぶちっと音を立ててちぎれてしまったのです!!
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とっさに片手で水着を抑える上野さん!
ですがもう片方の手だけでは、SQ水の力に耐えることができず、とうとう柱にかけていた手のロックが外れてしまいました!!
鈍感極まりない田中でも、今の状況がまずいことはわかった様子。
いち早く上野さんの下に走り、そしてみずなにそのドアを閉めろ!!と叫ぶのです!!
……が、水菜はなぜドアを締めろと言われるのか分かるはずもなく。
水筒!と用件を改めて告げるために理科室の中に足を踏み入れるのですが、そこには
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はだけかけた水着を抑える上野さんを、後ろから抱え込む田中がいて……
……雷に打たれたかのようなショックを受けたみずな、しばらく固まった後……何も言わず、扉を閉めて立ち去っていくのでした……

扉が閉まったおかげで量子は安定、上野さんは自由を取り戻します。
それなのになお足ごと抱え込んでいる田中に、上野さんはいつまで女子にセクシーポーズさせとんじゃ、クソボケか!と言い放って……田中の顔も見られずに逃げ去っていきました。
田中は完全に置いてけぼり状態。
助けたというのに上野さんには罵倒され、妹は用事が何かもわからないまま去って行った……
ぽかんとする田中を見ていた山下さん、今やってきたみずなの用事はともかく、この後家に帰った後のみずなが持ち掛けてくる用事は予想出来るようです。
家族会議だな、と。



というわけで、今巻もドタバタが止まらない本作。
もはや田中に告白させるだとか、意識させるだとかではない、もはや何とか手を尽くして自分のあられもない姿やおパンティやらを見せつけようとしているとしか思えない行為ばかりしてしまう上野さん。
これも愛ゆえの行動なのかもしれませんが……何と言いますか、もう致命的にずれているとしか……!!
今回紹介させていただいたお話の他にも、透明になったあげく体をまさぐられたり、お尻を裏拳で叩かれたり、田中のすぐ横で全裸になってみたり、自分の太ももを撫でまわさせようとしてみたりと、それはもう……暴走ロードまっしぐら!!
そんな上野さんが可愛くもどうしようもなさすぎる様子が克明に描かれるのです!!

そして今巻にも前巻までで着々と数を増やしているキャラクターたちが所々で存在感を発揮してくれます!
みずなに続き、よもぎや西原さんや北長先輩と言ったキャラクターが出番は多くないながらもばっちりインパクトを残すワンポイント登板を果たしてくださるのです!
そしてさらにまた新たな新キャラクターも登場しまして、ますます科学部は騒がしくなってまいります。
こんな状況で上野さんの気持ちは伝わるのでしょうか!?
いや、伝わらないような気がしますが……そんな上野さんの空回りぶりをこれからも見守っていきましょう!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!