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今回紹介いたしますのはこちら。

「ふたりモノローグ」第4巻 ツナミノユウ先生 

Cygamesさんのサイコミックスより刊行です。



さて、すっかり仲良しになったひなたとみかげの日常を描いていく本作。
仲良しではあるものの、みかげの本当の願いはひなたともっともっと深い関係になる事!!
とはいえあくまでクールなギャルというキャラ作りの関係、そしてなかなか一歩を踏み出せない生来の性格もあって、なかなかみかげの思い通りにはいかないようで……?



夏休みに入ってしばらくしてからのこと。
学校がないと言うことで、ひなたに会えないこと、そして夏休み突入直前にちょっとばかりから回っていたことがあって、夏休み突入後一週間ほどは抜け殻のように過ごしていたみかげ。
ですがいろいろあって夏休みの講習に参加することになり、ひなた分の補充に成功します。
すっかり復活を遂げたみかげ、おまけに講習の成果まで出てきたようで……?

夏期講習の総仕上げとなるテストで、72点となかなかの成績を収めることのできたみかげ。
今まで勉強とはほとんど縁のない生活をしてきたみかげですが、こうしてテストを受けている最中から手ごたえを感じて、実際に結果が出てくると言う初めての体験に正直打ち震えておりました。
ひなたもすごいねと褒めてくれまして、みかげはなんだかいつもとはまた違う笑い声を漏らしてしまうのです。
そんな幸せマックスのみかげですが、そこに横やりを入れてくる男が現れます。
伏倉です。
伏倉はひそかにみかげ(のおっぱい)を狙っているクラスメイトなのですが、みかげは伏倉のことなどもちろん眼中になし。
適当にあしらおうと、内心の邪魔だよオーラをかろうじて抑えながらそっけない対応をしようとするのですが、伏倉の思いもよらない言葉に驚いてしまうこととなります。
この後、花火に行かないか?
もちろん伏倉はこれをきっかけにみかげとお近づきになりたいのでしょう。
ですが一対一で誘ったところで断られるのは目に見えているわけで、講習参加者全員で行く、というイベントに託けて誘ってみたわけです。
折しもこの日は近所の川で大規模な花火大会の催される日。
皆とならば悪くないですし、何よりひなたと一緒に花火を見られる、なんなら隙を見て人気のないところで二人きりでじっくりイケるかもしれない、というみかげにとってのチャンスともいえるかもしれない。
そう考え、みかげはひなたとともに参加することにしたのでした。

集合時間の少し前に待ち合わせ場所についたみかげ。
どうやらひなたはまだ来ていないようで……講習を受けていたのは基本的に受験を目指して勉強を頑張る真面目組。
そんなメンバーの中でギャルが一人紛れ込んでいる後うのも居心地が悪いな、とみかげは所在なく過ごしていたのですが……
そのタイミングで、調理実習で一緒になったりもしたクラスメイト、岩槻に話しかけられたのです。
御厨さん勉強できたんだね、と例のテストのことから切り出された会話。
実は不良だと思ってて怖かったんだけど、夏期講習真面目に受けたり問題解いたりしてるのを見て、とみかげに対する誤解が解けたというような方向に進んでいきます。
すると他の講習参加組もそこに混じってきまして、かっこいいよね、ネイル綺麗だし、どんなケアしてるの?などとみかげを囲んでのワイワイ間で始まるではありませんか。
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なんかモテ始めた、とこの状況に困惑するみかげ。
そうしている間にひなたが到着しまして、そのひなたの私服姿にときめくのですが……
ひなたのほうは、まったくみかげに近づいて来ようとしないのです。
実はひなた、みかげのその姿を嬉しく思っておりました。
みかげが不良などではなく、正義の人だってみんなわかってくれたんだ、としみじみ感じ入り……ついでに、好きだったマイナーな作品がアニメ化してメジャーになっていくときに感じる寂しさのようなものも感じているひなた。
でもここは喜ばなきゃ、古参ファンのたしなみだもんね、と完全にそっち方面の立場で暖かい視線を送り続けるのです。
みかげはというと、いつものように浮気じゃないよ、私にはひなたちゃんしかいないんだから、このままじゃ打ち上げが私の争奪戦になっちゃう!と謎の妄想をしております。
と、ちょうどその時時間になったようです。
星空に拡がる、大輪の花!
打ち上げられた花火を見上げるひなたとみかげ。
花火の大音響がお腹に響くね、などと他愛もない会話をしながらも、みかげは今の幸せをかみしめるのです。
ふたりきりではないものの、肩を並べて花火を見れているし、成績も伸びた。
夏休み当初はどうなるかと思ったけど、わるくないじゃないか。
そんな気持ちを反芻していたその時、花火が始まっちゃったじゃないかと前の方へ急ぐ集団が走り込んできまして、ひなたとみかげの間を駆け抜けていきました。
その集団にぶつかられ、よろけてしまう二人。
とっさに伸ばしたひなたの手を取ろうとするみかげなのですが……その瞬間、中学時代のトラウマがよみがえってしまうのです。
伸ばされた手をつかめば、自然と俗にいう恋人つなぎになってしまう。
中学時代、自分に良くくっついてきた女子に何となく恋人つなぎをしてしまった時に、全力で引かれてしまった、あの時の視線……!
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そのトラウマを前に、とっさに手を引いてしまうみかげ。
そのせいでひなたは人ごみに飲まれてしまい、その姿は見えなくなってしまいました。
……再び過去の亡霊に足を引っ張られ、ひなたとの関係も後退してしまうのでしょうか。
……いえ、今回はそうはなりません!!
いつまでこんなのに足首をつかまれてるんだ、他の女子にモテて浮かれてる場合か?
これを乗り越えなきゃひなたちゃんとてもつなげないんだぞ!!
いつまでも頭の中にトラウマでございますってのさばらせちゃだめだ!!
さぁ唱えろ、「クールたれ!!」
真にクールなギャルは!!
人込みなんてかき分けて!!
運命の相手とだって!!
恋人つなぎして見せる!!
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みかげはとうとう過去の呪縛を断ち切って、一歩踏み出すのです!!
目指す者はただ一つ……
ひなたとの、恋人つなぎ!!!



というわけで、みかげが大きく一歩踏み出す今巻、
本作のドタバタのほとんどはみかげの過去のトラウマによるものだったりしますので、そのうちの一つをこうして振り切ることができたのは大きな前進と言えるでしょう!!
ですがこう決心したところで、いざその場に直面した時に本当にその軛から放たれることができるのか、はまたもう一つの関門となるはず。
みかげが踏み出さんとしているその一歩……しかとその目でご確認ください!!

そして前巻から二人に本格的に絡むようになってきた、第3の女・田中弘美も動きを見せ始めます。
いつかしっかりと名乗って、過去の過ちを謝罪し、罰を受けなければならない、そしてできることならみかげとひなたに混じって友達になりたい。
そんな彼女がとうとう……!!
みかげとはまた違った面倒くさ……もとい、個性的なこじれ方をしてしまっている田中の奮闘も必見ですよ!!

そしてその他のお話も注目作品ぞろい。
通常営業のみかげとひなたの絡みはもちろんのこと、1学期終了を前にみかげのした決心とその結果、洸とみかげのちょっといい感じの関係性、みかげの敬愛する先輩とのあれこれなどなど、今回もボリューム満点、抜群の空回りと時折じんわり心に刺さる感動をねじ込んでくださいます!!
そして今回も描き下ろしは豊富に用意されておりまして、ウェブ公開版を呼んでいる方でも安心の一冊になっていますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!