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今回紹介いたしますのはこちら。

「ラブホール」第2巻 陽気婢先生 

小学館さんのサンデーGXコミックスより刊行です。


さて、ひょんなことから大人のおもちゃに封印されているという仙女、ヌッコを手にすることとなったケイト。
他の女性と経験しないまま、ヌッコを1000回使うと呪いが解け、ヌッコは封印から解放されるとのこと。
ヌッコに協力することに決めたケイトですが、同居している義母や義妹をはじめとして、なんだかちょっときっかけさえあれば行けてしまいそうな魅力的な女性が周りに勢ぞろい。
果たしてケイトは誘惑に負けず、ヌッコに操を立て続けることができるのでしょうか?



ケイトはコミケにやって来ています。
当然ヌッコも一緒ですが、流石に彼女の姿が見られては大騒ぎになってしまうでしょう。
ケイトはくれぐれもヌッコに携帯電話の中から出てこないよう、厳しく言い含めるのです。

そもそもケイトはなぜコミケにやって来たのでしょうか?
先日一本の電話がかかってまいりまして、その電話の相手……ケイトの先輩のサークルの手伝いをすることになったのです。
会場入りしたケイトはすぐさま先輩のサークルへと直行。
その先輩のサークル、特別人気のサークルと言うわけではないようなのですが、なにせ一人でサークル参加していますと、席を離れて目当ての本を吟味しに行くこともできません。
そこでケイトに白羽の矢が立った、ということのようです。
ケイトの方も、一般参加と違ってすんなり入場できるサークル参加できるならば望むところ。
せっかくですし、温めていた作品をコピーしにして配布させてもらうことにしたのでした。
先輩と挨拶をかわし終わりますと、先輩はさっそく一般入場の前にあいさつ回りをしておきたいから、とケイトに留守番を任せて出かけていきました。
ケイトはもし自分があいさつ回りをしている間に逆にあいさつをしに来る人がいたら本を渡してほしい人リストを受け取りまして、留守を守るのです。
ちなみに先輩の本は、「カリンちゃん」と言うオリジナルキャラを使った成人向け漫画。
ショートカットにワンピースの似合うカリンちゃんですが、厳密にいえば本当の意味でのオリジナル作品ではありません。
なんとカリンちゃん、先輩が愛用している大人向けのリアルドールがモデルなのです。
そのモデルを使ってほのぼのエロスな漫画を描いておりまして……
道具とはいえ愛用しているモノに愛を捧げるその先輩に、ヌッコは……ものすごく交換を持った様子!!
素晴らしい、先輩とはわかり合えそう!と歓喜するのでした。

そんな先輩の本ですから、根強いファンもついている様子。
留守番を始めるなり本を求めてくる人もおりまして、その対応をしている間に一般入場の時間がやってきました。
戻ってきた先輩は、ウチみたいなところはすぐには客が来ないから今のうちにまわってくると良いよとケイトを送りだしてくれるのですが、ひとつだけお願いをしてきました。
先輩のお気に入りのサークル、鬼畜桃子の新刊を買ってきてくれ、とのこと。
宣伝もかねて渡してくれと手渡された冊子を持って、とりあえずケイトは男性成人向けカテゴリのあたりをふらついてみることにしました。
裸同然と言ってもいい姿で歩き回っているコスプレイヤー、あられもない姿のイラストが描かれたノボリ、ポスター、ディスプレイ、同人誌……
どちらを向いてもエロスな色どりによそおられた光景には、ヌッコも大興奮!
体の芯がうずくわ、と文字通りの意味で興奮してしまいます!!
くれぐれも、くれぐれも携帯電話から出ないようにまたもお願いしなおすケイトなのでした……

そこはそれとしまして、件の鬼畜桃子のサークルに並ぶことにしたケイト。
暗黒童帝先生は来ないのか、関西在住だし商業誌の締め切りも結構あるから来ないだろう、などと言うことをヌッコと話しながら列に並びますと、なんという偶然なのでありましょうか……ケイトの前に並んでいたのが、
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あのセリだったのです!!
ただでさえヌッコの存在を感じ取って怪しんでいる彼女、先日はケイトがヌッコを使用している真っ只中を目撃してしまうなど、いろいろと厄介な人物となっています。
セリはケイトに気付くなり、ケイトを「変態」呼ばわり。
いきなり人聞きの悪い呼び方をされて慌てるケイトですが、セリはこんなところで何をしているのでしょうか。
……まぁコミケに来てならんでいるのですからしていることと言えば一つなわけではありますが……
なんでも、友達と手分けをして人気の新刊を買っているとのこと。
セリはたまたま鬼畜桃子の担当だったそうで、なんといいますか……偶然というのは恐ろしいもの。
とうぜんセリは例の事件について詳しく尋ねてくるわけです。
ヌッコの姿こそみられてはいなかったようですが、なにせケイトは義妹である祥子のおパンティをかぶっていたわけで。
セリでなくても義妹のおパンティをかぶって自家発電している場面を目撃すれば、そりゃあ変態の烙印を押すのも無理はないでしょう。
いろいろ言い訳したいところですが、ヌッコの存在を明かすような発言はできませんし、どうしてもしどろもどろになってしまうケイト。
幸か不幸か、セリは直ちにケイトを追い詰めようと言うつもりはないようで、個人の性癖をとやかく言うつもりはないが、犯罪者はまず身近な人物をターゲットにするらしいからそうはならないでくれ、と辛辣な言葉を投げかけてくるだけにとどめるのでした。
そしてその問題の相手である祥子に対してはこのことを言うべきかどうかまだ保留中とのこと。
危険を知らせて注意喚起する、あのことを思いだしてしまいそうだからもう話しかけないでくれ、とセリは行列用の価格表に目を移すのでした。
……ところがその直後、セリはとんでもないことに気が付いてしまいます。
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バッグに入れていたはずの財布がない……!?
どうしよう、落としたのか?とうろたえるセリですが、その異常をヌッコが察知しました。
どうやら財布は落としたのではなく、すられたらしい。
持ち物には持ち主の「気」がしみついているから、それを追えばスリを見つけられる、とヌッコ。
ものすごくつんけんとした難しいお相手のセリではありますが、なにせケイトは幾度となく「おかず」にさせていただいている相手でもございます。
様子を見て事情を尋ね、財布を無くしたと言う状況を確認したケイトは、とあるセキュリティ会社のアプリを入れてあるから、もしかしたら見つけられるかもしれない、とちょっと苦しい説明をして列を離れるのでした。

ヌッコの力によって、スリはあっけなく御用。
ケイトはセリの財布だけ素早く取り返して列へと戻ります。
幸いセリの順番が回ってくる前につくことができまして、財布を渡してあげることができました。
さらにラッキーなことに、財布は中身が抜かれる前。
セリは素直に感謝し、
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ありがとう!とケイトに抱き着いてきて……!!
ケイトは慌てて、並びなおすからと後ずさって逃げ出します。
そんなケイトの姿を見て、セリは様々なことを思い巡らせました。
ケイトは自分のために列まで離れて探してくれたのか。
でもあんな少ないヒントで見つけられるアプリなんて存在するのか?
最初から財布を落とすところを見ていたとか?
自分のことをずっと見守っていた?
いやでもそれはただのストーカーじゃないか……
駆け巡る様々な思い。
と同時に……セリの胸は、なぜか高鳴ってしまうのです!!



というわけで、セリの心境にも変化が訪れてしまう今巻。
このコミケ編は一つの転機にもなるようで、ケイトはこの後あの人物と一応の対面を果たしますし、ヌッコもとんでもない事件を巻き起こしてしまいます!!
各キャラの立ち位置が少しずつ変わっていきまして、ケイトとヌッコの1000回の関係の困難さが一層増してしまうような……?

今まで直接的な危機はなかったと言っていいケイトの貞操ではありますが、今巻で一気にやばい感じに!!
セリがケイトを意識し始めただけではなくまだ何かを企んで入るようですし、義母である由香がまさかの行動に出て本作最大のピンチが巻き起こってみたり、暗黒童帝とケイトの思わぬ関係も発覚してみたり。
さらに今までケイトをどう思っているのかよくわからないところのあった祥子も思いがけない行動を!?
なんだかモテ始めた気のするケイト、このまま貞操を守った状態でヌッコを1000回使用することができるのでしょうか……?!
1000回と言うと途方もない数字な気もしますが、1日3回使えば1年は持たないわけで。
その長くはない期間の中で、これから何が起きてしまうのか……!?
その何かには、今巻でも惜しげもなく披露されているエロスな要素が付き物となっていることでしょう!!
ドラマ的にも、エロス的にも期待は尽きませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!