jg0
今回紹介いたしますのはこちら。

「ジャガーン」第5巻 原作・金城宗幸先生 漫画・にしだけんすけ先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。



さて、壊人戦士によるヒーローチーム、トリプルHの活動が世間に認められつつあった前巻。
その活動をより活発化させるために行われた大規模デモだったのですが、そこに「面白さ」至上主義の散春が現れ、デモの会場の真っただ中にキチガエルをばら撒いたのです!
集まっていた民衆たちは続々と壊人化し、会場は一気に惨劇の場に!!
そんな中でトリプルHのリーダー、禊は散春と対峙して……!?



散春は禊に語りかけます。
凄かったね、面白いもん見れたよ!強いねアンタ。
正義って、暴力だね。
掲げた時点で正義じゃない者を「悪」にする、そうやって人は誰かを無意識に傷つけてる。
でもみんなそんな自覚内から自分だけはいい人間だと思ってる。
争いってそうやって生まれるもんだと思うよ、俺はそれを具現化しただけだよん。
そう語る散春に、禊は問答無用で殴り掛かります。
お前を倒して、この惨劇の首謀者として公表する。
俺の正義は揺らがない。
そう言ってのける禊ですが、散春はそれを聞いてむしろ嬉しそうに微笑みます。
じゃあ俺が買ったら、正義ごとあんたはぶっ壊れるね!
その先のあんたが見てみたい!!
信者たちが壊人になってどう思った、そいつら殺してみてどんな気持ち?
怪人のエネルギーの源は黒い感情なんだよ、綺麗ごとで蓋すんな、その中になるドロドロがお前だ!!
戦いながらそう呼びかけ、禊を揺さぶろうとする散春。
ですが、禊はその言葉で一切揺るがないのです。
禊の中には、確固たる存在意義があるのですから。
俺はヒーローだ。
誰よりも強く在る、それだけが存在意義だ。
……その言葉を聞いた瞬間、散春の顔から笑みが消えました。
彼の言う存在意義は、散春にとって、「つまらない」モノだったからでしょう。
jg1
自己分析が浅いよ、俺のほうが面白い。
そう言って、散春は本来の力を発揮して……!?

蛇ヶ崎がたどり着いた時、禊は……散春の力によって、磔にされてしまっていました。
禊は動けない中で、自問自答しています。
俺のせいで何人死んだ?
俺はヒーロー失格だ、「悪」だ。
何が間違ってた?
扇動して熱狂を作りだした俺が悪人か?俺がもっと強けりゃ止められたのか?
いや、壊人化はそいつ自身の欲望の爆発だ。
純粋に平和を望んでたら壊人にはならなかったはずだ。
結局どこまで言っても人間は自分の平和にしか興味がなくて、この世界は救う価値なんてないくらいに「悪」でできてた。
それを見誤った……
自分はヒーローではなかった、とうなだれていると、視界の中に蛇ヶ崎が現れました。
何しに来たんだ、と毒づく内心を隠し、俺は見せしめに磔にされて、戦犯として裁かれるだけの壊人だ、弱気な発言に終始しようとする禊。
すると蛇ヶ崎は、磔状態の禊を解放!
そして、何が正しいとか今はどうだっていいだろう、俺とお前なら散春を殺せる、ヤろう是、俺と一緒に、と声をかけたのです……が。
禊は蛇ヶ崎を殴りつけ、とんでもないことをしだすのです!!
蛇ヶ崎さん、このまま戦犯として捕まるだけの俺に、あんたは最後のチャンスをくれた。
これで終われる。
そう言って……
jg2
自分で自分の腹を引き裂き、自害を試みたのです!!
この世から悪意をなくしたいと言う自分のわがままについて来れる人間がいなかった、そんな世界に生きてる価値はない。
こんな世界に裁かれるくらいなら、俺は自分で自分を裁いて死ぬよ……
……割腹自殺を図った禊。
これで終われば、この騒動は多くの犠牲は払ったものの、とりあえずはここで終わった、かもしれません。
ですが、ここでさらに思いもよらない事件が巻き起こってしまうのです!!
シンだ、と思われていた禊の体から飛び出てきた、まだオタマジャクシ状態のキチガエル。
そのキチガエルを、突如禊の体の中から伸びてきたコードが捕えます。
俺は悪くない、俺は正義だ、間違ってるのはお前らだ。
死んだはずの禊はそうつぶやき……オタマジャクシだったキチガエルを生体のキチガエルへと変え……自らの体の中に取り込んだのです!!
俺は正しいことをした、この世界は悪だらけだ、俺が全部浄化してやる。
そう呟きながら……禊は、
jg3
完全なる壊人と化してしまったのでした!!!


というわけで、トリプルH編が決着となる今巻。
生体となったキチガエルを取り込んでしまった今、禊はもう人間ではありません。
蛇ヶ崎がさんざん思い知らされたように、完全なる壊人と化してしまったものを救う手段はなく……
このまま蛇ヶ崎は、禊を殺す、しかないのでしょうか?
怪人となった禊は、どんどんとそのパワーを増大させています。
そもそもそんな禊を倒すことができるのでしょうか……?
そんな急展開を迎えるこのトリプルH編ですが、これだけでは終わりません。
散春はまだこの辺りに居まして、この騒動の結末次第では更なる凶行に走ることも考えられます。
さらに禊以外のトリプルHの面々にも続々と様々な出来事が襲い掛かり、さらに犠牲になるものも……!?
しかもここには、蛇ヶ崎の知人で、壊人戦士ではあるものの、その力を自分の欲望のために使っていた呂場端も居合わせていまして、この騒動にかかわってきます。
まったく何が起きるのか、一切わからないこのクライマックス……
一瞬も目の離せない、怒涛の展開となっているのです!!

そして物語は新シリーズへ。
壊人化との付き合い方も変わりつつある世界で、蛇ヶ崎のとる行動とは……?
気になる展開は続いていきそうですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!