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今回紹介いたしますのはこちら。

「男塾外伝 赤石剛次」第3巻 竹添裕史先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、実の兄である剛壱との戦いに挑むことになった赤石。
どちらかが死ななければ決着とはならないというこの激戦、相当な実力者である剛壱に赤石は苦戦を強いられてしまいます。
ギリギリの命のやり取りの中、赤石はとうとう活路を見出すのですが……!?



剛壱との決戦を終えた赤石達。
そこで赤石はいくつかの真実と、次なる戦いを知らされることとなります。
その戦いは、個人戦3戦、タッグ戦1戦の4試合で3勝を収めたほうが勝ち、という「真羅卍象大武会」なる大会。
その大会で、「一文字流三百余年の呪縛」に決着をつける、とのことで、赤石は参戦を決意することになるのです。
そしてその大会に参戦すると言う怪しげな集団、「籠目六亡」に因縁があると言う鞍馬も参戦を表明!!
その場に居合わせた一文字流ゆかりの十文寺門番長の牛殻、そして二号生筆頭代理の江戸川も参戦が決定。
4名で大武会へと挑むこととなるのでした。

大武会の時はやってきました。
江戸川は集合場所に向かいながら、勢いで参加するとは言ったものの、自分事気が行く意味はあるんだろうか、と自問自答しておりました。
そうこうしている間に集合場所につくと、牛殻がお出迎え。
遅かったですな、てっきり逃げたのかと思いましたぞ、と結構なご挨拶をしてくれました。
実際江戸川は何度も逃げようと思ってしまっていましたが……同時に、何とか役立つために血のにじむような努力で技を磨いてもいました。
それでも江戸川の腰が引けたままなのは、自分に自信がないのと生来の性格もあるのでしょうが……やはり他のメンバーの強さもあるでしょう。
二週間ぶりに見た鞍馬は、全身傷だらけ、右目には眼帯と言う満身創痍の姿。
ですがその体からは、以前とは比べ物にならない気も感ぜられます。
依然とは見違えるようなその立ち姿、一体どこでどんな修業をしたのか?と牛殻も唸るほどです。
そしてさらに目を惹くのは背に背負った刀が二本になっていること。
おそらくその二本の刀から、以前と格段に違う新技を繰り出してくれるのでしょう……!
そのパワーアップの背景には、間違いなく籠目六亡の存在があるはず!
鞍馬をここまで豹変させた籠目六亡とは、いったい何者なのでしょうか……
そうこうしている間に、赤石も姿を現します。
剛壱との戦いを経て、真・一文字流とでもいうべき技を体得した赤石。
今まで以上のパワーアップを果たしたのは、赤石もまた同じというわけです。
そして牛殻も、大武会に向けて全員準備万端のようですな、と笑う姿から、この2週間での研鑽がうかがえます。
……そんな腕利きぞろいの中に放り込まれた江戸川は……ごっついのう、とうろたえるばかり。
しかしそれでも、ワシだって、となんとか勇気を振り絞り……大武会会場へ向かうヘリへと乗り込むのでした!!

真羅卍象大武会は、「剣」と名のつく武器を使う武闘家、軍人、殺人鬼といった名のしれた剣豪の身が出場を許された大会。
そのどれにも当てはまらない江戸川が何故参加を許されているのかはわかりませんが、ともかくこの大会に出ると言うだけで実力は折り紙付きと言えます。
そして籠目六亡を名乗る集団の力も、計り知れません。
鞍馬は何も教えてはくれませんし、赤石に「一文字流三百四年の呪縛」を聞く勇気も当然ないわけで……
江戸川はまたおびえるばかり。
と、そうこうしているうちにヘリは卍型になった島の上空へ差し掛かりました。
どうやらそれが大会の会場のようです。
ところがどうしたことでしょう。
その島の周りには、船や縁の残骸が無数に浮いているではありませんか。
それが何なのかは、すぐにわからされることになります。
突然襲来してきた斬撃!!
それはヘリに致命的なダメージを与え……制御不能に!!
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赤石達の乗ったヘリは墜落してしまったのでした!!

当然墜落で死ぬようなタマではない赤石、鞍馬とともに会場の島へとたどり着いていました。
ですが江戸川と牛殻の姿はありません。
呼びかけても声は帰ってこず……どうやらはぐれてしまった様子。
やむなく赤石と鞍馬は、着陸前に攻撃してくる気の早い1回戦の相手を探し始めるのです。
その一回戦の相手は……元ロシア軍人で、赤い死神の異名を持つ5人組!!
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4000人のテロリストを5人で制圧したという逸話を持っている赤い死神……相当な実力者であることは間違いなさそうです。
さらに彼ら、元軍人と言うだけあり島中に危険なトラップを仕掛けているようで。
果たしてそんな5人を相手に、赤石は鞍馬と二人だけで勝てるのでしょうか……?

一方、江戸川と牛殻はと言いますと……
会場である島のすぐ近くの海に落ちていました。
すぐ上陸して赤石達と合流しようとするものの……そう簡単にはいかないようです。
周りには、ぷかぷかと多くの死体が浮いていまして。
その死体を作り上げた、
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人喰い巨大鮫が、二人を取り囲んでいたのです!!


というわけで、新シリーズが開幕した今巻。
咬ませ犬にもなれず死んだかと思われていた鞍馬が生きていたことに胸をなでおろしたところでさっそく現れた籠目六亡。
鞍馬とは一体どんな因縁があると言うのでしょうか?
只者ではない雰囲気が漂う籠目六亡ですが、どちらにせよこの大会で倒さなければならない敵と言うことは同じ。
がっちりと手を組んで、しっかりと勝利を手にしたいところですが……

ちなみに今巻では、ちょっぴり控えめ。
本格的に参戦した鞍馬をはじめとして、牛殻や、なんとあの江戸川の見せ場があるところこそ見どころと言えるのではないでしょうか!!
鮫相手とはいえ、とうとうまともに戦う江戸川……!
初代の男塾でも正直まともに戦った事がない彼、「暁」ではちょっとだけスポットライトが当たりましたが、今回は果たして!?
江戸川先輩の勇姿にも注目です!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!