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今回紹介いたしますのはこちら。

「じけんじゃけん!」第4巻 安田剛助先生 

白泉社さんのヤングアニマルコミックスより刊行です。


さて、ミステリバカの残念美人、百合子先輩を中心に、ミス研の活動を描いていく本作。
今巻でもそんなメンバーのめんどくさくも楽しい日常が繰り広げられていくのですが……?



対峙するアイリスと戸入。
覇気のない戸入に対して、アイリスはやる気満々。
一体何が行われるかと言いますと、今までずっと「仮会員」であった、アイリスの昇格試験です。
試験内容はババ抜き。
アイリスが勝利すれば仮会員を卒業し、戸入が勝てばそのまま据え置きと言う単純な勝負です。
とはいえ心理戦となれば戸入が断然有利、感情が思い切り顔に出るアイリスに勝ち目はないでしょう。
ですがその辺りは折り込み済み。
ミステリには厳しい百合子先輩ですが、あいてはなんだかんだいっても可愛いアイリス。
特別ルールで恩情をかけてあげることにしています。
その恩情というのは、アイリスだけイカサマありというもの。
勝負前野握手の歳から、早速アイリスはダーティーな手段に訴えかけてきます。
手のひらに触るとびりっと来る電気のアレをセットし、戸入に物理的ダメージを与えてくるのです!!
もはやイカサマでも何でもない悪戯ですが……とりあえず今回、絶対中立である百合子先輩にイカサマを暴いて申告するとそのイカサマ用のアイテムを没収できるというルールも用意されています。
とりあえずそのルールでビリビリスルアレを没収してもらい、ようやく試合開始です!

審判である百合子先輩はディーラー的な役割も兼ねていまして、二人にカードを配ってくれました。
百合子先輩は中立、イカサマの加担はしません。
戸入に配られた札の中にババが入っているのは偶然と言うことでしょう。
そんなことに出もイカサマがあるかもと疑ってしまう戸入ですが……そもそも今回の戦いでは、戸入と百合子先輩にばれずにイカサマをする必要があります。
審判にばれてもイカサマアイテムは没収、となれば簡単にイカサマをするのは難しいでしょう。
ところがアイリス、なぜか余裕の笑みを浮かべています。
これは一体どういうことなのでしょうか。
何か秘策でもあると言うのか……?
そしてそれは……
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先ほどから不自然に戸入の後ろをひまわりがうろついて、戸入の手札をのぞき込んでいることに関係があるのでしょうか!?
ひまわりは戸入に見えないように、アイリスにババの位置を教えようとします。
ですがアイリスはひまわりのジェスチャーの意図が全くくみ取れず、え?え?と声に出して聞いてしまいます。
ひまわりもやがてじれったくなったのか、小声ながら口でババの位置を教えようとしてしまい……
とうぜんアイリスに聞かせようとしている声が、その前にいる戸入に聞こえないはずもなく。
ずっとちっちゃく「にばんめ!」って言ってるのが聞こえてるんだけど、と戸入が思わず突っ込むと、アイリスは自分から見て右から二番目にババがあると勘違い。
左から二番目、ヒマワリから見て右から二番目のババを引いてしまうのでした……

ひまわりが没収され、勝負は続行。
ですがまだアイリスは余裕、どころかあおるような表情までしてきます。
戸入はイラッとするものの冷静さを失わず、アイリスの手札を見ると……一枚だけ微妙に裏面のガラが違います。
ひまわり没収の際にすり替えたなと察知した戸入、無言でそのままババ以外を引いていきます。
何手か引いた後、戸入がまたババ以外を引こうとすると……アイリスは、ぐっと握っている指に力を込めて引かせないようにして……気付いてるのカ?と恐る恐る尋ねてきました。
戸入は、え?うん、とあっさり答え、ババ以外を引こうとするのですが……
アイリスはぶち切れ!!
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それはアイリスのヤツだ、戸入がイカサマしちゃダメでしょ!と罵倒してきて……!!
またもイカサマは没収、もうこのまま戸入に勝ちか、と百合子先輩は確信めいたモノを感じるのですが……

なんということでしょう。
ふたを開けてみれば、アイリスの勝ちでした。
実はアイリス、もう一つとんでもないイカサマを仕掛けていたのです!!
それは……
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戸入も示し合わせていての八百長、です!!
試合開始当初は実力で勝ちたい、戸入の力は借りたくないと言っていたアイリス、最初はちゃんと勝負していました。
本気だからこそ、百合子先輩は八百長に気付くことができなかったわけです。
これもアイリスの考えた計画。
こればかりは百合子先輩も認めざるを得ないでしょう。
百合子先輩はにっこりと笑い、アイリスの頭をなでながら言うのです。
昇格おめでとう、今日からアイリスは「会員候補」よ!
湧きたちそうになり、すぐにしりすぼみになっていくひまわりとアイリス……
アイリスは「仮会員」から、「会員候補」に昇格し……結局まだ正会員にはなれないのでしたとさ……



と言うわけで、結局入会できなかったアイリス。
なんだか妙に厳しい入会基準が設けられているミス研ですが、そのミス研の過去がいよいよこの後暴かれていくことになります!!
戸入が来るまでたった一人だった百合子先輩。
学園のマドンナ的存在であるはずの百合子先輩ですから、戸入の前にも入会希望者はいたはずです。
なのになぜ彼が来るまで会員がいなかったのか?
そしてどうしてこんな厳しい試験が用意されていたのか?
その真実が、まさかのシリアス風味で描かれる過去編が描かれるのです!!
いつものコミカルなお話とは全く違うシリアス風味のこのエピソードも間違いなく必見です!!

その他にも見どころはいっぱい!!
いつものようにミステリを絡めたアレな姿を披露してくれる百合子先輩だったり、いつも通り乙女な姿を見せてくれるひまわりだったり、同じクラスのお友達と仲良くやっている様子も描かれるアイリスだったりと、それぞれ魅力いっぱい!!
ミス研の過去のみならず、減税のミス研外での百合子先輩の姿などのレアな姿も楽しめます。
さらにおまけも豊富でして、カバー下本体には一年生組の日常が描かれ、本編巻末にはひまわりのかわいらしさが大爆発する「広島女子ひまわりちゃん」が豪華9ページ描き下ろし!!
さらに作者の安田先生コンビの近況+百合子先輩のとんでもない姿がみられるあとがきも収録され、もう隅から隅まで楽しめる一冊に仕上がっているのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!