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今回紹介いたしますのはこちら。

「煉獄女子」第3巻 室井まさね先生 

竹書房さんのバンブーコミックスより刊行です。


さて、謎めいた少女、霧恵と友人になった詩音の周囲で起きていく、血生臭い事件を描いていく本作。
詩音は霧恵に垣間見える闇に恐怖もするのですが、同時に自分を思いやってくれるような言葉をかけてくれる彼女に惹かれていきます。
そんな時に出会った、図書委員の男子、阿部。
自分と趣味の合う彼に心を許していく詩音なのですが、それに感づいた霧恵は明らかに不満そうな表情を浮かべて……?



霧恵が自殺未遂をした、と言う事をある事ない事並べ立て、面白おかしく書きたてた雑誌記事。
それが載ってから、今まで張れ者を触るかのように扱われてきた霧恵が、クラスメイトにちやほやされるようになってきました。
ですがそれは、霧恵が自殺未遂をした原因が自分ではないことをアピールしたい、と言う裏心あってのこと。
霧恵がクラスのみんなに受け入れられることは喜ぶべきことのはずなのですが、どうしても詩音は胸の中のもやもやが晴れないのです。

そんな詩音が向かったのは、阿部の元でした。
阿部は、昼休みも図書室でご飯を食べています。
詩音は阿部に、一連の出来事を打ち明けます。
皆急に手のひらを返してしまって、いきなり名前を呼び捨てにして接したりしている、今まで無責任にいろいろな陰口をたたいていたくせに……
堰を切ったように口から出てくる不満を聞いていた阿部ですが……その顔色は優れません。
それもそのはず、阿部はすでに、霧恵に余計なことをするなと言った旨の言葉をかけられていたのですから。
しかし、阿部も自身が惹かれている詩音に何かあってはいけないという思いもあったのでしょう、こう告げてしまいました。
霧恵とは、あまり仲良くしないほうが良いと思う、と。
詩音は、阿部まで霧恵に良くない思いを抱いていたのか、と驚き、問い詰めてしまいます。
一方的に攻められてしまうことに耐えられない阿部は、今までのことを包み隠さず打ち明けてしまいました。
あのいじめっ子たちだけではない、霧恵の周りで起きた奇妙な事件の数々を。

化学の実験中、薬品が爆発してクラスメイトが顔面に大やけどをした。
平均愛が壊れて、合同授業で一緒だった女子が足の骨を折った。
2年生の時の担任は、わいせつな動画の所持が発覚して辞任。
当時霧恵と仲良くしていた少女と付き合っていた男子は
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交通事故で死んだ……
巻き起こる数々の事件。
霧恵が起こした、と言う証拠は今のところ何一つ見つかっておりません。
ですが、これだけの出来事が巻き起こっては、「偶然」の一言で片づけるにはあまりにも不自然ではないでしょうか。
もしかすると、詩音の身にも何かが起きてしまうかもしれない……
阿部は詩音の身を案じて全てを告げました。
ですが詩音は霧恵がそんなことをするとはとても思えず……
しかも、阿部が霧恵と一緒に事情聴取を受けた、と言う事実を知ってしまった今、霧恵の悪い噂を広めたのは阿部なんじゃないか、と言う考えにまで至ってしまうのです。
実際は、広めたのはあのいじめっ子だったのですが……そのいじめっ子にしつこく聞かれて、事情聴取の剣を教えてしまったのは事実。
何も言い返せない阿部が黙っていますと、
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詩音はたまらずそのまま逃げ出してしまうのでした。

放課後になりました。
詩音はクラスメイトに囲まれている霧恵に遠慮して一人で帰ろうとするのですが、霧恵の方から詩音の元にやって来てくれました。
いつも一緒に帰ってるじゃない、と言う霧恵の言葉を、詩音は嬉しく思うのです。
さらに霧恵は、今日は図書館によらなくていいのか、とまで言ってくれました。
そして詩音の態度から、阿部と喧嘩したことを感じた彼女、隠し事はしないって約束したよね?と迫って詳しい事情を聞くのです。
すると霧恵、噂を広めたのはいじめっ子だよと阿部をフォローした上、仲直りしておいでよとまで言ってくれるではありませんか!
このまま帰ったらきっと、今晩眠れなくなっちゃうよ。
霧恵のそんな後押しを受け、詩音は阿部と仲直りするため、図書室へと向かうのです。

が、どうしたことでしょう、
まだ閉鎖する時間ではないはずなのに、図書室には閉館中の札がかかっています。
ですがまだ中にいないと決まったわけではないでしょう。
詩音は阿部君、いる?と尋ねながら、そっと図書室に入るのですが……
そこには
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背中に包丁が付きたてられた阿部が横たわっているのでした……!!!



と言うわけで、新たな犠牲者が生まれてしまう今巻。
この阿部が刺されてしまう事件、詩音と彼が口論していたのを見ていたものがいるため、なんと詩音が疑われることとなってしまいます。
阿部の排除よりも、詩音に疑いの目を向けさせるのがこの事件の犯人の目的だとでもいうのでしょうか?
とにかくこの事件が起きた後、詩音の周りの様子はがらりと変わってしまうこととなるのです。

そして霧恵と詩音の物語と同時に進んでいく、刑事たちのパートも大きな進展を見せることに。
刑事たちが接触した女、帆場愛子。
帆場の周りと調べていくにつれて、どんどんとこの一連の出来事のつながりが見えてきて……!!
まだまだ真相にたどり着くには遠そうです。
ですが、それでも徐々に真相に近づいているのは間違いないでしょう。
果たして刑事たちは真実にたどり着くことができるのでしょうか。
その渦中に巻き込まれた詩音の命運は。
そして、様々な惨劇は、やはり霧恵の巻き起こしたことなのでしょうか……!?

巻き起こる事件の血生臭さ、それぞれのキャラクターが抱えるドラマ、深まる闇と明かされつつある謎。
それらに霧恵の怪しい魅力も加味され、ますます物語に引き込まれていくこと間違いなしですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!