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今回紹介いたしますのはこちら。

「呪術廻戦」第2巻 芥見下々先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。



さて、両面宿儺の指を飲み込み、強大な「呪物」である両面宿儺と体を共有することとなってしまった悠仁。
ですが悠仁は強力な呪物を飲み込んでなお自我を保ち、宿儺をとりあえず制御することもできる特別な体質を持っているようで。
その体質と、人助けをするという彼の生き方の指標もあり、対呪物の専門機関、「呪術高専」へ転入。
そこで呪力を学びながら呪物と戦っていくこととなるのですが……?



凄まじい力を持つ「特級」の呪霊。
その対処に当たった悠仁と、そのチームメイトである伏黒と釘崎でしたが、結果は惨敗。
悠仁は左の手首から先を失うような大ダメージを負ってしまい、他の二人はギリギリで逃げ出すことしかできなかったのです。
ですが、二人が逃げ出すことができたとわかるや、悠仁はとっておきの秘策をお披露目しました。
それは……宿儺に体を明け渡すこと!!
体を共有している以上、ここで悠仁が死ねば宿儺も死んでしまいますから……宿儺はこの場を切り抜けるために力を貸さざるを得ないと言うわけです。
その状況に置かれた宿儺は、忌々しい小僧め、と舌打ちをして、この後どうすれば友人を最も困らせられるか、と考えます。
一番いいのは、この呪霊と自分が一緒になって伏黒たちの元へ行き、2対1の状況にすること。
そう結論付けた宿儺は、呪霊にガキどもを殺しに行くからついてこい、と指で指示を出すのですが……呪霊は、目の前にいる人間だったはずの存在が変異した、得体のしれない何かに恐怖めいた物を覚えたようです。
歩きだした宿儺に、背後から攻撃を仕掛けたのです!!
が、宿儺はその攻撃をあっさり打ち消してしまいます。
そのうち消す際にはずみで悠仁の手を治してしまいましたが、まあそこはそれ。
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自分に従わない呪霊に対し、お仕置きをすることの方が大切なのですから……!!

同じ「特級」に分類されているとはいえ、やはり宿儺と名もなき呪霊ではその実力差は歴然。
力の差を見せつけるようにいたぶり、そして実にあっさりと呪霊を片付け、呪霊が取り込んでいた宿儺の指も回収してしまいました。
結果として、悠仁の思惑通りとなってしまった宿儺、苛立ちながらも悠仁に終わったからさっさとでてこい、と引っ込もうとします。
……が、どうしたことでしょう、悠仁は一向に前に出てくる気配を見せず……
これはどう言う事なのか。
どうやら宿儺には思い当たることがあるようで……
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にやり、といやらしい笑顔を作り上げ……!!

その時伏黒は、あの特級呪霊の気配が消えたことに気が付きました。
これであとは悠仁が戻ってくれば……と淡い期待を寄せていましたが、そこにいつの間にか宿儺がやって来ていました。
奴なら戻らんぞ。
何の「縛り」もなく俺を利用したツケだな、俺と代わるのに少々てこずっているようだ。
……宿儺を前にして、脂汗をしたたらせる伏黒。
そんな伏黒に対して、宿儺はさらにこう続けます。
しかしまぁそれも時間の問題だろう、そこで俺に今できることを考えた。
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小僧を人質にする。
宿儺はおもむろに自らの、悠仁の胸に手を付き入れ、小野が心臓を取り出したではありませんか!!
人間である友人は、心臓がなければもちろん生きてはいられません。
ですが呪物である宿儺は心臓がなかったとしても生きていられる……!!
さらにダメ押しで、宿儺は今回収してきた「指」を取り込み、自らをパワーアップ。
そして……伏黒を、特に理由はないが、殺す、と言い放ったのでした!!
相手は超強力な呪霊。
そしてその体は悠仁のもので、その命を人質に取られている……
その絶望的な状況で、伏黒がとる道は……!?



と言うわけで、第2巻にして早くもとんでもない展開となってしまった本作。
この戦いで三人のうち一人が死ぬことは予告されていたものの、主人公だから悠仁は死なない……という普通の予測をあっさりと覆すこの展開は驚いた方も多いのではないでしょうか!?
果たしてこの後、宿儺を前にした伏黒はどうなるのか?
悠仁の命は?
予想外の展開が連続する今巻も目が離せません!!

そしてこのシリーズの後始まる新展開では、新たなキャラクターが続々登場。
呪術高専側の新キャラクターはもちろん、呪霊側にも何やら危険な空気をはらませる存在が。
さらに今まで出ていたキャラクターも真の力を見せつけてくれるなど、物語は一気にその様相を変えて行き……!!
ホラー風味のおどろおどろしい背景に、スタイリッシュなキャラデザイン、一癖ある台詞回しやキャラクター、そして外連味を利かせたバトルシーンと、今回はもちろん、今後にも期待せざるを得ない内容になっていますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!