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今回紹介いたしますのはこちら。

「BERSERK(ベルセルク)」第40巻 三浦建太郎先生 

白泉社さんのヤングアニマルコミックスより刊行です。


さて、キャスカの自我を取り戻すため、精神世界に突入したシールケとファルネーゼ。
想像以上に荒廃しきった世界だったキャスカの精神世界でしたが、キャスカの中のガッツをの象徴である傷だらけの猛犬の導きもあって、キャスカの記憶の欠片を集めて行くのでした。



襲い掛かってくる様々な怪物。
キャスカのトラウマを体現したかのような、おぞましい怪物たちを、シールケ達も自らの心の中に刻まれていた魔法、そして心の傷すらも活用して潜り抜けていきました。
ですがそんな中、シールケ達は感じていました。
進めば進むほど、敵意が増している。
まるで夢の主が目覚めることを拒んでいるかのようだ。
そんな不安を感じながらも、先に進むしかないシールケ達。
やがて二人は、たどり着くのです。
最後の欠片の納められた、暗黒の太陽が輝く丘に。

ファルネーゼの懐の中で震える、小さなキャスカの自我。
あと少しです、頑張って、と自分にも言い聞かせるようにファルネーゼがささやくと……
空を覆い隠すほど巨大な鳥のような怪物が姿を現しました!!
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おそらくあれが最後の欠片を守るもの。
この夢の中で最強を誇る、魔物の王でしょう。
猛犬となったガッツもその姿を見ると、敵意をむき出しに吠え猛りました。
シールケはすぐに臨戦態勢になり、ゴーレムを召喚。
魔物の王の攻撃から皆を守るように命ずるのですが、魔物の王は難なくゴーレムを蹴散らしてしまいました。
しかもその際に起こした衝撃で、キャスカの心の抜け殻を収めた棺を押していたゴーレムたちのほとんどをふっとばしてしまうのです。
とてつもない力を持った魔物の王ですが、その脅威はまだ終わりません。
魔物の王が振り撒いた瘴気が徐々にその形を変えて行き……
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見るもおぞましい怪物達の姿を形作ったのです!!
これは……かつてガッツやキャスカが苦しめられた、蝕の中で跋扈した怪物達……!?
事実、それを見た瞬間に小さなキャスカはただ事ではないほどにおびえだしました。
これがキャスカの心を粉々に打ち砕いた元凶、と言う事でしょう。
まさしくここが正念場。
シールケは自分が持つすべての呪物を振りまいて、ここの突破を図るのです!!

押し寄せる怪物達、道を阻む鋭い棘。
それだけでも困難な道のりだと言うのに、魔物の王はさらにそこに容赦なく飛びかかってきます。
魔物の王は猛然と襲い掛かり、棺を奪い去って空高く飛びあがってしまいました。
その棺につながれたくさりには、ガッツも食らいついています。
あの高空から棺を落とされでもしたら、今までの旅が全て無に帰してしまうかもしれません……
何か風を操る呪物があれば、落下した二人を救えるかもしれない。
そんなシールケの叫びを聞いたファルネーゼは、とっさに自らのカバンをあさり始め……そして、マントを取り出して放り投げました!!
行きなさい、セルピコ!!
ファルネーゼがそう叫ぶと……マントは本当にそこにセルピコがいるかのように動き出したばかりか、やれやれ必使いが荒いです、と文句まで言いながら棺とガッツをキャッチしてくれるのです。
が、魔物の王はそこへさらに追撃!!
流石のセルピコも守り切れず、棺は落下してしまい、ガッツは地面の棘で無数の裂傷を負ってしまいました。
さらにそこへ勝機が振り撒かれ、化け物たちが群がっていき……
これではガッツを助けることができない!
焦るシールケ達でしたが、その時ファルネーゼの持っていた袋の中から真っ黒な何かが飛び出していくではありませんか。
そしてその黒いものは、ガッツを覆い隠すように蠢き……
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その体を、狂戦士の鎧へと変えたのでした!!
猛然と怪物たちに襲い掛かっていくガッツ。
尾をドラゴン殺しへと変え、口からは大砲を放ち、怪物たちを蹴散らし……
そして、魔物の王へと牙を剥きました!!
シールケ達はこの隙に最後の欠片へと向かうのですが……
目の前にはまだまだ魔物の王から振り撒かれた瘴気より生まれた怪物たちが道を阻んでいて……!!
シールケ達の呪物はもう底をつきました。
最初にはなった使い魔たちももう限界。
ガッツもこちらをフォローするほどの余裕はなさそうです。
最後の欠片を前にしてのこの窮地……
シールケ達はキャスカを元に戻すことができるのでしょうか。
それとも彼女の心を蝕む闇に呑まれ、逆にその命を落としてしまうのでしょうか……!?



と言うわけで、とうとう決着がつけられる精神世界での戦い。
精神世界の中では、キャスカが負ってきた深い深い心の傷が現されたかのような、おぞましい怪物が大挙して襲い掛かってきます。
そこをガッツの象徴である犬がいるとはいえ、シールケとファルネーゼだけで潜り抜けるのは困難と言う言葉では足りないほど難しいものと言えるでしょう。
それでも彼女たちはキャスカのために、そしてガッツのために戦い、そして最後の欠片の元へとたどり着いたわけですが……

問題はそれだけではありません。
キャスカの精神世界がこれだけ牙を剥くと言うことは、キャスカの眠っている心がそれだけ目を覚ましたくないと思っていると言う事。
と言う事は、キャスカの心を取り戻したとしても、それがキャスカの幸せになるとは限らないともいえるのです。
精神世界での戦いを勝ち抜いたとしても、その後待っているのは大きな決断。
困難な道の末に待っているのは一体どんな結末なのでしょうか……!!

そしてグリフィス達のストーリーも進行。
完全にこの世界を掌握しつつあるグリフィスが、そのうえどうやって自分の支配を盤石のものとしていくのか。
辛く苦しいガッツたちのパートと対比するようなグリフィスのパートを見るたびに、ガッツの求めるゴールがあまりにも遠いものだと思い知らされてしまう、そんなお話が描かれていくのです。


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!