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今回紹介いたしますのはこちら。

「僕のヒーローアカデミア」第20巻 堀越耕平先生 

集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。


さて、文化祭に沸き立つ雄英高校の裏で、その文化祭をめちゃくちゃにしてやろうともくろむヴィラン、ジェントル・クリミナルが暗躍をしようとしていた前巻。
些細な偶然から雄英に向かおうとしていたジェントルと出くわした出久は、彼を止めようと交戦するのですが、ジェントルの空気を固めて操る個性に苦戦してしまい……



出久を足止めし、
雄英へと向かったジェントルとラブラバ。
ですが今まさに始まろうとしている文化祭は、クラスのみんなが、いや、雄英の生徒たちみんなが毎日必死になって作り上げたもの。
このままみすみす見逃して、それをぶち壊しになどさせるわけにはいきません!
出久は拘束を解き、ジェントルたちを追いかけます。
ジェントルたちはもう時間がそれほど残されていないことから、ラブラバの個性を使おうかと言う話をし始めていました。
当初は目的を果たした後、逃走する際に使うとっておきのはずだったラブラバの力。
ですがその目的を実行に移せなければ始まりませんから、ジェントルはやむなくラブラバの力を使うことにしたのです……が!
そこにもう出久が追いついてきたのです!!
出久はジェントルの放つ空気弾を回避しつつ、張られていた空気の膜の位置を覚えて利用!
目にもとまらぬアクロバティックな動きでジェントルに強烈な一撃を加え、そのままの流れでラブラバも確保!
出久一人で二人を取り押さえることに成功したのでした。

……いつものジェントルなら、最初に見つかった時に逃げていた。
判断を誤ったのは、今回の仕事にかける情熱が強すぎたから。
想いが仇になった。
それは過去、あるつらい経験をした末にジェントルに光を見出し、自らの思いを受け止めてもらったことで救われたラブラバには我慢できない事実だったのでしょう。
ラブラバはそこで、とうとう個性を使用するのです。
その個性の名は……「愛」!
愛してるわ。
ラブラバがそう愛を囁くことで、最も愛している人物をわずかな間パワーアップさせる個性!!
その力は愛が深まれば深まるほど強くなり……そして、
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何十倍にも跳ね上がるのです!!

パワーアップしたジェントルは、出久をも跳ねのけて立ち上がります。
そもそも荒事が好きではないジェントル、こう言った力づくでの突破はできるだけ避けたかったようです。
ですが今回ばかりはそうもいっていられません。
ジェントルは鋭く重い手刀を出久に叩き込み、その意識を奪わんとしたのですが……
出久も今まで数々の修羅場を潜り抜けてきた男!!
パワーアップしたジェントルよりも強く、速い相手と戦った経験とてあるのです!!
指パッチンで衝撃波を放ち、ジェントルを弾き飛ばす出久!!
頼むから止まってくれ、と叫びながら、ジェントルにさらなる攻撃を加えます。
対するジェントルの方も、引き下がれるわけもなく。
いつもこの最終手段、ラバーモードで切り抜けてきたのだ!
いつも、二人で!!
最終手段をもってしても劣勢を覆せないジェントル。
その様子を見たラブラバは、ごめんなさい、愛が足りなかった!と涙を流しながら謝罪を繰り返して……
ジェントルは歯を食いしばり……言うのです。
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君の想いが足りないなど、誰が証明できよう!
ジェントルは、空気の相を何重にも張って、それをすべて出久へと叩きつけるジェントリーサンドイッチで出久を無効化しようとしてきました。
歴史に、後世に名を残す!
この先いつも誰かが、私の生き様に想いを馳せ憧憬する!
この夢はもはや私一人のものではない。
京廃業への第一歩、諦めろと言われて諦められるほど軽くはない!
君も雄英生なら、夢に焦がれる子の想い、お分かりいただけよう!!
その通りです。
誰よりも見果てぬ夢を見続け、無力感に苛まれ続けてきた出久、その気持ちがわからないはずがありません。
ですが、だからこそジェントルの計画を許すことはできないのです!
そこまでわかっててなんで文化祭だ、なんで雄英の思いを踏みにじれるんだ!!
夢のためなら、人の頑張りも、そこにかける情熱も、笑い方を知らない女の子の笑顔も奪えるのか!!
出久のその言葉は、ジェントルに確実に響いています。
響いてはいますが……夢を叶えると言う事は、そう言うことだ、とそれでもあきらめはしないのです!!
今まで相手の攻撃を跳ね返すためにしか使っていなかった、空気の壁による反射。
その反射力をとうとう攻撃に転じさせ、ジェントルは最後の攻撃を敢行します!!
芯がないとあざ笑うがいい、それでも結構!!
そんな劇場と共に放たれた拳を受け止め、出久もその想いに応えるのです。
笑わないよ、ジェントル・クリミナル。
二人の、いや、三人の戦いは佳境を迎えます。
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勝って!!ジェントル!!
ラブラバの悲痛な叫びがこだまする中迎える、二人の戦いの結末は……!!



と言うわけで、思いがけないトラブルに見舞われた学園祭編が決着となる今巻。
そのキャラクターとは裏腹に、強い信念と意外な実力を持ったジェントルですが……果たしてその決着はどのようなものになるのでしょうか!?夢を追い求めた者同士の戦い、その決着はこの後すぐです!!
さらにその後はいよいよ文化祭本編のほうへ!
果たしてA組のライブは成功するのか!?
エリの反応は!?
ついでにB組の劇やらミスコンやらは!?
様々な要素がてんこ盛りとなった、見どころ満点の決着編となるのです!!

さらにその後はもちろん新展開へ。
新展開は「オールマイトのいない世界」がどうなったのかの一端を描く始まりとなっておりまして……こちらもまさかの展開が待ち受けている興味深いシリーズになっていますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!