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今回紹介いたしますのはこちら。

「ラストギアス」第1巻 高橋脩先生 

角川書店さんの角川コミックス・エースより刊行です。


高橋先生は01年に角川書店さんの漫画賞で奨励賞を受賞後、デビューした漫画家さんです。
初連載は05年から連載を開始した同名ゲームのコミック化「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」でしたが、その後09年よりオリジナル作品「ISUCA」も同時に連載開始。
そちらはアニメ化も果たしまして、オリジナル作品でもその力を発揮されております。

そんな高橋先生の最新作となる本作、エロス要素を盛り込んだラブコメとなっています。
ですが単なるラブコメではありませんで……



ベッドから転げ落ちて、エロスな夢から覚める草太。
その夢は、幼馴染のお隣さん、立夏といい感じになる……と言うものだったのですが、その立夏の生の声が草太の耳に届きました。
なんでも草太のお母さんが仕事で明日まで家にいないとのことで。
立夏が草太を起こしつつ朝ご飯を作ってくれる、という、ザ・幼馴染と言うようなシチュエーションとなっているのです。
二人の仲良しぶりは両親も公認で、出かけて行くときの草太のお母さんは、立夏に草太をよろしくねと声をかけていきましたし、立夏のお母さんのほうはと言いますと、一緒に学校に登校していく二人を見て、草太くんいつも立夏の面倒見てくれてありがとうね、と声をかけてくるのです。
母をしてちょっととろくて危なっかしいところがある、と言われてしまう立夏、面倒見てるのはむしろ私の方だ、ととほほを膨らませてプンスカ。
まるで兄弟のようだと言う母の言葉にも、私のほうがお姉さんなのに!と不満げな立夏を見て、草太もまた微妙な表情を浮かべています。
何故なら……草太は立夏のことが好きだから。
小さなころから一緒にいる為、周りから、いや、立夏本人からすらももしかしたら兄妹のように思われている。
だからと言って、それをきっかけに今の関係が壊れてしまうことを恐れてしまい、告白をすることもできずにいるのです。
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立夏は俺のことをどう思ってるんだろう。
草太はそんなことを考えながら、彼女の後を追うように歩くのでした。

校門の前には、二人の友人である真琴が待ち構えていました。
彼女は風紀委員をしておりまして、服装チェックなどのためにこうしてよく校門に立っているのです。
服装のほうは問題ないものの、今は始業5分前。
十分前には席についているようにと言っているだろう、と真琴はご立腹のようです。
と、風紀委員としての会話はそこまで。
教室へ見送る際に、真琴は立夏に借りていた本を返すと告げました。
感想を求められる真琴ですが、その内容と言うのは……黙示録だとか黒魔術だとか、オカルトチックで中二のかほりのするものだったり。
コメントに困る真琴なのですが、立夏はよかったら他のも貸すよとにっこにこなのです。
オカルトが趣味の立夏、昔は占いの本などをよく読んでいるくらいだったのですが、今や本格的な魔術書を読んだりするディープな領域に踏み込んでいるのでした。

草太は友人からキャンプに誘われていましたが、その予定日は5月の4日と5日。
5月5日は立夏の誕生日でして……去年はその日に初めてデートに誘ってみたりしたのですが、結局映画を見て古本屋さんに行って、スーパーで夕飯の買い物をしてさようなら、と言う何でもない展開で終了。
立夏は最後までデートだとは思いもしなかったようですし、完全に空振りに終わったわけです。
……また誕生日に立夏を誘ってみよう。
キャンプの誘いを断り、草太は勝負をかけるのでした!!

放課後さりげなく誘おうとしたものの、今日は中野の本屋さんに行くから先に帰ってて、と立夏。
切り出すチャンスすら与えられませんでした。
まだまだ誘うチャンスはありますが、出鼻をくじかれた感じで幸先はよくありません。
どこか立夏の好きそうな場所に行って、プレゼントを渡して、そして言うんだ。
「好きだ」。
思わずつぶやいてしまったその時、ちょうど通りすがりに見知らぬ女子高生が。
予想外のトラブルに、顔を真っ赤にしながらも、そ知らぬ素振りで立ち去るのでした。

慌てて足を進めたせいでしょうか、いつの間にか見知らぬ通りに出ていました。
遠くに見える風景で方角に当たりをつけ、駅方面へと歩く草太。
その最中も頭の中は立夏のことで一杯でしたが……流石に目の前に現れたモノの前では流石に足が止まってしまいます。
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OLD&RARE BOOKS、と看板のかかった、雰囲気満点な洋館には!!
立夏が見たら喜びそうな店だ、と思った草太は、とりあえず中へ入ってみます。
すると中にある本は、見たことのないような洋書のようなものばかり。
そんなラインナップの中で、何やら魔法陣が記されたいかにもと言った魔術書のようなものを発見!
誕生日プレゼントにいいかも、と手に取ってみますと……真っ黒なローブを着た女性が突然姿を現し、いいものに目をつけたわね、と声をかけてきたのです。
なんでもここは、彼女が世界中から集めた希少な本だけを扱っている、とのこと。
そして、客と話してその人がその本を買うのにふさわしい値をつける、と言うやり方なのだそうで、草太に詳しく話を聞いてきました。
誰にプレゼントして、その人とどうなりたいのか?
そう問いかけられると、草太の脳裏には……袈裟の夢の中の立夏の姿が浮かんでしまいます。
必死に振り払う草太ですが、なぜかそこで女性は、お題はあとでいただくから本を持っていっていい、と言いだすではありませんか。
ですがここはたまたまたここにたどり着いただけですし、連絡先どころか名乗ってすらいません。
だと言うのに彼女は……
君はまたここに来る、必ずね。
そう言って、本を渡してきたのでした。

せっかくだから帰ったら立夏に上げよう。
そう考えながら何となく目を通していますと……なぜかその本の中の一部が理解できるような……
その理解できる部分、呪文のようなものを音読してみる草太、でしたが、一文読むとまた全然中味が理解できなくなってしまいまして、気のせいかと自分で納得するのです。

立夏に本を渡した草太。
彼女はすごく喜んでくれましたが、結局誕生日プレゼントとは言いだせずじまい。
でももらったものをプレゼントにするのもなんだしな、と気を取り直しつつ、床に就くのです。
そしてその夜、草太はまたエロスな夢を見てしまいます。
立夏が上半身裸で草太の上に跨り、自分の胸を触らせる。
あげくの果てには、いっぱいえっちなことしよう、とまで言い出す……!!
そこで飛び起きた草太。
またあんな夢を見てしまった、と自己嫌悪しつつ時間を確認すると、もう起きなければいけない時間。
……ところで、草太が先ほどから体に感じているこの重みは何なのでしょうか。
不と視線を自分のお腹の上に上げてみますと、そこには……
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よかった、やっと起きた、と立夏があの夢の中と同じ姿で自分に跨っているではありませんか!!
私とえっちしよ。
まさか先ほどのあの夢は、夢ではなく……!?



と言うわけで、一冊の本をきっかけに幼馴染ととんでもないことになってしまう本作。
立夏との距離が一気に縮んだ、と喜んでいる場合ではないでしょう!!
この立夏の豹変はおそらく、あの謎の魔術書が原因のはず。
その謎を解いて、立夏の状況を何とかしたいところなのですが……
そしてこれだけとんでもないことをしてくる立夏ですが、実は草太の妄想していたような状況にはどうしてもなれなかったりします。
さらにこのとんでもない騒動に、また別の人物が絡んでしまい!?
そんな感じでエロスな展開が拡大していく本作ですが、本作はただエロスが売りなだけの作品ではありません。
豹変したものの、あることだけは絶対に許さない彼女。
その裏腹ともいえる行動の向こう側にある驚きの事実とは……?
エロスだけではない、物語性もしっかりと用意されている本作、二つの意味でこれからが楽しみですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!