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今回紹介いたしますのはこちら。

「ホームルーム」第2巻 千代先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。


さて、さわやか熱血教師の体裁を完璧に作り上げながら、自身が担任するクラスの女生徒、幸子の王子様になるため、クラスの誰かからいじめを受け入ているように工作するなどのとんでもない行為を繰り返している愛田。
ですがすべて彼の掌の上だったはずの幸子が、自分が仕組んでいないいじめを受けたり、逐一彼女の姿を録画するために持ち歩いていたカメラ入りペンを同僚の女性教師、椎名に拾われてしまうなど、想定外の状況が相次いで起こったため、焦りが募っていき……!?



椎名は確かに愛田のペンをその手にしました。
ですが、愛田のペンに隠された秘密まで感づいたかどうかまではわかりません。
その情報を得るためにも、椎名の誘いに乗って夜の街を歩いて生徒が何やらよくないことをしていないか見て回る、と言う夜回りにつきあうことになりました。
椎名は良くも悪くも愛田を「狙っている」ようで、一緒に歩いている姿を誰かに見られたらカップルに見られちゃいますかね、とおどけてくるのです。
かもしれないですね、とにこやかに応対する愛田なのですが、内心では怒りがマグマのように滾っております。
見えてたまるか、なぜおれがこんな奴と一緒にいなくちゃならないんだ、俺が一緒にいたいのは一人だけだ!
愛田がそんなことを考えていると、気もそぞろなことを椎名も気が付いたのでしょう。
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幸子のことを考えているだろう、といきなり確信をつく言葉を投げかけてきたのです!!
流石に面食らう愛田ですが、カマをかけたのかどうなのか、椎名は今日愛田が椅子に接着剤でくっつけられた幸子を連れてきたじゃないか、と続けました。
確かに二度目となるあのいじめを受けた生徒のことを案じている、と思われても……普段の間の外面からすれば自然ではあります。
担任ですからね、とあたりさわりのない反応を見せる愛田なのですが、これまた内心では怒りがとぐろを巻いております。
なにせ椅子に接着剤といういじめを最初に行ったのは自分ではあるものの、2度目は全く関与していないのですから。
誰かが自分の真似をして、本当に幸子をいじめ始めた……?
それはいったい誰なのか!?
何のためにこんなことをし始めたのか!?
焦りのあまり、愛田は今日の授業中、らしくない行動をしてしまいました。
犯人は誰なんだ、顔を伏せて手を上げてくれ、といういつもやる儀式めいた行動。
それを一通り行って顔を上げた、クラスの一番後ろの席でワルぶっている不良、矢沢がこんなことを言ったのです。
また自習かよ、犯人最高!もっとやれ!!
……自分の知らない犯人を賛美するような言葉になのか、幸子を何とも思っていないその態度からなのか。
愛田は怒りを抑えきれなくなったのでしょう、
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矢沢の頬を叩いてしまったのです!!
いつもの人徳もあって、大事にこそなりませんでした。
ですが矢沢の怒りは収まらず、その夜もゲームセンターで仲間とおそびながらも苛立ちを押さえられずにいたのですが……
そんな時、夜回りをしている間の姿を見つけ……
何かを、企み始めたようです!

ああだこうだ言って、愛田をホテルに連れ込んで関係を持とうとした椎名。
ですが間は一瞬のスキをついて離脱し、いつものように軽トラックで幸子に手を振る日課を行います。
幸子に安らぎを与え、さらに自分に信頼を寄せるようになってくれたであろうことにいったん満足し、落ち着きを取り戻す愛田。
そこで彼は、いつものように部屋に戻るのです。
……幸子の、部屋に。
今日はいろんなことがあったもんな。
問題は山積みだ、まずはあの加工物、椎名から真相を聞きださなくてはいけない。
全てを知っていたらどうごまかせばいいか考えなければ。
幸子に二度目の接着剤を使ったふざけた犯人も絶対見つけ出さなければ。
そして最後は、矢沢。
……まあアイツはいいか、問題なかろう。
そう言いながら、幸子の部屋のポストの郵便物をチェックして、部屋に入っていく愛田。
……ですが、愛田は気が付かなかったのです。
ずっと、
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矢沢が仲間と尾行していたことに。
矢沢たちは、愛田の家をロックオンした、とほくそ笑んでいました。
何を企んでいるのかはわかりません。
分かりませんが……愛田の部屋だと思い込んだ部屋が、実は幸子の部屋だと言う事は当然知らないわけで。
この勘違いは、この後の物語にどう作用していくのでしょうか……!!



と言うわけで、また次の展開へとなだれ込んでいく本作。
幸子に二度目の接着剤をつけた犯人は誰なのか。
愛田に怒り心頭の矢沢の行動は。
椎名は愛田のペンに関してどの程度知っているのか。
その3つの要素が絡み合いながら、今巻のドラマは進んでいきます。
一見追い詰められたかのように見える愛田ですが……果たしてこの後彼のストーカー生活と熱血教師生活の両立をやめることはもちろんないでしょう。
愛田に何か打つ手があるのか、それとも!?
この後の展開も、驚くばかりのどんでん返しが用意されております!!

そしてさらに今巻のラストでは、さらに驚くものすごい真相が明かされているのです!!
本作の大前提であった人間関係すらも歪んでしまいそうな、そのとんでもない真相は、本作の物語をさらにさらに混沌に落とし込みます!!
今後の物語運びが一層予想困難になっていくその仕掛けもまた必見ですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!