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今回紹介いたしますのはこちら。

「無能なナナ」第4巻 原作・るーすぼーい先生 作画・古屋庵先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスより刊行です。


さて、一人「人類の敵」と戦い続ける少女、ナナ。
そんなナナに謎多き男、橘が取引を持ち掛けてきます。
驚くべき能力を持つ橘に対して、一対一で対峙したナナに打つ手はあるのでしょうか!?



ナナが目を覚ますと、そこにはミチルがいました。
ナナしゃん、心配しました、と抱き着いて来るミチルによりますと、昨晩自分の部屋の前にナナが倒れていたのを発見し、介抱してくれたようで。
幸いミチルは昨日、自分の偽物が学校に行っていたと言う事を知っていたので、ナナはそのニセミチルが「人類の敵」で、それを追いかけていたら返り討ちにあってしまった、と弁明することにします。
するとミチルは屈託のない笑顔を見せ、よかったです、と喜んでくれるのでした。
……こういう時のために、ミチルを生かしているんだ。
ナナは心の中でそう考え、冷静さを取り戻さんとするのです。
そんなナナに、ミチルは問いかけてきます。
中島君がいなくなって、ユウカちゃんも亡くなって、なのに一人で頑張ってる。
どうしてそんなに頑張れるんですか?「人類の敵」が怖くないんですか?
その問いかけに、ナナはびっくりするほど冷徹な表情で、怖くないですよ、と答えました。
思わずその表情にびっくりして、声を上げてしまうミチル。
……一度口にしてしまった言葉ですから、もうひっこめることはできません。
ナナは覚悟を決めて、自分の過去を……少しだけ、話すことにしました。
私の両親は、強盗に化けていた「人類の敵」に殺されてしまったんです。
ですので、怖いと言うよりやっつけてやりたいという気持ちが強いですね。
……そのぼんやりとした説明には、しっかりとした狙いがありました。
正直この件に関してはもう恨みも悲しみもないナナなのですが、こういう身の上話を話しておけば、今後血気にはやった自分が一人で先走るような行動をしても仕方がない、と思わせることができるでしょう。
そんな計算がある事も知らず、ミチルはものすごい勢いで泣きじゃくります!!
嫌なこと思い出させてごめんなしゃい、と号泣するミチル……
ナナのことを本当に心配し、涙してくれる。
ミチルちゃんは本当にいい人ですね。
期せずして、ナナの口からはそんな言葉が出てきました。
ですが……
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「犬飼ミチル 推定殺害人数15万人以上。」という予測はいまだナナの携帯電話の中に躍っているのです。
つい気を許してしまいそうになるが、あのユウカのように裏があるのだろうな。
自分に言い聞かせるようにそう考え、ミチルに気を許さないように努めるのでした。

ここ数日で亡くなった三人の合同葬儀が行われる学園。
その葬儀の参列中、ナナはかつての事件のことを思い起こしていました。
事件の夜、趣味に没頭するあまり、自分の部屋にある窓の鍵を閉め忘れてしまっていたナナ。
ナナはよくその鍵を閉め忘れていまして、お義父さんからよく注意されていたと言います。
その事情を聞いていた者の一人は、別の人物にこう確認します。
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犯人は子供部屋の窓から侵入したとみて間違いないですね、と。
その言葉は、ナナの心を深く深くえぐります。
調審が殺されてしまった原因は、自分にある。
両親を殺したのは、自分も同じ……!!
一度蘇ってしまった記憶は、そう簡単にはぬぐえません。
その夜、突然部屋を訪ねてきたミチル……と、橘。
橘は猫に化けてミチルに発見されることを防ぎましたが、部屋に残ったまま。
ミチルのほうは、どうしてもナナの過去を知りたい、力になりたい、と食い下がってきまして。
橘も興味津々のようですし、ナナは自分の過去の事件のことを隠さずに話すことにしたのです。

囲碁やチェスと言ったゲームが趣味だった子供時代。
部屋中そのゲームを散らかしたまま、文字通り足の踏み場もない状態になっているのが普通になっていた。
そして事件の夜もゲームに没頭して夜遅くまで起きていて、深夜になると両親が寝静まったのを見計らって窓から外に出て、コンビニへ向かった。
楽しみにしている漫画雑誌をいち早く買うためで……そのわくわくのあまり、家の鍵をかけ忘れていた。
何も知らず帰って、朝起きると妙に静かなことに気が付いた。
リビングに行くと、いつも待っているニュースを見ている父と朝ご飯を作っている母の姿はなく。
物言わぬ生首となった両親が、血の匂いとともにそこにあった……

私のせいであんなことになった。
そう語るナナの手に、ミチルはそっと触れました。
そして、キュッとナナの手を握り……安心からか、いつしかナナは眠りについてしまったのです。

ナナが起きると、そこにはベッドで腰かけて何かを考え込んでいるミチルの姿がありました。
一体ミチルは何を考え込んでいるのだろうか。
それを訪ねる間もなく、ナナの部屋のドアを荒々しくたたく音が聞こえます。
そのノックの主は、キョウヤでした。
キョウヤが伝えに来たニュースは……
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男子寮で、またも一人殺害されてしまった、と言う驚くべきニュースでした!!
今までの事件はすべて、ナナの行動で起きたもの。
ですが今回、ナナは事件が起きたであろう時間は起きてすらいなかったのです。
これが意味することはつまり……
ナナ以外に、殺人犯がいる、と言う事で……!!!



と言うわけで、新たな事件が巻き起こる今巻。
今までは上の命令に従ってナナがひたすら能力者たちの裏をかき、密かに始末していく、と言うお話になっていました。
ですが今巻からその様相が徐々に変わってくるのです。
橘の登場を一つのきっかけとして、ようやくその存在が明らかになり始めるナナの「上」の存在。
人類の敵を狩り続けるナナとは別の殺人犯。
何やら考え込む素振りを見せ始めるミチル。
そして、今まで他人を利用することしか考えていなかったナナの意識の変化……!
それらは、この第2の殺人犯事件を中心にして、大きく大きく立場を変化させていくこととなるのです!!
果たしてこの第2の殺人犯の目的は何なのか?
ミチルは何かに気付いてしまったのか?
遂に「上」が動き出すのか?
……そしてこの事件が決着を見る時、ナナは……!?
物語が大きく大きく動く転換期となる今巻、巻き起こる事件もさることながら、今巻のラストで起きてしまうとんでもない出来事、そしてその後にやって来るであろう変革が気になってたまらなくなってしまうはず!!
今まで以上に、今後の展開が見逃せませんよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!










それにしても本作、巻を追うごとにページ数が増えて行きますね……!
いいところまで収録したいと言うのもあるのでしょうが、今回はまさかの300P越え!
お値段は20円くらいしか上がっておりませんので、お買い得……なのでしょうか!?